2003年03月11日
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テーマ: 中国旅行(487)
カテゴリ: カテゴリ未分類
厦門市果品批発市場(2)

仲卸の店の前の広場にはトラックが横付けされて荷物を降ろしている。荷台にはダンボール箱に入った梨が満載されていて、それは河南省から運ばれて来たものだった。他の店の前では海南省からスイカが運ばれて来ていた。荷台の上から一個一個手渡しで、大きな籠の中に移し替えている。トラックの荷台のスイカはバラ積みで盛り上げられていた。


河南省の梨



海南省のスイカ


このことは、tetywestにとっては新たな驚きだった。河南省にしても海南省にしても、厦門から2000km以上離れている。わかりやすく言えば九州のスイカを北海道へ運んでいるようなものなのだ。このように農産物が運ばれて来るためには、国内の交通インフラの整備がかなり進まなくてはならない。

1999年にtetywestが上海近郊の果物卸売市場を視察した時には、3月だったのにスイカを見かけることはなかった。そのとき、過去5年間(1994年~1999年)で、建国からそれまで(1951年~1993年)の総延長以上の高速道路を建設したと聞かされて驚いたのを覚えている。あれからたった4年で、おそらく高速道路網はそれ以前の総延長を超える勢いで建設されているのだろう。その結果として流通部門でも大きな変化が起こっていたのだ。

厦門の市場には日本で売っている果物はほとんどあると言っても過言ではない。それどころか、日本に売っていないものも売られている。それはサトウキビだ。まるで竹を束ねたような、高さが3mもある紫色のサトウキビがあちこちの仲卸の店の壁に立てかけられている。部会長や副部会長は、
「我々も昔はサトウキビをしょっちゅう齧んりょったもんやった」
と、懐かしそうに眺めていた。

tetywestは日本にある果物でこの市場には無いものを思い出そうとしていた。目に見えるものを連想するのは簡単なのだが、無いものを考えるのは一苦労だった。スーパーの果物コーナーを一生懸命思い浮かべる。そうだ!「メロン」が無い。しかし4年前のことを考えれば、この店先にメロンが並ぶのもそう遠い将来ではないだろう。

市場の中を歩いていくうちに、ある店先ですごいものを目撃した。店員が200リットル入りのポリタンクの中を棒でかき混ぜている。中に入っているのは洗剤のようで白く泡立っている。そして泡の間に見え隠れしているのは・・・・オレンジだった。副部会長は、
「中国では仲卸が産地から買うてきてまず最初にするんは、ああやってミカンを洗うことやったんか。やっぱり、かなり農薬を使うとるんやろなあ」


昼下がりだったので、仕入れに来る客はほとんどいない。どの店の店員も暇そうだった。店の奥に集まってお茶を飲んだり、店番をしながら世間話をしている。中国へ来るたびに感じるのだが、どこへ行っても人が多い。従業員の数は日本の仲卸の2倍以上いるようだ。日本ではフォークリフトや運搬車で機械化している部分を、中国ではまだ人力でこなしているからだろう。そのうち、店にはシャッターがないことに気づいた。夜間のセキュリティはどうなっているのだろうかと心配になってあたりを見回してみると、店の奥にはベッドが置いてあり、店の前の広場には洗濯物が干してあった。常時誰かが泊まりこんで盗難に対する警備をしているのだろう。

卸売市場を後にしたのは午後2時50分だった。厦門に到着してまだ1時間しか経過していない。それにしても、厦門で初めて目にしたものがいきなり卸売市場では、中国初体験のメンバーにしてみれば相当のカルチャーショックだったに違いない。高松青果のK原さんが思わず口にした感想は、
「まるで、戦後のヤミ市みたいな雰囲気ですね」
だった。






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最終更新日  2003年03月13日 12時31分59秒
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