ポプリローズフィールド From 真名　耀子

NY うじうじ歩きパート２

　良く歩く日が続きます。
　NY滞在4日目。
　私は数年前に退職した会社の同僚さんが２人、NYオフィスにいる、ということで訪ねる。

　オフィス見学もして、今どんなことやってんのー？なんて話題で盛り上がる。活き活きとやっている二人の話を聞いているとこっちもとっても楽しい。がんばってるのね～。
　恵まれたことに、非常に時間に融通が利いちゃう環境だということで、平日の真昼間、３人でマンハッタンを練り歩くことにする。
その前にランチはオフィスの近くで、計り売りしてるデリ。好きなものをプラスチック容器に詰め込む。
　嬉しいことに、デリにはほとんどハズレがない。ついつい詰め込んでしまう。肉料理、マッシュドポテト、サラダ、パスタ２種。などなど。それからフルーツ。食べすぎでしょ？？というくらいわんさと食べてしまった。詰め込み過ぎになるのは、容器が大きいのがいけないんじゃないか？？と同僚さんと見解を述べ合う。
　腹ごしらえは充分過ぎるほど出来た。準備万端だ。
彼らが言うには、おもしろいものはだんだん下の方に降りていっているらしい。ロウアーイーストサイドなどが良いらしい。
ロウアーイーストサイド、ノリータ、ソーホー、グリニッジビレッジ、チェルシーと結構なスピードで歩いていった。

　気に入った店には全部入っていって「これおもしろいね」なんて話す。それはまるで、マーケティング調査でもしているような勢いで、バイヤー時代を思い出してしまう・・・なんだか出張のよう？？

がらくた？？

　私が気に入ったのはチェルシーという地域で、チェルシーマーケットという元倉庫を改装してお店がいろいろ入っているところ。

chelsea market

なんだかワクワクしちゃうようなごちゃごちゃっとしたお店があったり、台所用品が売っていたり、ギフト用のデコレーションクッキーのお店や、
Little witch 　だったけな？　かわいい魔女っこがキャラクターのブラウニーやさんで試食をして、ニッコリ。お一つ買う。台所用品や、雑貨（ガラクタに見える・・）、とかカフェブティックとか、いろいろ入っていて、なんだか楽しい。
　食品だけじゃなく、歩いていて気になる店には全部入っていった。アロマ用品で店が埋め尽くされた小さな店内で、キャンドルを同僚さんが気に入って「いくらですか～」と聞いたら、美しい金髪の胸が大きく開いたドレスを着たおじさんが、「＄１４よ。６時間燃えるわ♪」と教えてくれた。
マンハッタンの街を歩いていると、撮影クルーにも出会う。ついパチリ。
photo shooting

マンハッタン（に限らずですけど）で楽しいものの一つには食材屋さんを見ることも入る。オーガニックフーズを置いているWHOLE　FOODSというスーパーなんて、アメリカの人には当たり前でも日本から来た私には輝いて見える。高級食材を置いている、Dean＆Deluca　や、ゼイバーズなんてのも１００カラット並みだ。まだNYついて３日だったけど、日本にお土産はどれが良いか悩み始める。
BALDUCCI’S 　というFOODS　MARKETでちょいと、それからWHOLE　FOODSでちょいと、それから、chocolete bar というお店でちょいと買ったお土産を抱え、またグラセンへダッシュ。（サブウェイ乗り換え含む）
なんてたって、滞在先に行くMetro Northは３０分に一本だからね。
同僚さんらも、私と何時間もマンハッタンを歩いた後、飲み会なんだそうで、タイムアップです。一緒にグランドセントラルまで来てくれて、走り去る私を手を振って見送ってくれた。
　なんとか電車をキャッチして（ちょーぎりぎり）、郊外に戻る。さて、滞在中、カロリーオーバーしちゃってるから、手料理でも作りますかな。４０分の車内の中、うとうとしても、絶対に寝ちゃいけません。なんてたって、ここはアメリカ。乗り過ごして迷子になっても私の方位磁石はぐるぐる回るだけです。「Where am I??」なんてなりたくない。しっかりお目々を開いて、帰路についたあとは、健康的な家庭料理で、一日を締めくくった。

　うじうじ歩きは郊外でもやった。

うじうじ日和

その日は特に用事がなく、非常に平和だ。私はゆっくり起きて、バスにつかり、ステイ先の本棚にあった本を拝借して読みふける。結局この本は滞在中に読み終えられなかったのが残念なところ。。。
　電車でマンハッタンに行くことが多かったから、その行き来で読み終えれば良かったんだけど、私が、North　Metroで読んで（見て）いたのは、マンハッタンの地図。頭に４０分かけてインプットして全日程臨んだつもりだった・・・。
　話はそれたが、そのステイ先の町は小さい（勝手に決め付ける）が、マンハッタンへMetro　Northで通勤する人も多いベッドタウンになっている。便利な場所だ。日本人向けのお店もある。
　私は、一人時間にやりたいことリストにも上げられていた“ネイルサロンへ行く”をやり遂げる。１０本の指をきれいにしてからちょろっとだけ、うじうじと歩く。

さくらちゃんin NY郊外

　青々とした芝生、その上の黄色いタンポポ、さくらのピンク、空の青、雲の白。こういうところをうじうじ歩くのもいいものです。学校があって、サッカーをしている子供たちを見た。遠いところに建物がある。牧場か？？というような木の柵があった。広大だ・・・スケールが違う。なんと美しいんだ！　心の中で叫ぶ。シャッターを切る。

木とタンポポとその向こうに

　NYって広いんだな。そういえば、帰国してから「OH！　MY　NY」を見た。NY郊外からのレポートで、自然がたくさん残っている地域で、昔はここでもキャビアが取れた、と言っていた。そこはステイ先に近いのか、聞いてみたら、とんでもなく遠かったらしい。そうだよね。私がステイした場所で、キャビアとれそうもなかったもん。
　NYと言って最初に何を思い浮かべるだろう。
　帰国して間もない私は、ほにゃらら、と答えます。
　ごまかさずに答えると、芝生の緑、空の青、さくらのピンクの色彩。本当にきれいでした。これはもちろん行った時期が春だったから。
　もし、秋に行ったら違うものを思い浮かべるだろうな。

NY うじうじ歩きに戻る

NYの景色に進む

次回は「NYの景色」です。
予告

botanic garden