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2008.10.09
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カテゴリ: 読んだ本
1997年11月~1999年7月 週間小説に掲載
2003年1月 東京創元社より文庫

小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク
時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された
窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、
事件は容易に解決を迎えるかと思われたが・・・・。
『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。

(裏表紙の内容紹介より)


小説全体が4章に分かれていて、章ごとに別々の人物による一人称で語られます。

1章は、被害者である女性教師が担任していた5年生の生徒の視点。
2章は、同僚である別の女性教師。
ちなみに彼女は、容疑者として浮かび上がった同僚とは別人です。
容疑者は男性教師なので。
3章は、被害者と学生時代につき合ったことのある男性。


それぞれが、自分が持っている情報から犯人は誰だろうと推理をしていきます。
その推理の過程や結果が、章によって全然異なるのがおもしろい。
全員が同じ情報を持っているわけではないし、全ての情報を手に入れているわけでもないので
当たり前と言えば当たり前ですが。

先日、恩田陸の『象と耳鳴り』を読んだ時にも思ったんですが、推理・想像・妄想は紙一重と
いうのを今回も思いました。
というか、推理ってあらゆる可能性の中から真実を探す作業なんでしょうね。

タイトルの『プリズム』は、そういう推理の可能性を示したものであると同時に、
1人の人間の多様性をも表したもの。

被害者について語る各章の主役達が、被害者に対して感じていた印象がバラバラ。
それ自体は不思議ではありませんけどね。

装いが違うというのは、普通のことでしょうから。

最後は少々物足りない感じ。
こういう結末なんだ~!、と確かに衝撃ではありましたが。(笑)

詳細は以下、伏せておきます。


推理しています。

1章の男子生徒・小宮山くんは、2章の語り手である女性教師・桜井が犯人だろうと思う。
桜井は、被害者と学生時代につき合っていたという井筒という男性が犯人と思う。
井筒は、被害者の今現在の不倫相手であり、被害者が担任していた生徒の父親・小宮山氏が
犯人だろうと思う。
小宮山氏は、犯人が自分の息子である可能性を否定しきれないと怯える。

というわけで、くるりと1周して戻ってきてしまいます。
そして、真犯人は誰、と特定されません。
「誰を犯人と思ってもいいし、それ以外の誰かの可能性を読者が考えてもいい」のだそうです。

変わった趣向ですねえ。
でも物足りないです。すっきりしないというか。
私的には、犯人はコイツだっ!って推理を披露して逮捕して欲しい。


被害者の性格の多様性としては、それほど強くないです。
むしろ普通。
被害者自体は首尾一貫した性格なんですが、相対した人間の立場によって変わって見えただけ。

生徒にとっては優しくて、自分達と同じ視点に立ってくれるいい先生。
でも、同僚の桜井にとっては、無邪気が過ぎてイラッとする存在だったようです。

あー、すごくよくわかる。
大人の無邪気って、ほとんど無神経と同意だったりするからなあ。
大体、教師と生徒って立場が違うんだから、生徒の視点で物が見えることは大切でも、
同じ立場に立って喜怒哀楽しちゃダメじゃん。

井筒はわがままなお嬢様に振り回されて、苦しんだという過去。
さもありなん。
という感じで、被害者がすごく説得力のある人物像で、そちらはなかなか面白かったです。

桜井が探偵の真似事を始める動機が、被害者が死んだことでちょっとホッとしてしまった自分が
許せなくて、というのがちょっと気の毒でした。
いや、ホッとするでしょう、そういう人と一緒に仕事をしていたら。
気の毒に思う気持ち、それはそれとしてあるんだから、罪悪感を感じる必要もないのではと
思いました。
桜井が生真面目なのか、私がドライなのか?
もしかして・・・・・私ヤバい?(^^;






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Last updated  2008.10.09 12:51:35
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