SMILE BLUE~輝いて~

SMILE BLUE~輝いて~

Ending Ballad Story『Girl』~『REALIZE』



1 最後の学園祭 「Giri」 1986年1月

「今の僕が歌う曲としては、絶対に出てこないテーマですよね。ただ、メロディー・ラインとしてはこういうのは、今も作ると思うけど・・・・・。
このアルバムは“思春期の女性に贈る”というのがテーマだったんですよ。それで、この曲は確か、詞が先にあって、なんかこの詞の世界の主人公になったつもりで作ったんですよね。」
 今は“自然保護”の問題に強く関心を持っているという彼だけど、このアルバムがリリースされる前にマンスリーで行っていたルイードライブで“夜中に散歩をしていたら、満開の桜の木を見つけた。とても美しく、そしてたくましく思ったんです。なんかものすごい感動を覚えたんですよね。”とそんな事を話してくれたのが印象的だった。この頃から、自然に対しては強い関心があったみたい・・・・・。
「お祭りも好きだし、学園祭の雰囲気も好きだけど、今回のツアーのテーマで学祭をやったら、ちょっと押しつけっぽく聞こえてしまうかも知れないね。でもこの曲は今でも好きな曲なのでいつか機会があれば、またコンサートでもやってみたいな。この歌を聴いて素直になれる人たちの前で歌いたいですね。」

【CD】Girl/徳永英明


2.心の中はバラード 「radio」 1986年8月

「あの頃作っていたバラードと、今作っているバラードではテーマが違っていて、今、改めてこの曲を聴いていてもあの頃の出来事はなんか遠いところにあるような感じがして、思い出っていう感じでしか話せないんだけど・・・・・。とりあえず、とてもオーソドックスなバラード楽曲だし、いろんな人が歌える曲だと思います。
確かにこのサビの部分は、なんかとてもつらい事があって、それをふっきるためにピアノに向かって作ったんじゃないかなぁ?今歌っても“今”の感情がグゥーッと入っていく感じがするし、好きな曲のひとつではありますよね。
このアルバムを作っていたころは、作曲者としての自分の確率というのを考えていて、だから、とてもバラエティーに富んだ内容になっていると思うんです。とにかく良いメロディーを、という事を考えて作った作品なので、メロディー・ラインは今までのアルバムの中で一番良いかも知れませんね。」
 メロディー・メーカーとしての作品作りに励んでいた彼は、情景の浮かぶメロディーというものにこだわっていた。大滝詠一氏の作品の魅力について話もしてくれたり、曲作りの研究もかなりしていたようだ。

【CD】radio/徳永英明

3.Silent good-night~君のために 「BIRDS」1987年5月

「Silent good-night~君のために」はけっしてアルバム「BIRDS」を象徴しているわけでない。けれどそのタイトル通り、とても安らかなメロディーと言葉はエンディングにふさわしい優しさで満たされている。
「今はね、“自分で作った曲なんだ”って関心する作品なんですよ。「ため息のステイ」や「BIRDS」みたいに“何かを伝えたい”と思って作った曲は今でも実感があるんだけどね、この曲は違っている。そう、アルバの中でも一番最後に作った曲だと思う。
つづく

【CD】BIRDS/徳永英明

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