2003年08月01日
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ようやく梅雨が明けて暑くなってきました。旅行記の途中ですが、tetywestは毎日ミカン園に除草剤を散布しています。

もうずいぶん昔の事なので誰から聞いた話だったのか、確かな事は覚えていないのですが、たぶんゼミの恩師からだったと思います。

「イギリスはやっぱり紳士の国なんだよ、雑草の生え方まで実に紳士的なのだ。それに比べると日本の雑草はまるで野武士のようだね」

これを聞いた時、tetywestは無性にその雑草を見るためにイギリスへ行きたくなった事を覚えているのですが、未だに実現していません。まあ今では、降水量が少なく、気温の年較差が小さい西岸海洋性気候の特徴として雑草が繁茂しないだろうという事は、実際に行かなくても予想出来るようになりました(笑)

ところで、日本の農民は昔から雑草を邪魔者扱いしてきました。農作業とは、実は雑草との戦いだったと言っても過言ではないでしょう。

「精農は草を見ずして草を取り、中農は草を見てから草を取り、惰農は草を見て草を取らず」

という有名な諺があるくらいですから。

で、えらそうな日記を書いているtetywestのミカン園はさぞ綺麗だろうとお思いでしょうか?実は「惰農」も驚くほど草が生い茂っているのです(笑)。特に今年は7月に雨が多くて除草剤の散布が遅れましたから、場所によっては草がミカンの樹を覆ってしまっています。まさしく「野武士」の繁殖力ですね。

何故そんなになるまで草を茂らせるのかと言いますと、実は「草生栽培」という栽培管理技術の一つなのです。温帯モンスーン気候である日本では、梅雨の末期に激しい雨が降る事があります。その時、傾斜地にあるミカン園の地面が裸地(草が生えていない状態)ですと、土壌が流亡してしまうのです。草が生えていると、その根がしっかりと土壌を掴んでくれていますから、多少の豪雨でも土壌は流亡しません。



ただ、雑草の生い茂ったミカン園はいかにも園主が「怠け者」のように見えるのは間違いありません。tetywestと家内はいつもこの件に関して意見が対立しています。もちろん、雑草を一刻も早く退治したいのは家内の方です(笑)

明日は、消費者の皆さんにとても評判の悪い「除草剤」について、tetywestの「現場の言い分」を聞いていただきたいと思います。






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最終更新日  2003年08月01日 11時59分38秒
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