スカイミュー

スカイミュー

2007/01/04
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カテゴリ: poem
おみくじ



わが胸の

深しき海松(みる)の

ひと枝に


想い結んで

春日和待つ






深い深い底には

緑鮮やかな海松が
ゆらゆらゆらめいている

そのひと枝に
おみくじを結ぶ

あなたへの
たぎる想いをこめて


うれしい春が
訪れますように






みんなで作るフォトライブラリー  ちょびさんより



あけましておめでとうございます。


皆様、おすこやかに新しい年を迎えられましたでしょうか。

今年もよろしくお願いいたします。



「 博士の愛した数式 」という本を読みました。


2004年、本屋大賞を受賞した小川洋子の著書。


交通事故で脳に損傷を負い、80分しか記憶の残らない元数学博士。


彼の世話をする家政婦と彼女の息子とが織りなす

驚きと喜びに包まれ、

ときに切なくときに心暖かい日々を描いた愛の物語です。



人と人の心の交流というあたたかさと、

あまりの潔さにどこか冷たさの感じられる数式。



物語の重要なキーワードとなるのが、

「 オイラーの数式 」


息子を前にして言い争う家政婦と義姉に、

博士は言葉をただ数式にして、紙に書き去ります。


< eのπi乗+1=0 >


πとiを掛け合わせた数でeを累乗し、1を足すと0になる。


果ての果てまで循環する数と、姿なき虚ろな数。

どこにも円は登場しないのに、予期せぬ宙からπが舞い降り、

それらはじっと息をひそめている。


一人の人間が一つだけ足し算をした途端、

何の前触れもなく、

世界が大きく変わってしまう。


すべてが、0に。

すべてが、そこからはじまる。。



新しい年のはじまりに、

なんだかふさわしい数式。



あなたの「 1 」は

なんですか?







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Last updated  2007/01/06 12:57:18 AM
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