大英家族博物館

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隣人編1



古今東西、集合住宅に住んでいると、(昨今では一軒家でも)
隣人問題に悩まされる人は少なくないはず。
日本でも引っ越しおばさんなる狂女も随分話題になりましたよね。
心休まるはずの我が家で、四六時中この隣人問題に悩まされると
本当に言葉には言い表せない程のストレスになります。

私達にもそんな悪夢が起ころうとは...

そんなこんなでようやく引っ越した先は窓から大きな池や白鳥達が見える
閑静で素敵なフラットでした。

しかーし、このフラットが私達を地獄に突き落とす事になろうとは...

引っ越してすぐにベランダの排水溝がよく流れていないようなので、
不動産屋さんに連絡。
人の良さそうなおじさんが直しにやって来ました。

作業を開始して30分くらいすると玄関からチャイム連打が。
開けるとそこにはすごい形相をして怒っている女性が。

「下に住んでいる者だけど、あなた一体何やってるのよ!!!」
大声で言われてビックリ。
作業中のおじさんも出てきて様子を伺っていると、
「あなたのうちのゴミがうちのベランダに大量に流れ出てきて、
大変な事になってるのよ!どうしてくれるのよ!!」

「もしかして、今、排水溝を直しているのでそのゴミかもしれません。
すみません。」
と謝る。おじさんが、すぐに自分がそちらに行って掃除しますから。
と申し出てくれたので、何とかその女性に帰ってもらった。

おじさんが下に掃除に行って戻ってくると、
「確かにゴミはあったけど、
あんな大声で怒鳴るほどのものじゃ無いですよ。
大体、殆どは自分の家の排水溝のゴミじゃないかなぁ。
気にしない方が良いよ。」との事。

それでも、一応もう一度謝った方が良いと思い階下の女性宅に訪ねたが、
うちの不動産屋に何回も苦情を入れているのに!と震えて怒っていた。
自己紹介しても無視だし。もう取り付く島も無い感じだ。

全く状況が分からないので、不動産屋に連絡を入れると開口一番
「あ~。あの方ねぇ。引越しの日もうるさいと苦情。
引越しなのでとお詫びして、すぐ終わりますから、
大目に見てくださいとお願いしたんですが...
その後も子供がうるさいとか、足音が真夜中にするとか
毎日すごい剣幕で何かしら文句言ってくるんですよ。
随分変わっている人みたいなのでほっといてます。
うちもあの人には本当迷惑してるんですよ。」

えっ???知らなかった。
でも、引越しはともかく、
真夜中にうるさいって言われてもうちは寝てます。
他の方じゃないのかなぁ。
とはいえ、集合住宅なんだから出来うる限り気を付けて静かにしなくちゃ。
それにこんな始まりだけど仲良くしよう♪と気を取り直したのでした。

しかし、しかーし。
これはサイコ(うちの家族でその後彼女に付けたニックネーム)
との戦いのほんの序章に過ぎなかったのだ。

続きへ


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