第31話 「別離」 |
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「大金が必要になった。ヒョンスの手を借りた」というジェホにすべてを察するシニョン。 ジェホはヒョンスの父親に会う。ヒョンスの父親は妹の面倒を見たというジェホを気に入り、「貧乏は汚点じゃない。孤児でもかまわない。ヒョンスには婿養子を求めていた」と言う。早く婚約しろというヒョンスの父は今度の土曜には結納をすることを決めてしまう。 ジェホがヒョンスの力を借り、そのかわりにシニョンと別れようとしていると知った伯母のジンスクはヒョンスを訪ねる。金を突き返しながら「あの子を買ったつもり?ジェホはシニョンと結婚させます!」と宣言する。しかしヒョンスは「私たちは来週婚約します」と答えるのだった。 今までのいきさつを知らないヒョンスの父は、ヒョンスと一緒にシニョン一家を訪ね夕食を共にする。「なぜ急に帰ってきた?」と問うビョングクに「娘の彼氏に会うためさ」。その言葉で事情を察するシニョン。ジェホはシニョンの父ビョングクに会い「シニョンとは別れた」と告げる。驚くビョングクに理由を問われ「他に女ができた、金が必要になった。女は財産がある」と答える。怒り嘆くビョングク。 |
第32話 「結納式」 |
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「シニョンとは別れてきた」とジンスクに報告するジェホ。ヒョンスの父親と会うので同席してくれとジェホは頼むがジンスクは断る。ヒョンスのやり方にギルジンは「ジェホが不幸だとおまえも幸せにはなれない」と言う。何も知らないヒョンスの父は親友であるビョングクに、ヒョンスと彼氏との食事会に家族の代理として出てくれと頼む。その様子を見たシニョンは両親に、ジェホとは終わりになったこと、ヒョンスの結婚相手はジェホだと教える。驚く両親。ジンスクはヘジャに会ってジェホのことを謝罪する。 結納の日がきた。シニョンはヒョンスの家を訪ねる。美しいドレスに身を包んだヒョンスに「お幸せに」と言い去るシニョン。ジェホとヒョンスの結納パーティーに同席を求められたビョングクはとても出席する気持ちにはなれないが、親友なので義理で少しだけ顔を出すことにしてすぐに帰ってしまう。 ジェホは結納パーティーの席で気分が悪くなり…。 |
第33話 「歓迎されざる客」 |
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結納を済ませたジェホは、家を出て社宅に移り住むことに。ヒョンスはジェホの部屋までやって来て色々と世話を焼く。傷ついたシニョンを想いやるギルジンに、シニョンの父ビョングクは「シニョンの傷は深い。残酷だがもうお前に戻ることも決してないだろう」と言う。 ジェホのスポーツカーも、いつの間にかヒョンスが新しいものに買い換えてしまった。彼女なりの気遣いなのだがジェホは受け入れられない。ヒョンスとの買い物の途中で気分が悪くなるジェホ。 ヒョンスの結納の件で、ビョングクの家にお礼に伺いたいとヒョンスの父が電話を入れてきた。ジェホやヒョンスに会いたくないビョングク、ヘジャ、シニョンはとまどう。結局、その時間は居ないことにして彼等とは会わないようにする。 ヒョンスはジェホの家族・親戚の所に二人で挨拶に行く。その席でジェホは妹のジェヨンとソックが婚姻届けを出した事を知る。ヒョンスはジンスクに「うちを援助しようなんて考えないで」と金に物を言わせるヒョンスにクギをさす。 |
第34話 「めまい」 |
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ジェホはチーム長のポストでヒョンスの下で働くことになった。しかし二人は仕事のことで対立する。そんな時、ジェホの家の差し押さえはヒョンスの仕業だったことをジェホは知る。 家に帰る気がしなくジンスクの店に立ち寄ったジェホは、ジンスクが店を売りに出していることを聞く。気が晴れないヒョンスはギルジンになぐさめてもらいたくて訪ねていくが、ヒョンスに腹を立てているギルジンはそっけない。そこにシニョンが訪ねて来て、二人は鉢合わせしてしまう。 ジェホは職場に向かう車の中で気分が悪くなり、そのまま木に突っ込み額にケガを負う。そのまま病院に行ったジェホは念のために検査を受けることに。その検査をしたのはギルジンの友達ジョンユン女医だった。ジュンヨンの担当患者がジェホだと知ったギルジン。その病院でシニョンとジェホは偶然会う。少しだけ会話をして別れる二人。 ジェホの検査結果を本人に知らせるために連絡を取りたいが、連絡が取れない。ジュンヨンは仕方なくギルジンを通して連絡を取ろうとする。その様子にギルジンはジェホがよくない病気であることを察するのだった。 |
第35話 「告知」 |
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後頭部に腫瘍があり、悪性腫瘍で深刻な状態だというジェホの容態をジュンヨンから聞いて驚くギルジン。 ジェホの伯母ジンスクがヒョンスを呼び出した。喫茶店でヒョンスに封筒を差し出す。中にはお金が入っている。「店を売ったお金です。残りは必ず返します。施しは要りません」。ヒョンスが手を回して差し押さえしたことをジェホも知っていると告げ、ショックなヒョンス。そのあとギルジンと会ったヒョンスはジェホの病気のことを聞く。ジェホを連れて病院に行くヒョンス。自分が脳腫瘍で、病状が重いことを悟るジェホ。しかし彼はヒョンスの頼みも聞かず、かたくなに病院での治療を受けようとはしなかった。 ビョングクがリストラ寸前で浄水器の営業周りをしていることを知った妻ヘジャは、夫に隠れて同窓生の間で浄水器を売りこっそりと販売を手伝っていた。 |
第36話 「希望の行方」 |
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相変わらず現場に出て働き、かたくなに病院に行くことを拒否するジェホ。彼を説得して病院に連れていくことのできないヒョンスは仕方なく彼を「クビ」にする。しかし仕事もしないで、ただ死ぬのを待つのはイヤだというジェホ。自分の残り時間が少ないと感じたジェホはソックを呼び出し、行方不明の母親の居所を捜してくれと頼んでいた。ジェホはシニョンに電話を入れてみるが、何も知らないシニョンはそっけない。女医のジュンヨンは頑ななジェホをシニョンだったら説得できるかもしれないと、彼女に会って彼の病状を話す。その様子を聞いて「ジェホを救えるのはヒョンスと家族だけだ」と怒るギルジン。酒もやめず煙草もふかし荒れるジェホ。ついにヒョンスはシニョンに連絡を取る。ヒョンスはジェホのために別れを考えているとシニョンに話す。 |
第37話 「悲愴」 |
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ヒョンスは看病が大変だから別れたいのではないと言う。「彼は‘“ヒョンスの隣で死にたい”と言ってくれた。でも本当はシニョンの隣で生きたいのだと思う」と言い、シニョンをジェホの部屋に向かわせた。しかしシニョンの顔を見て「帰れ!」と激怒するジェホ。ジェホを救いたいというシニョンに「必要なのはヒョンスだ。世の中は金だ。病院へはヒョンスと行く!」と怒鳴る。ヒョンスはジェホに「ここが嫌いになったし、あなたもイヤ」と別れを切り出す。しかしジェホは「お前とは別れられない」と訴えるが「治療費は出してあげるわ」と答えるヒョンスだった。ジェホは「俺はヒョンスを選んだ、側にいてくれ」と頼む。ヒョンスは一緒に別荘に行くことを提案する。 ヒョンスは伯母のジンスクに会いジェホの病気のことを告げ、彼とは別れたと言う。そしてジェホを一人にしてあげてほしいと言うのだった。ジェホの母親は生きており再婚をしていることを隠していたジンスクは、ジェホが母親捜しを始めた理由がわかった。 シニョンは学校に辞表を出し、家族に置き手紙を残し、ヒョンスの代わりに別荘へと向かった。 |
第38話 「逆プロポーズ」 |
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ジェホのもとにやって来たシニョン。ジェホは「帰ってくれ。治る希望があるならあなたといたいが自分はもうすぐ死ぬんだ」と言う。シニョンは「無理をしないで私にすがって」。シニョンに迷惑をかけたくない思いのジェホ。 家を出ていったシニョンを心配する両親は、ギルジンからジェホの病気のことも含めて事情を聞く。「生きたい」と言って泣くジェホ。シニョンは「結婚しましょう」と言う。 ヒョンスに会ったジェホは「スネて悪かった。お前だから甘えたんだ。受け止めてくれると知っていたから」と今までの振る舞いを謝る。ヒョンスは「シニョンのためだけでなく、私のためにも病気に勝って」と言う。 伯母のジンスクがジェホに会いに来た。彼女の話ではジェホの母親は生きて元気にしていると言う。母親が再婚していることを察したジェホは「会わない」と答える。 家に一時戻っていたシニョンは、父から「お前は俺の娘ではない、出て行け」と言われる。 |
第39話 「そばにいて」 |
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ギルジンに会ったジェホはシニョンが結婚しようと言ってくれているが、会うだけで十分だと伝えてほしいと言う。シニョンは大学を辞めて家庭教師をすることに決め、二人で住むための部屋を探していた。母ヘジャはジンスクを訪ね、ジェホに結婚はあきらめてと言ってほしいと頼む。伯母ジンスクはジェホを訪ねるがジェホもシニョンと結婚するつもりはないと言う。ジェホは自分を捨てた母親に会うつもりになった。妹のジェヨンを母に会わせ、陰からこっそりと母の顔を見るジェホ。シニョンの父ビョングクは、結婚しようとするシニョンを責めるが「一緒にいないで彼に逝かれたら忘れることなんてできない。今一緒にいてそして逝かれたら、その後は忘れることもできるし決して後を追うこともない」と父に話すシニョン。彼女と会ったジェホは母親に会ったことを告白。母を見てさらに「生きたい」と思ったと言う。「そばにいてほしい」とジェホ。 |
第40話 「約束」 |
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「ぼくのそばにいて、僕を助けてください」とシニョンに言うジェホ。シニョンの母ヘジャはジェホの担当女医ジュンヨンに会う。彼の病状を尋ねるが必ず回復するという返事はもらえなかった。色々考えたヘジャは夫ビョングクに「何の未練も残さないように、シニョンにしたいことをさせてあげよう」と提案する。「シニョンを追い出しても何も解決しないわ。ジェホにシニョンをあげましょう」。 ヒョンスはジェホが在宅で仕事ができるように配慮する。感謝するジェホ。ヒョンスは近くにいるのは辛いのでニュージーランドに家を探していると言うのだった。 ビョングクはシニョンに「ジェホがいなくなってからも堂々と人生を生きる」と約束させてジェホと家族で会うことにする。母ヘジャはジェホに「シニョンのそばにずっといる、一緒にいると約束して」とジェホに言う。ジェホは「はい」と応える。 |
第41話 「結婚」 |
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ビョングクはジェホに今月中に式を挙げることをすすめる。そしてビョングクは会社に辞表を出し、家も売りに出すことに。その金で自分と妻はアパートに住み、シニョンたちに部屋を買うこともできるからだ。 ジェホはシニョンに「ありがとう、時間があることを教えてくれて」と感謝する。伯母ジンスクを訪ねるヘジャとシニョン。結婚の許可と式に出て欲しいことを告げるが、ジンスクはジェホに結婚を思いとどまらせようとしていた。ジェホを訪ねたジンスク。しかし彼は「シニョンに見せたいのは健康な姿ではなく、頑張っている姿なんだ。彼女を愛することは自分の人生を愛すること」と言う。彼の気持ちに結婚を許すことにしたジンスク。ジェホは親の席には是非ジンスクが座ってほしいと言うのだった。その気持ちが嬉しいジンスク。式の日が来た。式には双方の親戚や友人たちも集まった。ヒョンスも出席した。 |
第42話 「それぞれの旅立ち」 |
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新婚生活を始めたシニョンとジェホ。ある日ヒョンスから電話がある。明日発つというのだ。彼女に気を遣って見送りにはいかないというジェホ。伯母のジンスクがヒョンスを呼び出した。ヒョンスに会ったジンスクは彼女に謝罪と感謝の言葉を伝える。ヒョンスと会っておくべきだと考えたシニョンはジェホを連れてヒョンスを訪ねる。「また会えるでしょ」と言うヒョンスに「元気で」と応えるジェホ。二人は握手をかわす。そしてヒョンスは一人で飛び発って行った。 浄水器の代理店を始めたビョングクとヘジャ。人出が足りないので営業としてジンスクを雇うことを考える。二人の提案を喜んで受け入れるジンスク。 具合が悪くなり倒れたジェホ。彼は担当女医のジュンユンにあとどれくらいの命なのか尋ねる。答えは3ヶ月だった。家に帰りシニョンに余命のことを話すジェホ。しかしシニョンはショックで家を出たままなかなか帰ってはこなかった。 |
第43話 「愛する時間」 |
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ジェホの余命宣告がショックなシニョンはまともにジェホの顔が見られず、態度もよそよそしい。彼の死を恐れるシニョンに「僕は今人生で一番幸せ。あなたがいるから」と言うジェホ。 女医のジュンヨンはシニョンとジェホにいたずらに希望を与えてしまったと悔やむが、そんなジュンヨンをギルジンが励ます。そして結婚しようとプロポーズする。 ジェホは在宅での仕事もこれが最後と決心する。そして今は工事現場で働くソックを尋ねる。伯母や妹のことが気がかりなジェホは「あの家でたった一人の男なんだ。しっかり家を守れ」と励ます。 妹ジェヨンとソックの間に子供ができた。祝いの食事によばれるジェホとシニョン。皆の前では笑顔を見せるジェホだが、10ヶ月後に生まれる子供の顔が見られるのだろうかと悲しい気持ちになる。 ギルジンとジュンユンは、結婚の媒酌人をビョングクとヘジャに頼みに来た。容態の悪くなるジェホを母親に会わせるためにジンスクはジェホの母親に事実を説明する。すぐにも会いたがった母だがジェホは会うことを拒む。視力も聴力も衰えてきたジェホ。一日の終わりにシニョンは「今日も私のために生きてくれた」と思うのだった。 |
第44話 「私たちは本当に愛したのか」 |
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母に会うことを決めたジェホ。だが視力は衰えてその姿をはっきりと見ることはできない。母は彼の手の平に指で文字を書いて話してきてくれた。「会いたかった。ずいぶん恨んだでしょう。ごめんね」「僕のほうこそこんな姿でごめんなさい」。母は後で必ず一緒に暮らそうと言うのだった。
ギルジンと会ったジェホ。ギルジンは「お前は俺が会った中で誰よりも男らしい男だ」と言い、ジェホはギルジンのことを「ギルジンさんこそ誰よりも男らしいです」と応える。 伯母の家に泊まったジェホ。ふとんを並べて夜語り合った。「初恋の人は伯母さんでした。初めて言うけど愛している。病気もいいもんだ。照れくさいことも堂々と話せる」と笑うジェホだった。 季節はめぐって妹ジェヨンが出産した。男の子だった。すでに目も耳も不自由で車椅子に乗っているジェホも大喜びで赤ん坊に触れる。二人は赤ん坊に「ジェホ」と名付けたことを告げる。喜ぶジェホ。「しっかり育てろよ」。しかしジェホの身体は最期の時を迎えようとしていた…。 |