『まごわやさしい』とは、ダイエット(肥満防止のための食事療法)のため、あるいは生活習慣病対策として、推薦される食材のことです。
具体的には、豆・胡麻・ワカメ・野菜・しいたけ・芋の頭文字をつなげたものです。
プロ野球選手の奥さんが、夫の健康管理に使っていたり、愛媛大学の吉村裕之博士がTVで説明していたり、料理研究家の奥園とし子さんがレシピに取り入れたりしています。
誰が言い出したのか調べてみると、分子整合医学(栄養療法)・杏林予防医学研究所の山田豊文氏が"商標登録"しているのでそうなのでしょう。
ご
ゴマ ナッツ クルミ アーモンドのこと。不飽和脂肪酸・ビタミンEの摂取に
わ
わかめ コンブ のりなどのこと。ヨード、カルシウムの摂取に
や
野菜、根菜のこと。ベータカロチン、ビタミンCの摂取に
さ
魚のこと。タンパク質、オメガ3脂肪、亜鉛の摂取に
し
しいたけ、しめじなどきのこ類のこと。多糖類、食物繊維の摂取に
い
じゃがいも、さつまいもなどイモ類のこと。食物繊維、炭水化物の摂取に
これらの食材を毎回食べるべきなのか、なるべく選択するべきなのか、発信者により多少プッシュ度は違いますが、正しい食育であることは間違いないようです。
この食材で作られた料理を見渡すと、普通の伝統的日本食であることに気づきます。
肉・乳製品・卵は排除されています。
動物性タンパク質食品は、文明開化以前の日本人にはあまり馴染みがありませんでしたから。
1977年、アメリカ上院で『マクガバンレポート』という、医療にとって革命的な報告書が発表されました。
当時アメリカは医療費が増大し(約25兆円)財政的危機を抱えていて、この医療費危機を打開するための調査でした。
マクガバンレポートの要点は、
「諸々の慢性病は、肉食中心の誤った食生活がもたらした《食原病》であり、薬では治らない」
「われわれはこの事実を率直に認めて、すぐさま食事の内容を改善する必要がある」
「動物性タンパク質の摂取量が増えると、乳ガン、子宮内膜ガン、結腸・直腸ガン、すいガン、胃ガンなどの発生率が高まる」
「高カロリー、高脂肪の肉・乳製品・卵といった動物性食品を減らし、できるだけ精製しない穀物や野菜、果物を多く取ることを勧告する」
そして、「もっとも"理想的な食事"は元禄時代以前の日本の食事である」
と述べられていました。
その食事は、「精白しない穀類を主食とした、季節の野菜や海草や小さな魚介類である」と明記されていました。
それで日本人は長寿なのかと喜んでばかりはいられません。
実際にトラディショナルな日本食を食卓に乗せている家庭は、現代では絶滅危惧種に近く、ほとんどは肉中心炭水化物中心の洋食風なメニューです。
ハンバーグ、カレーライス、スパゲッティ、焼肉、ステーキ、とんかつ、ラーメン...
せっかく良い食生活をしていた日本人でしたが、現代は肥満を初めとする"食原病"の改善されることはなく、死因の半分以上はガン、心疾患、脳血管疾患の生活習慣病です。
「食べたいものを食べる」ということも、人生を楽しむ上で大事なことです。
しかし、食事はバランスが必要です。
動物性タンパク質や糖質(甘いお菓子)に偏った食生活は、確実に寿命を短くします。
「まごわやさしい」の食材には、体に必要な"ビタミン・ミネラル・繊維質"が豊富に含まれています。
さらに、咀嚼が必要な食材でもあり、噛むほどに素材のおいしさが味わえるものです。
メニューを考える際には、必ず入れて欲しいものです。
おいしくて、健康になって、きれいになるなら幸せだと思うんだけど。
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