ポプリローズフィールド From 真名 耀子

ポプリローズフィールド From 真名 耀子

Itary trip 「MILANO」



ミラノ中央駅

この旅行での4つめの都市、ミラノにやってきました。
スーツケースゴロゴロ転がしながら、Euro starを使って移動するのも
馴れたものです。

実はローマからフィレンツェに移動したときに気のせいかもしれませんが、
現地の人の気質がすこーし変わった気がしました。
ローマの人の接客はとても親身で、あたたかなのに対し、フィレンツェの人が
そっけなく感じたのです。
そして、フィレンツェからヴェネツィアに行くとそれをもっと感じ、つまり、
南の人ほどやさしい方程式みたいなものができたのです。
(このたびは、南から北に移動している)

ヴェネツィアとミラノの緯度はおなじくらいですけど、ミラノは観光地でも
あるけど、都会だからなぁ。
今までの旅行気分がすこし抜けるかもしれません。
ホテルは、中央駅のすぐ近くのアメリカ式のこぎれいでスタイリッシュな
ホテル。
ドアからびしっときめた日本人がフロントの人にりりしく「チャオ!」
と行って出て行きました。
「おぉぉ、ミラノにしょっちゅう来ている日本のビジネスマンかしら。
かっこいい~」
駐在の人もNYのようにいっぱいいるんだろうな~。
考えてみたら観光客以外の日本人をはじめてかな?

さて、ここからは地下鉄で簡単にいろんなところにいけるんですが、
自販機で一日券(公共ののりもの乗り放題)とか二日券などが買えます。
が!気をつけなくちゃいけないのが、余計な親切に乗ってはいけないと
いうこと。
一応どのボタンを押せばいいのかも分かっているし、何を買えばいいのか
わかっているのにどこからともなく、ひょろっと背の高い若者が
現れ、背後からボタンを押すのを手伝ってくれる。

「なんで手伝ってくれるの?」
変な人だな~、と思いつつも無視してやっていると、
「二人分は、こっちだよ!」と消えたと思ったらまたいつの間にか背後に
やってきてボタンを押していく。
お金を入れる段になったらまたやってきてなかなか入らなかった紙幣を
入れてくれる。
手伝ってくれるけど駅員じゃないみたいなんだよね~。
制服じゃないし。なんなんだろう?

おつりと切符が出てくる頃にまたあらわれ、切符をわたしたちより
早く取り出し口から取り、手渡してくれる。
そして・・・おつりも手渡してくれる。
が! そのとき小銭をくすねているわけなんです!!

ほんとたちわるいけどこの自販機のまんまえに警察がいても
この男が妙な動き(あちこちの観光客に同じことをして自販機から
自販機にせわしく動いて手を出している)をしているとあからさまに
分かるのに、何にも言わないところは黙認なんでしょうか・・・・

都会は危ないです!
こういう人いたら、あっちいけーで追い払っちゃってください。
追い払われたら寄ってきません。

さて、ドゥオモ駅につきました。地下から地上への階段で待ち受けているのは
ハトのえさあげるよ攻撃と、ミサンガいらない?攻撃です。
これも絶対に無視してください。
こんなこと一日中していったい何人がひっかかるの??と謎でしたが、
白人の女の子なんか簡単に手首を差し出して、ミサンガ結んでもらって
「へ~、どっからきたの~? そうなんだ~」と
ミサンガ売りと仲良く会話なんかしてました案外ひっかかりやすいものなんでしょうか・・

この手の物売りに「お願いだから近寄るな!」と強いのか弱いのかの口調の
観光客もいましたが、この物売りさんたちがいなければ写真ももう少し
撮りやすいんだけどな~。などと思ったわけです。

ドゥオモ

ミラノのドゥオモは白くて砂のお城のよう。
凝らされた彫刻がいたるところにあり、結集されてこのドゥオモに
なっているわけですけど、、14世紀後半に
着工され、正面の完成を見たのは19世紀初めだそうです。
500年かかったわけです!その建築過程は想像を絶します。そういうものが
イタリアのあらゆるところにあるのです。そりゃあ、もう偉大な芸術の
ために未来に進むのを少しばかり踏みとどめようかとも思います。

が、ミラノは過去と現在のうまく調和している都市で、ほんとNYのよう
なんです。規模は小さいですけどね、そしてこのドゥオモに登って
ミラノの街を見ると、まるで東京のビル群を見ているかのような錯覚が・・

ミラノの街を見下ろします

尖塔の一つ一つに彫刻があり、人の形をしています。ミラノを宙から
眺めているみたいですね。

ドゥオモのてっぺんでしっかり手をにぎるよこ

フィレンツェのクーポラの展望台とは違って、とっても広いミラノの
ドゥオモのてっぺん。いろんな角度から、見どころが満載ですけど、この
屋上はガイドブックに必ず載っているでしょう。
行ってみてください。空にまっすぐ伸びる尖塔が吸い込まれていくようで
なんとも不思議な気分になる場所です。
ドゥオモにはエレベーターで昇れます。

一つの絵画をみるために旅行前に1か月以上前から予約していたものがあります。その絵画は世界的に有名でここ、ミラノの教会にあるのです。
それを書いたのはこの人。

ダヴィンチさん

この旅行で私は「尊敬する人はだれ?」と聞かれたらこの人の名前を言うことに決めました。
レオナルド・ダ・ヴィンチさんです。

「ダ・ヴィンチ・コード」という本を読んだことありますでしょうか?
ラングドン教授がダ・ヴィンチが絵画に残した暗号(コード)を解明して
なぞを解き明かしていくのです。
宗教的なことにも触れ問題にもなりましたが大ヒットして映画にもなり、
続編の「天使と悪魔」という小説もありました。



フランスのルーブル美術館にある「モナリザ」がこの小説の表紙になって
いますが、ダ・ヴィンチは他の歴史的な絵画の中にも暗号を散らばしているのです。その代表的な絵がミラノのサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会にある「最後の晩餐」です。

その教会に行くまでの道におしゃれなカフェがあったので、
アイスカプチーノをいただきました。
シェイカーで作ってくれてカクテルグラスに入れてくれるのです。

おしゃれなカフェで・・

このあたりは高級エリアなのか、ゲートつきのアパートが多く、
そのゲートの向こうに見える中庭が素敵だったりする。
またまた「冷静と情熱のあいだ」話題で申し訳ないですけど、
あおいのボーイフレンドだったマーヴはミラノのこんなアパートに住んでいたのかしら~と思ったのでした。

話を「最後の晩餐」に戻します。
「最後の晩餐」を鑑賞するには、15分おきに25名ずつ鑑賞する人を入れる
システムになっていて、必ず予約が必要です。
自動ドアが開いて、通路を通り、また別の自動ドアがあくと、そこはもう
「最後の晩餐」がかけられた元食堂。今入ってきた自動ドアがしまり、
そこでたっぷり15分一つの絵を眺め、15分経つと、反対側にある自動ドアが
開き、退室を促される。
ひじょーにシステマチック!

ほんものの「最後の晩餐」は絵画そのものも素晴らしいのですが、
戦火を逃れ今もそこにあることだとか背景についても感動を与えてくれます。
このときにおすすめは音声ガイドを借りること!
鑑賞前には、鑑賞前ようのガイドがあり、それを聞いてから中で、
「最後の晩餐」とその部屋に関するガイドがかっちり15分あります。

この教会を少し行ったところにお城があります。

スフォルツァ城

スフォルツァ城といいます。
博物館や美術館も備えています。このお城を通り抜けていくと、
センピオーネ公園。

セントラルパーク?

はだしになって、芝生でごろんとしたり、ベンチで読書するのにもってこい
の公園です。
まるで、セントラルパークのような広い公園です。
パパはアイスを食べ、私はそれをちょっともらい、あいちゃんは
ココナッツがきになるようで、じーっと見るに留めていました。

買いたいような、でもいいような・・

このココナッツは常に水で冷やされているのでこんな仕組みで売られていますが、イタリア中のどこにでも売っていてどこでも1ユーロです。そして
食べている人を見たことがない・・・
気になる。けど、どうやって食べるの? かじるの? がりがりと?
謎のままなのでした。

ミラノでの夜。ホテルでシャワーを浴びて部屋に戻ると
麗しの歌声が・・・
「え? 徳永英明?」
これは、私の母が大ファンなんですよ。で、私ももちろん好きです!
徳永英明がミラノでどったの~~?
と思ったらNHKの番組でして、泊まったホテルでは日本語放送が24時間
見られたわけです。
ベッドで徳永の声を聞きながら就寝するミラノの夜。
番組を途中から見たからか最後まで「壊れかけのラジオ」が聞けなかったのは
残念・・・

ミラノと言ったら、ミラノカツレツ。って食べたことないんだけど、
ならばなおさら食べてみたいものです。
ガイドブックに載っていたレストランを予約するためにホテルのフロントに
お願いしようと立ち寄ったら、なんと初日に「チャオ!」とりりしく
出て行った日本人ビジネスマンがフロントにいるではありませんか!
あ~、この人はここの従業員で、同僚に「チャオ!」と言って出て行ったのね。納得。
日本語で頼むと「真名さまですね」とはじめから私たちの苗字を知っている。
日本人で泊まっているのは私たちだけなのか??
それともすごくよくできるホテルマンなのか??

レストランに電話してくれている間に別の電話がかかる。
右にレストランの電話の受話器。そして左で鳴り響く別の電話を取る。
二刀流だ!
さすが、できるホテルマン・・・

そしてイタリア人?というほど見事なイタリアン(イタリア語)。
ただものではないと見た。
とレストラン予約だけでもちょっとした感動を味わったわけですが、
向かったレストラン(トラットリア)はそれ以上に感動でした。

最高のトラットリアです

頼むものはミラノならではというものがいいな~ということで、
サフランのリゾットと、カツレツ。
それとアペタイザーで生ハムとマリネを頼みました。

リゾット

このリゾットの味はよ~く覚えています。
チーズのコク、それから芯がすこしのこったお米の歯ざわり、
何もかも調和がとれていてとにかく、うんまーい!

私はいかがですか?と聞いてきたウェイターに思わず
「ほんっとに、うつくしい!」
と言ってしまいました。
おいしい、と言いたかったんだけどね。まちがえた。
でもウェイターは笑顔で「ありがとう」と言ってくれました。

そして次にカツレツが来て、ジューシーで、余計な味が加えられて
いない純粋なおいしさ。肉本来の旨味が引き出されているのです。
いかがですか?と聞いてきたウェイターに今度はちゃんと
「ほんっとに、おいしい!」と言ったら、また笑って「ありがとう」と
言ってくれました。

おなかいっぱいですけどこんなにおいしいんだからデザートも
期待しちゃう。
もちろんオーダー。クリームブリュレと、パンナコッタです。

最高のデザート

クリームブリュレのクリームは冷たく、外側はパリパリで温かい。
これもめちゃくちゃおいしい!そしてパンナコッタがこんなにおいしいと
思わなかった!(パパのだけど)ソースがフルーツらしさが残っていて
濃厚なパンナコッタと合うのです。

出る時に店主とおもわえるおじいさんと、握手しました。
この人は、英語を話さないのか常連さんとはひとりひとりテーブルを
まわって挨拶していたけど、私たちのテーブルには笑顔を向けるだけで
近くには来なかった。
でも最後に「ブオーーーノ!全部ブオーーーーノ!」と心をこめて言ったら、
ペラペラペラペラーとイタリア語で言い、片手は私の手を握手したまま
胸に手を当て「ブオーノでしたか? サンキュー、サンキュー」と
言ってくれました。

このレストランの帰り、トラムに乗って帰ろうとしたのはいいんだけど、
降りるところを誤ってしまい、30分で帰れるところを2時間かけてしまった・・

トラムは路面電車です。
トラムきました

こういうのや、バスに乗ると地下鉄と違って町の様子を見ながら
進めるからたのしいのです。
何はともあれ食後のよいドライブでした。

ミラノでのお土産は高級食材店の(Dean&Delucaみたいなの)Pec(ペック)
というところでちょっとしていたのですが、最終日にスーパー行ったら
もっと楽しかった!
イタリアのチーズとかハムはおいしいからね~。
パスタなんかも買っちゃおう!
あ、おみやげここで買った方が喜ばれたんじゃないか?というほど、
やはり地元のスーパーは楽しい。
(おみやげのハムを食べた後でガイドブックに豚肉の加工食品(ハムなど)の
日本への持ち込みは禁止、と書かれていました。
なのでみなさんは現地で食べきってください・・)

お土産と言えば、ブランド品の買い物にイタリアは困りません。
ローマでも、フィレンツェでも、ヴェネツィアでも、もちろんミラノでも
ブランドストリートが存在するのです。
特にこのミラノのブランドストリートは世界一じゃないの?
というほど。
ここで買う人は「ホテルに届けといてくれる?」とか言って、
次から次のショップに渡り歩いて買うんだろうな~。
お客さんの格も違う気がする・・・
モンテナポレオーネ通りと言いますが、行ってみてください。

石畳のその通りに、ずら~りと並んだ一流ブランドショップ。プラダが
何件あったでしょう? そしてドルチェ&ガッパーナに関しては、
数え切れません(苦笑)
ラインが違うのかな~。
ちなみに、ミラノで打ち出した今年の秋の流行カラーはプラム(紫)です!
私は、お客さんがそこそこいるプラダでその流行カラーのプラムのバッグを
買うふりをしてみました。
あ~、夢よね~。

いろいろ廻ったイタリアの旅もそろそろおしまい。
南の人ほどやさしいんじゃないか?と思ったイタリアも、
まあNYに戻って空港に着いた途端に、イタリアの人は(全体)みな
丁寧でやさしかった・・・・と思う始末ですが、
旅して、自分の住む町に戻ってきてほっとしたのも事実なのでした。

もちろん、イタリアにもまた行けたら今度は違う発見がありそうで
楽しそうだなと思うのです。

AMORE!




Italy trip「VENEZIA」 にもどる


人気blogランキング
人気ブログランキングに参加しています。ワンクリックお願いします♪












© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: