2005年02月28日
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カテゴリ: 旅行
2月28日(金)1975年

6時半に起きたら先輩たちはすでに起きていた。朝食の準備も出来ている。

仕事は7時から始まる。車庫の前で待っているとBossが今日やる作業を言いに来る。7時といってもまだ薄暗い。最初の仕事は車庫からピックアップ・トラックを持ち出して、イリゲーション・チェックだった。

南カリフォルニアは雨が少ないので作物を育てるには潅水が絶対必要だ。自家用の井戸水を使う農場もあるが、Bossの農場は水道会社から水を買っている。南カリフォルニア一帯の地下水は塩分が含まれているので、長年使い続けると土壌がアルカリ化して作物が育たなくなるからだ。

農場のほぼ中央の道路わきに水道小屋がある。ドラム缶より大きなサンドフィルターがあり、イリゲーションチェックはそのフィルターをフラッシュして掃除することから始まる。1mくらいの長さのレバーを持ち上げると、ゴーッと音を立てて水がフィルターの中を流れる。約1分間通水してフィルターの掃除は完了だ。

次に、イリゲーションをする区画のフォーセット・バルブを開けていく。オレンジの木は並木のように植えられていて、1列ごとにフォーセット・バルブがある。オレンジの木の下をくぐりながら並木を横切って20個ほどのバルブを次々と開いていくのだ。1つのフォーセット・バルブには1本の木に1個の割合で合計20個くらいのスプリンクラーが繋がっている。バルブを開けると高さ50cmくらいのスプリンクラーから水が出始める。スプリンクラーがうまく回っているかどうかをチェックして、もし異常があれば修理する。ほとんどはノズルのつまりが原因なのだが、収穫直後にはパイプが折れている箇所が結構ある。そんなときはスコップやパイプの継ぎ手をピックアップまで取りに行き、土を掘って配管を繋がなくてはならない。異常がなければチェックに要する時間は30分くらいだ。

次にトラクターの使い方についての説明を受ける。グリスアップをかなり丁寧にやること。モアと除草剤用の車は5箇所に1日2回グリスアップする。

午前中は除草剤用の車を使ってウィード・オイルを散布する。日本のようにケミカルの農薬は使わない。まさしく油を撒くのだ。散布して2~3時間もすれば草の色が茶色に変わっている。しかし、これは土壌によくないと思う。

昼休みは1時間。しかし15分前には車庫の前に出なければならない。農場が広いので作業をする場所まで行くのに時間がかかるからだ。しかし今日だけは特別だった。先輩たちがファイナル・トリップに出発するのを見送る。先輩たちは奥さんに抱きしめられ、ほっぺにキスされて、Bossの車で農場を去って行った。



Bossが夕方のイリゲーション・チェックをやれと言いに来たのだが、言っていることがよくわからなかったのでそのまま5時までhedgingの仕事を続けたら、終わってからBossにしかられた。さっそく教訓その1.「Bossの言うことはちゃんとわかるまで訊ねなければならない」・・・なのだ。

夜はウインチェスターの養鶏の実習生が2人訪ねて来た。養鶏の実習生は、ラモナもウインチェスターも、ピックアップを支給されて実習生だけでトレーラーハウス生活をしている。
「完璧な労働者だよ」
と嘆いていたが、自動車に乗れるのはうらやましい。






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最終更新日  2005年03月09日 02時34分39秒
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