パープルレッド

2003オールスターin札幌観戦記(2

2003 JOMOオールスターサッカー in 札幌ドーム Part 2

2003.08.09 札幌ドーム J-EAST 3-1 J-WEST





■気付けば彼はいなかった篇。


華やかなオープニングの後(なにがあったのか今となっては覚えておりませんので割愛)、ようやく試合開始です。

呑気なことに女王様は「あれ~、ゴン太(@ガンバ)来てないの?」とか言っちゃってましたが、最初っから来てませんから。
来る予定も無かったですよ、来て欲しかったけど。
うちのプリンスとゴン太で「どっちが日本最強の濃い顔FWだ!対決」やってほしかったけど両方とも選ばれなかったおかげでさっさと閉幕しちゃいましたよ、そんな対決は。
こっそり「どっちが日本最強のポストプレーヤーだ!対決」でもあったんだが。


先発メンバーをピッチ上の選手で確認しようとするものの、視力が低いのと女王様にオペラグラスを独占されてしまっているおかげでさっぱり分かりません。
仕方ないのでほぼ真後ろにある巨大画面で確認しましたら、 ヤマダ様スタベン。

何故…!
シミさん推薦枠で参加してるのに、シミさんヤマちゃんのこと嫌いなの? いつかのジーコの様に使う気無いの?
ヤマちゃん練習でもやる気出そうよぉ…!!(泣)

と思ったらサポーター投票選手がスタメンなのでした。
しかしそのあの居る場所からだと先発出場していた場合ヤマちゃんは遠く離れたところに居る事になっていたので、後半から見れたらちょうど目の前に来るのでラッキー♪と気分を切り替え、ひとまず根本の白さを間近に感じてみる前半戦。
鹿プリの 明らかにMVP狙ってます☆ゴール とか、ボマボマの 高級車もらうのはオレ様だ!ゴール とか色々あり、しかし目線はいつの間にか根本からベンチへ。

女王様から丁重にオペラグラスを拝借し、ベンチを食い入るように見詰めてみた私。
誰に言われるまでもなくおかしいです、そのあさん。

もはや山田暢久さんしか見えておりません、むしろそれだけのために7000円払ったんだとシミさんに訴えたい。

しかしベンチは遠く、こんなんならピッチの横幅狭くしてくれよ!とまで思ってしまった私。


あまりにも暇なので坪井の頑張りとか達也のドリブルとか松田主将のヒヨコヘアーとか曽ヶ端の顎とか、眺めてみることにしてみました。

しかし隙あらばシュートを打ちまくるボマボマは応援するチームの選手なのに見ていて怖かったす。




■気付けば別のヤマダだった篇。


寂しいコンサドールズの踊りを見終わり、さてやっと後半戦。
寂しい以外なにもありません、だってコンサドーレの選手出場できないんだもん、ドーレ君だけがセレモニーに…。

遂に今か今かと待っていたヤマダ様の登場があり、やはりポジションは私の前(という名の右サイド)。


さー、ゴールを狙え!
MVPを狙え!
攻守に渡って大活躍だ!


と思ってみてもやはり見返りがないとダメなのか、動こうとすらしません。
これって臨時給料とかって出ないものなんでしょうか、ボーナスとか、無いの?
まさか、 毛蟹3つお持ち帰り券と引き替え ってのではないでしょうねぇ。まさかね。
もっと現実的に喜べる、うおーサッカーやっててよかったぜ!的な至福感に包まれるものじゃないと、ヤマダ様はやる気を起こさないのでしょうか。
嗚呼…折角目の前の席だったんだから思いっきり札束とか撒き散らしたら面白くなったんかな……。
なんだ、何が欲しいんだ。
言え、叶えられないかもしれないけど言ってみるだけ言ってくれ。
ま、まさか 日本代表指定券(見晴らし最高真ん中席)が欲しい ってーんじゃ……!


とは試合中にうっかり思ってしまいそこから一人歩きしてしまった言葉たちでした。

そのあがそんな事考えてる間も、ヤマダ様はというとキングカズの守備に追われ普段のリーグ戦でもあんま見たことないような守備とかを見せていて、やっぱ臨時ボーナスってあるんじゃないかとか思ってしまったのだ。
足を伸ばして小僧のクロスをクリアした場面なんて、萌えました。

ついつい興奮気味に隣のママンへ「見た? 今の!」とか話しかけると「もう少しだったのに…ちっ」と舌打ちしやがりました。
思えばここはアウェー側、WEST側でございます。
周りは見渡すまでもなく、「カズーカズー!」「うおーっ! カズゴールしてくれ~!」なんて猛者サポばっかですよ。
カズの代表ユニとかTシャツとか着てる人が多いわけですよ。
そんな中でおそらくひとり、赤の12番をじっと見詰める怪しげな女が居るわけですよ。
ちょっと異質な人間だったと思います、ヤマダ様がボール持った時に「行け!」ってちいさく拳を握っていた人物をアウェー側で見かけられた方、それはきっとそのあです。


EASTの選手交代直後、なにやらふさふさ頭の人物がヤマダ様に話しかけられていたのですが誰なのか分からずおろおろしていたら、そのふさふささんがゴールを決めてくれちゃったのです。
コーナーを蹴ったミツオと喜びを分かち合っていられたので鹿島の選手だっけ?でも鹿プリに顎ヶ端にミツオで3人だし…隠し玉か?とか無駄なこと考えていたら東京のヤマダさんでございました。

すいません、後頭部だけを見ると明らかにふさふさ頭でヤマタクさんだとは想像もしておりませんでした。
ヤマタクの出現で、きっと彼がDF寄りの右サイドに行ってヤマちゃんが上がり目の右に行くから更に攻撃的になってMVPも射程圏内に入るのか、と思っていたら実はヤマちゃんの方が下がり目で起用されていたのだ。

何故だ……何故なんだシミさん!
何故そこまで頑なにヤマちゃんを前線起用しないのだ!

こうなりゃミツオOUTで南INで、無理矢理南にGKなのにフィールドプレーヤーとして出場してもらってヤマちゃんを真ん中に持ってこようと勝手に思ってしまったっすよ。
交代枠とか関係ないんだよ、私はヤマちゃんが光り輝くのを見たいが為に7000円も(延々)。




■がっくり鹿プリ篇。


J-EAST 3 - 1 J-WEST

得点者 :  鹿プリ (EAST
       ボマボマ (EAST
       ヤマタク (EAST

       キングカズ (WEST


試合は結局3-1でEASTの勝ちでめでたく幕を閉じました。
結局最後までヤマちゃんの積極的な上がりも見れず、MVPは次回の新潟以降へ持ち越しとなってしまったのでした。(まだ言うか)

MVPは鹿プリの願いも虚しくボマボマで、MIP賞には森島が選ばれてそのあのお隣に居る女王様のご機嫌は最高潮です。
客席への挨拶に回ってきた時にもEASTなんかには目もくれずWESTの森島とか大久保とか吉原とかを見てみたりして、まさにWEST側の人間でした。
サッカー界のミニモニメンバーでもある達也が来ても、「あ、達也」くらいの反応しか示しませんよ。

あっさりすぎますよ、母さん。


さて、席を離れてドームから出ようと試みるものの人の多さにしばらくその場待機な私たち。
途中からは出るのも面倒になってこの際ここで一晩過ごしても構わないとすら思ってしまった。
だって外は雨なんすよ。
これでもかってくらいの豪雨なんですよ、耐えられないですよ。
そのあは傘を差すのも面倒になり、母さんの傘に肩半分入れさせてもらう形で結構ずぶ濡れになってるのに地下鉄に乗り込んでホテルへなんとか帰れました。

地下鉄の中で携帯電話本体に選手のサインもらっていた女性を見かけまして、現代とはつくづくデジタル化しているのだなと実感させられました。
というかこれじゃあ機種変更しても用のないこの携帯電話は保管しておくのかなとか、他人様のことを真面目に考えてしまったのでした。




■帰りは横道篇。


翌朝、昨日の大雨はどこへやらの中さっそくホテル近くのコンビニへスポーツ新聞朝刊を買いに走った私。
一面はどう考えてみても無理なのは分かっていたが、せめてカラーでの掲載はあるだろうと思いこんでいた。
むしろカラーじゃなきゃおかしい!くらいに。
一面は夏の甲子園の試合についてだったと記憶しています、確か。
北海道代表校が雨の中8-0で勝っていたのに雨で試合中止になったやつですよ、それが次の日の再試合では負けてしまってまるでドラマみたいな内容だった試合についてですよ。

あと他にも色々載っていたような気もしていましたが今となっては忘れてしまったので割愛。
U-22のカタール遠征の記事も気持ち程度に載っていたのは、ちょっと嬉しかったですが、やっぱサッカー記事のカラー掲載にはあと20年は足りないのかなーと心底悩んでしまった。
オールスターなのにね、誰か北海道に敏腕カメラマンは来なかったのかよ。


帰り道では途中、親戚の家に寄りそこで墓参りをして、それから家に向い走り始めたわけですが。
やはり大雨ってすごい。

我が家の方向へ一直線に延びる道路が前日の雨で通行止めになり迂回させられ、それも一体どこを走っているのか運転手である父さんにも分からずリアルカーナビゲーションの私にもさっぱりである。

予定では混んでも3時間あれば家に着くと踏んでいたのに、いつの間にかその3時間は過ぎ去っていて気付けば夕方。
昼飯はどこかのファミレスで親戚の家に寄る前に済ませていたのでしたがさすがに腹が減り買いだめしておいた菓子類をばくばく食い漁る家族の姿はとても滑稽でした。
しかも好きなお菓子が無いからって寝に入った弟はひとり幸せそうでした。

ひたすら一本道故、リアルカーナビゲーターである私は暇過ぎるので対向車のコルトでも数えてみることにしたのですが、これがまた。
銀色コルトしか通らないので、途中でやめました。
たまーに薄緑色コルトとか水色コルトとかもありましたけど、なんだって銀色ばっかなんだよ。
とかいう我が家の藤田俊哉くんも銀色なのですが。

山奥でラジオの電波もろくに入らない中、無理矢理福山雅治のラジオ番組を聴くためにチャンネルを合わせ番組中必死にどうかエロトークなんてしませんようにと祈っていた私も、その頃はお菓子食べ過ぎて眠気がきつかったのは内緒です。
そういえば昔、函館へ旅行に行った時だったか、詳しくは忘れましたが。
何故か当初の昼間の予定から外れに外れて夜に帰ることになり、その車内で聴いていたラジオ番組がセックス・マシンガンズの番組だったことがありました。
家族全員大爆笑でした、マシンガンズの事なんて知らない父さん母さんなのにトークだけで爆笑してました。
これを話すと必ずといっていいほど「おかしい。あんたの家族はどこかおかしい」と言われるのですが、おかしいんでしょうか。
今やセックス・マシンガンズといえば、国民的アニメである(のか)「こち亀」の映画主題歌にも使われるほどの超 マニアック ロックバンドですよ。
彼らの番組はその後あっさりと終わられてしまいましたが、思えば長寿番組でした。


マシンガンズを思い出していたら、いつの間にか家に到着しておりました。(嘘つけ)
時間が遅かったのでその日の夕食は外で済ませて、家の男共が風呂へ入っている間に早速オールスターのビデオを見始める私と母さん。

まだまだ森島に首ったけらしい母さんはビデオを見ながら散々嘆きシュートの方向を見てはがっくり項垂れ、ホントに気持ちだけは札幌ドームへ置いてきたんじゃないかってくらいでした。
ちなみにそれからというもの、 「来年はセレッソのホームで浦和戦を見に行きたいわ」 とかのたまっておられるのは実は本心のようです。


思い出の一枚。
山田さんオールスターデビュー。 オールスター出場中の山田さん。プレーは相変わらずタリーかったですが、それは今度はフル出場したいからみんな投票汁!という我々へのメッセージなのかもしれません。
MVPなお方。 テレ朝アナからインタビュー受けてるボマボマ。ミドルシュートとはいかに、と教えてくれた様な素晴らしいゴールでした。睡魔と戦いながら夜中に受験勉強してる学生さんが見たら、猪木のビンタより目が覚めそうな一発でした。


終わり。


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