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2016年01月16日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: カテゴリ未分類


片付けものをしていたら、結婚指輪の赤い箱が出て来た。
箱を開けると、指輪が二個収まっていた。
懐かしいというより苦い思い出の方が先に頭を過ぎった。

わたしから彼に贈った指輪も、彼からわたしに贈られた指輪も、その両方共が悲しいエピソードを持っていた。
それと言うのは、わたし達は義母の大反対を受けながらも結婚を強行突破し、更に同居を余儀なくされたので、日々諍いが絶えなかったのである。
そんなある日のこと、義母はわたしの指輪を見て、
「私なんか父さんに指輪のひとつも買ってもらったことがない。それなのに嫁は素敵な指輪をしてる」と言うのである。
それを聞いた彼は、

それを聞いたわたしは目が点になった。
結婚指輪と言うものは誰もが承知の通り、単なる指輪ではない。結婚式のセレモニーの中で列席者の前で永遠の愛を誓い交換した神聖なる愛の証のはずである。それをいとも簡単母親にやると言う。

「どういう意味?なんでわたしがお義母さんとペアリングをしなきゃいけないの?おかしいでしょ!信じられない」
二人になった時、彼を詰った。
「どうせ指輪なんて形式上のことだし、俺は指輪はしないんだから、母さんが欲しいなら良いよ。その代りお前にはもっと良いやつ買ってあげるから」
と丸め込まれてしまった。それにしても欲しがる義母も、やると言う息子の方も神経がおかしいとしか言いようがない。後日義母は、息子からサイズを小さくした指輪をもらって嬉しそうに指にはめたのである。

でもその件を承服しかねたわたしは、長い年月の中でついに爆発した。すると義母は、そんなに大事な指輪ならいらないと返してよこしたけれど、わたしの指には合わなかったので、赤い箱の中に戻しておいた。
そしてわたしの指輪は、長女を妊娠した時に指がむくんで、切る羽目になった。
その当時わたしは、こう思った。
彼の指輪もわたしの指輪も、円(縁)を切ってしまったから、縁起が悪いなぁと。
そのせいと言うつもりはないけれど、わたし達は後に本当に縁を切ってしまったのである。






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最終更新日  2016年01月17日 01時25分15秒 コメントを書く


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