2003年08月03日
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ダイオキシン問題と同じ頃、日本ではもう一つ除草剤が悪者になる報道がありました。「パラコート中毒」です。これは現在でも農薬中毒の中で最も致死率が高く、まだ治療法が確立していないのだそうですが、当時は農家にそのような知識がなかったために、誤って飲んだり、薬液を浴びて死亡する事故が続けざまに起こりました。そうなると今度は、

「除草剤=死ぬほど怖い」

という思考回路ができあがってしまったのです。これも実際には直接除草剤を飲んだ人と、除草剤を散布していた人に起こった事故であり、その除草剤を散布した農作物を食べた人には何の影響もなかったのですが・・・

こうして消費者に「除草剤=悪者」というレッテルを貼られたまま、それでも現実には除草剤は使われ続けているのです。

現在、水田以外の、いわゆる「畑」で使われている除草剤はほとんど「ラウンドアップ(モンサントの登録商標)」です。この除草剤は日本だけでなく世界中で一番多く使われています。数年前に特許が切れましたので、類似品も多く出回っています。おっと、「類似品」というのは正確ではありません。どの除草剤にも、

成分含有率:
成分:グリホサートのイソプロピルアミン塩    .......41.0%
(IUPAC名・イソプロピルアンモニウム=N-(ホスホノメチル)グリシナート)
その他の成分:水、界面活性剤等       .......59.0%

と表示されています。違うのはおそらく「界面活性剤」の成分でしょうが、「界面活性剤」は「台所用中性洗剤」とほぼ同じ成分と効用ですから、どの除草剤も同じものだと言っても間違いではないのです。

「ラウンドアップ」

歴史を変えた画期的な除草剤の出現
"ラウンドアップ"除草剤は、1970年、米国の大手化学メーカーのモンサント社によって創製・開発され、画期的な除草剤で、それまでの除草剤(農薬)の概念を破る歴史的な除草剤の出現でもありました。"ラウンドアップ"除草剤の成分"グリホサート"は、「安全性が高く、無残留性のアミノ酸系物質で、植物の栄養生理機構を最大利用して、"雑草の葉から入って根まで枯らす"茎葉吸収移行作用で、殆どすべての雑草や雑かん木類を枯殺する強力な除草剤です。一方土壌に落下すると直ちに不活性化し、そして速やかに自然物へ分解・消失し、環境に優しい」・・・理想的な除草剤の出現でした。

これをそのまま信用する・しないは皆さんの自由です。確かに、これほど安全だと言われた「グリホサート」も、最近ではいろいろと問題が報告されています。主に環境への影響を指摘されているようですが、これは肥料や、台所から出る油でさえも水質を汚染するのですから、除草剤だから特別悪いというものではありません。

現場で農作業をしているtetywestが、ここで特に強調したいのは、

「除草剤を使わなければ、農家は昔のような重労働をしなければならない」

ということなのです。農家にとってこれほどすばらしい除草剤が存在するのに、それを「使うな」と言う権利が一体誰にあるのでしょう?それでも、

「除草剤を使った食べ物は食べたくない」

とおっしゃられるのでしたら、同時に、その願望がどれほどのコストを必要とするのかも十分理解していただきたいと思うのです。ぜひ一度tetywestの家に来て、真夏の炎天下での除草作業を体験して下さい。連絡お待ちしております(笑)






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最終更新日  2003年08月03日 13時13分35秒
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