ポプリローズフィールド From 真名 耀子

ポプリローズフィールド From 真名 耀子

NY 紀行



NY 紀行 プロローグ


the sky to NY

行きたい、行こう、行かなきゃ、となったのは1年以上前。ずっとずっと願ってやまなかったNY旅行。
これは旅行というより、STAYという方が近いかな? 
この日のために、お仕事をまじめにやり、つつましい生活をし、つらいことがあっても、もうすぐNYだ! と励ましながら生きてきた、なんていうとおおげさ? でもそのくらい私にとってはとってもとっても大切なSTAYだったのです。

まずとっても素敵だったのは、フフフ。ビジネスクラスで行けたこと。NYへのフライトはなんといっても半日以上。今回は、シカゴ経由なので、少し短いけど、それでもね~~。
長いフライトをどれだけ楽しめるかは重要! まだ読まずにいた「天使の梯子」と何ヶ月も読み途中の「 memories of a Geisha」を機内持ち込み用のバッグに入れるともうそれだけでいっぱい(苦笑)。
 やーん。身軽に行きたいのに・・・。んでもって、機内は乾燥しているし、寒いかもしれない。持ち物がどんどん増えていく。でも絶対絶対忘れてならないのは、パスポート。それからカメラに、お金に、めがねに、コンタクトケースに、保存液に、目薬に、長時間フライトでは一旦メイクを落として、またメイクしなおさなきゃだし・・クレンジングにファンデーション、メイク道具を少し持って、それから何かアイデアが出たときのためのノートでしょぉ、ペンでしょぉ、それからそれから・・・準備をしているときは楽しいけど、ちょっとドキドキ。

 機内での楽しみはお食事もある。映画もね。忙しくなりそうだ・・・現地到着までの十数時間、現地についてぐったりじゃないように睡眠もとらなきゃいけないし、忙しくもしてられない。
 まずはシャンパンが出てきて、ホッと一息。
「おいし~~」
 飛行機が離陸する際いつも私は眠りに落ちる。今回も例外ではなく、パタリと意識が遠のいた。今回はシートも広いしね~。いろんなレバーがあって、どこを引っ張ったらどうなるのか、どこを押したらどうなるのかいまいち分かんないけど、隣の人のを見よう見真似でなんとなーくシートをベストポジションに。

a meal in sky


 食事とともに、映画が始まる。なんとか起きて、肘掛けの横のボタンをポチポチ。んの前にモニターの出し方がよく分からない。うんこらしょ、どっこい、とやっても出てこない。仕舞われている場所は分かるのに。。
 フライトアテンダントに「あのこれ~~」とヘルプを促すと、肘掛の内側のレバーをひょい。モニターが、ポンと出てきた。良かった。これで目的の一つの映画が見れる!満喫条件の映画もセットされ、さあ、お食事。白ワインに赤ワイン、スターターから始まるお料理に舌鼓を打ち、お待ちかね~~、デザート!
 アップルチーズケーキを待っていた。待っていたのに、映画も見ているのに、私は、メインのお皿が下げられるところまで覚えていたのに、深い眠りに落ちてしまった。。。。
 ハっと目覚めると、機内は暗く、皆のシートはスリーピングポジション。モニターには見ていた映画のエンドクレジットが流れている。
「まさか・・・食事の最中に寝てしまうとは」
 くやし~思いをして、このシートのせいですよ! とかいう昔どこかの航空会社でやっていたCMを思い出した。

 前触れもなく眠りに落ちてしまいながらでも、10時間のシカゴまでのフライトでは時間はたっぷりある。読書も進むというものだ。まだ読み終わったわけではないけれど「天使の梯子」(村山由佳著)はもうすぐ完結というところで、シカゴに無事到着。乗り継ぎをする。

OHERA


 シカゴに下りたのは初めてかなぁ。なんだかよく分からない。まず預け荷物をピックアップして、入国審査か何かして、それでまた荷物預けて、ターミナルに行く。のに、荷物を預けるところをパスしてしまって、ゴロゴロスーツケースを転がしながら空港内の電車に乗り、移動してしまった。。。
「ほんとにこっちでいいのかなぁ」
 ものすごい不安の中、大荷物を持っての移動。私は膝に青タンをこさえながら、大事な荷物を転がした。思えば、このときから荷物には運がついてなかったような。。。なんて今となってはですが。
 シカゴの空港は広い。ゲートを行き来すると結構な運動になるほど、歩く。
 なのに、フライトインフォメーションで確認した私の乗るはずのフライトはゲートを3度変えた。もううんざり。ここで半泣きしそう。だってもう大荷物を抱えて、チェックインするまでの間にぐったりなんだもん。待ちに待ったNY STAYまであと少し、あと少しのところで障害が降りかかる。天候不良で、フライトは遅れ、迎えに来てくれる人に連絡を入れる。携帯を持っていてホント助かった。これは私の国内の携帯をそのまま海外で使えるタイプで、滞在中ものすごーく便利でした。
 フライトが遅れた分、待ち時間も長いわけで「天使の梯子」は読了。そして目出度く2時間遅れでNYに着き。緊張が解けた! 
 荷物は?? 大丈夫~~。ちゃんと届いてる。エライエライ。
 天候不良が心配されたけど、まったく問題なかったみたい。
 次の日からは快晴が続き、私のハッピーなNY STAYが始まった。


次はNYうじうじ歩きの巻きでーす

予告

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