ポプリローズフィールド From 真名 耀子

ポプリローズフィールド From 真名 耀子

Italy trip 「FIRENZE」



花の都とも言われているフィレンツェ。英語ではフローレンスと言います。
なんとなく、フラワーに近いような・・
語源はどうだか分かりませんが、フィレンツェ中央駅から降り立ち、
スーツケースを石畳の上を「いつかスーツケースのキャスターが壊れる・・」
とおびえながら、ゴロゴロ引きながらホテルに向かっていると目の前に
突如あらわれたドゥオーモを見て、納得しました。
花の都だー。

花の聖母教会

花の聖母教会ともいわれていますが、ほんと花の、です。壁は白、ピンク、グリーンの幾何学模様で飾られています。
ローマは、コロッセオをはじめとして、どこか猛々しさのような
男の強さ権力の象徴!のような荒々しさみたいなものも感じたのですが、
(真実の口も怖い顔だったし・・)フィレンツェは、花びらのように軽やか
でやわらか~いイメージ。
ローマと同じように歴史を感じられる都市でありながら別の顔を持っていて
これまた興味深いです。

フィレンツェにきて果たしたい目的の一つは、このドゥオモのクーポラに登ること。小説「冷静と情熱のあいだ」の中では、クーポラのてっぺんで10年後の誕生日に待ち合わせをするのが、あおいと順正の約束になっているのです。
この小説はヒットしたし、映画もあったから読んだことのある人多いでしょう。私の大好きな小説のひとつですが、出始めたころ読んで、また数年後読み返して、いいな~、と思って、また今回の旅行をきっかけに読んだのですが、
9年ほど前の小説で、ユーロではなくリラだったり時代の流れは感じるものの、物語は色褪せませんね。
今回も、いいな~、を読んでいる間中ず~っと感じていました。

小説はこちらです。ご興味あったらぜひ!


さて、ぜったい登らなきゃのドゥオモ。気をつけなければならないのは、
お休みの日があるのです・・
ドゥオモ(教会)の中には入れるのですが、クーポラには日曜日登れません。
私たちがフィレンツェについたのは、日曜日で登る気が漲っていましたが、
残念・・次の日に見送りです。
で、次の日(月曜日)にお休みのフィレンツェの見どころがありまして、
そこに行ってまいることにしました。そこはウッフィツィ美術館。
フィンレンツェといえば、メディチ家ですが、そのメディチ家の財力を
結集したルネッサンス美術がここにあるわけです。
わー!

ということでなんとかうまい具合に予定が組めたわけです。

基本、このウッフィツィ美術館は要予約とガイドブックなどには
書かれていますが、予約がない場合は並べばいいわけですね。
ただし・・・長い列ですね、しかし。

並ぶの覚悟です

30分ほど並んで中に入れました。ぜったいに見なきゃ!と思っていたのが、
ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」と「春」。
これは誰もがどこかで目にしたことのあるであろう絵画でしょう。
実際に目の前にして、わー本物がここにーーという気持ち。
もっと鮮やかなのかと錯覚していたところもありましたね。

ダ・ヴィンチ作の絵画も何点かあり、おおお!ダヴィンチの筆遣い!
と思うものの、美術鑑賞とは実は体力を使うもの。
足がもうパンパン棒のようなんであります。

ウフィッツィ美術館を出て、アルノ川沿いをお散歩。
そのアルノ川にかかる有名な橋が、ポンテヴェッキオ。ポンテとは、
イタリア語で「橋」という意味。

ポンテヴェッキオ橋

日本には、「Pontet Vecchio」というジュエリーブランドがあります。
どうやらここからとったようなんですが、このポンテヴェッキオには
と狭しとジュエリーショップが並んでいるのです。

こんな具合にお店が並び

なんともゴージャス!

ここで売られているのはゴールドが主のようですね。
こういうところでお土産買うのもいいんじゃないでしょうか?
えーっと私の場合はウィンドウから眺めるのみでした(苦笑)

この橋を渡って、また川沿いをしばらく行くとミケランジェロ広場
という高台の広場があります。
この、しばらく行くと・・・の中には急勾配の坂と階段があります。
美術館を延々と歩き、街歩きをし、その上なわけなので、この山登り
は過酷そのものです。
ですが、その山登りの末に現れた景色が、疲れを忘れさせてくれるのです!

恋人たちのドゥオモをバックに

明日、クーポラに登ろうね、と恋人達は誓うのでした。

ここからの眺めは、夕暮れ時などがおすすめのようですよ。360度すばらしい
景色で、レストランや売店などもありますし、実をいうと、駅からだったら
バスで簡単に来られるのです。歩いて行くよりもバスがお勧め。(結果論)

この日はトスカーナ料理を食べたいな~と地元の人が通うレストランへ。
(といってもガイドブックに載っている。そして日本語メニューがある)
庶民の味

牛の煮込み料理と赤ワインをいただき、元気をつけたのでありました。

フィレンツェ滞在二日目、私たちは小旅行しました。
フィレンツェから電車で簡単にいけるところに、有名な世界遺産「ピサの塔」
があります。なんで有名なのかはもっとちゃんとした理由があるんでしょうけど、私の中ではななめに立っているから有名ということになっています。
これで何のことだか分かった人もいるかもしれませんね。

ピサの街についたら今度はバスで向かいます。
他の観光客たちの動きをなんとなく見習うと着きます。(笑)
塔の目の前にいくと、こんな人たちばっかりです。
踊っているみたいですね~。みんな手をあげ「こう? どう?」
カメラをもった連れの人にニコ顔キープで尋ねてます。

えっさほいさ

何がしたいのかというとこういうこと。考えることはどの国からきた
観光客でも皆同じ。

倒れちゃだめ!

斜めになったこの塔を支えようというわけです。
ローサの場合は・・・
しがみついているようにみえるだけだね(苦笑)


この塔の上にも登れます。
ピサの街にはバックパッカーが多かったなぁ。ということは宿(ユースホテル)もいっぱいあるのかもしれません。

ピサから帰って今度こそ大本命、フィレンツェのドゥオモに登ります!
登るのは階段のみで463段!
登るまでちょっと並びます。人ひとり通れる程度のほそい螺旋階段だからね。
400段以上なのです

立ち止まると「後ろ詰まってまーす!」とか言われそう(苦笑)

463段登り切ると、そこにさわやか~な風と時が止まったかのような
フィレンツェの景色。

てっぺんからの風景
ここから見えるのは、ジョットの鐘楼。85mもある見事な芸術です。

みえる、みえる

この展望台から360度見渡すことができます。
いつまででも見ていたいような景色。100年前も同じ景色があり、
100年後もきっと同じ景色があるのだろうなと思うと、
不思議な気持がしてきます。
そのままの形のこの町を守ろうとフィレンツェの人はそこに静かな情熱を
注ぎ続けているんでしょうね。

らくがき

なので、いくらそこに自分がいた証を残したくてもらくがきはいけません。

フィレンツェに来てはじめてエスプレッソを口にしました。

エスプレッソの味は

いままでホテルの朝食ではコーヒーを飲んでいましたが、これがなんとも
不思議なエスプレッソを薄めたかのような味。(ほんとうにそうなんだと
思う)
外ではカプチーノを頼んでいました。
イタリアでは「カッフェ」というと「エスプレッソ」を指します。
一番一般的のようなんです。
いわゆるコーヒーは飲まないんでしょうかねぇ。おいしいのに。
スタバの進出はおそらく今世紀中はないと思われます。

エスプレッソを飲んでみると
「お! お! おいしいい!!」
何も入れずでも実に味わい深いのです。

なんでエスプレッソを飲んでいなかったか言うと、私は大きなマグカップ
になみなみと注がれたコーヒーをたっぷりと飲むのが好きなんですが、
エスプレッソはちょっとしかないじゃないか・・
というのが一つの理由。

ですが、エスプレッソはやはりこの量でよいのです。
デザートのあとのこの3口で飲めてしまう味わい深いエスプレッソをちびちび
と10口くらいで飲む、というか舐める。
おいしさの新発見なのでありました。


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