2005年06月07日
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カテゴリ: 旅行
6月7日(土)1975年

午後8時半に出発して、一路ティワナへ。国境はまるで料金を取られない高速道路の料金所みたいで、あっけなく通り過ぎてしまった。その前に、San Diego のマクダナーでハンバーガーの夕食をとった。

メキシコに入ったとたん、道路はものすごく悪くなるし、通りも家並みもごちゃごちゃしているし、すごく臭い。人もものすごく多くて、みんな騒いでいる。メキシカン音楽と口笛の音がそこかしこから聞こえてくる。走っている車も実にボロい。

クワイラ・ストリートにある駐車場に車を停める。24時間で1.50$とめちゃくちゃ安い。

クワイラ・ストリートは、いわゆる飲み屋街兼娼婦街といった雰囲気。通りはほとんど未舗装で狭い。両側にずらっとBARが並んでいて、メキシコ特有の陽気な音楽が流れている。土曜の夜だからすごい人だ。

ここで2組に別れて、M森君と2人でほぼ全部のバーを回って覗いてみた。BARの中には数人~数十人の女性がいて、気に入った女性を見つけてダンスをする。そのあと、ボックス席に一緒に座って、飲み物を飲みながらおしゃべりをする。もし、商談が成立したら、すぐ裏手にある安ホテルへ直行という仕組みになっているそうだ。BARの入り口には制服を着た警官が立っていて、商談が成立すると3$のチップを取る。なんというすごい国だ!!

それでも、最初に入ったBARではめぼしい女のコがいなくて、2つ目のBARで、すごく目の大きな、横顔がちょっとインディアン風の女のコと目が合ったので、そのコをテーブルへ呼んだ。ビールは60¢、缶ビールで、ふたの横にライムを半分に切ったのが載って来る。女のコは2$のカクテル。

この時点で午前1時前だったな・・・確か。国境を越えたのは10時半頃だったから、ここまでに2時間半経過。

M森君は髪の長い・・・tetywestの選んだコも髪は長かったけど・・・少しアメリカンっぽい顔立ちの女のコを呼んで、まあ会話が始まったわけだ。BARの中は生バンドでメキシカン・ミュージックを演奏している。話をすると言っても、少しはEnglishが通じるだろうと思っていたのに、これがさっぱり通じない。こっちはスパニッシュがまったくわからない。



ゼスチャーで、一緒に外へ出ようと伝えるのだが、
「No」
これだけはわかるから、どうしようもない。手を引っぱったら、すっと立って、踊りのフロアの方へ行って椅子に座ってしまった。あっけにとられてずっと見ていたら、そのコもこっちをずっと見ていて、その目が何ともいえず素敵だった。

それでずっと見続けていたら、そのうち一人の男がそのコと踊りだしたけど、その最中もこっちをずっと見つめていて、1曲か2曲か踊って椅子に戻ってもまだ見ていた。

そこで、もう一度外へ行こうと誘ったけど、
「No」
と言うので、それ以上は誘う気にならなかった。メキシコの女のコ。BARにいる女のコ。でもこんなに素敵なコもいるんだ!!とカンゲキして、もう誘うのはやめた。

その後、なぜかとても気分がよくなって、街をブラブラ・・・そのうち、とても眠くなってきた。

でも、一人で知らない夜の街を歩いていても全然恐くないのはなぜだろう?みんなtetywestと同じ肌の色だし、そんなに「他国」という気がしない。とても親しみの持てる国・メキシコという感じだ。

ホテルを探して、あまり高そうなのはやめて、それとあまりに連れ込みみたいなのもやめて・・・と歩き回っているうちに、一軒はもう閉まっていて、困ったな・・・と思っていると、レストランで食事をしているA山君とF島君にバッタリ。

M森君が来るかもしれないと、Hotel De Ra Paz の前に座って待っていたら、メキシカンの兄ちゃんがビアを持って現れて、

F島君は少しスパニッシュがわかる。その兄ちゃんは印刷屋をやっていて、英語で5以上は数えられず、レイバンのサングラスを26$で買ったことを自慢して、JAPANのことも知っている。「ヒロヒト」とか「原爆」とか・・・ちょっと古いけど。

「オレの部屋でマリワナをやろう」
「でも、友達を待っているからダメだ」
「待っても、来ないじゃないか」

しつこく誘うし、M森君は来ないし、こっちは3人だから大丈夫だろうとついて行くことにした。



タバコの中身を、フィルターを残して全部出してしまって、口で吸いながらマリワナをその中へ入れて、先をねじって、そして火をつける。器用なものだ。

メキシカンはうわべは陽気だけど、ナイフ、ピストル、etc. と、とても恐いもの。恐ろしく喧嘩好きというか、得体の知れないもののように感じた。機嫌を損ねたらバスッと来そうで、つくづく一人で行かなくてよかったと思った。

兄ちゃんのアパートには3時半頃までいて、
「アミーゴ」=「友達」
「グラシャス」=「ありがとう」
とか、そんなスパニッシュも覚えた。

兄ちゃんのアパートのストリートにあったホテルへチェックイン。3人で9$36¢。
「おつりはあげるよ」
と言ったら、受付の兄ちゃんは喜んで、トイレットペーパーとバスタオルと石鹸を持って部屋へ案内してくれた。

ダブルベッドが2つあって、シャワーとトイレとタンスみたいなのがあるだけの殺風景な部屋だけど、わりと清潔そうだった。

ダブルベッドでA山君と一緒にダウン・・・・






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最終更新日  2005年06月07日 12時18分22秒
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