…ほしのおと… ～雨ﾉﾁ曇ﾘ時々晴ﾚ～

私がレイキに惹かれる訳

　子供の頃(７歳頃)から生きることにあまり興味が無く、時が経つほどに無力感や

やる気がなくなっていき、一番困った事が…自分には夢がない…ということでし

た。すると希望までなくなって、何をしても馬鹿馬鹿しくて…こんな世界からいな

くなってしまいたい、消えてしまいたい…と思うようになりました。何をやっても

どこか冷めているもう一人の自分がいて、いつも仮面を被って笑って誤魔化してい

る自分を冷ややかに見つめているんです。

確かに私はいつも道化師の仮面を被って適当にかわしてきた気がします。本当の自

分がいつの間にかいなくなってしまっていました。いなくなる…というか無理矢理

心の奥底に封じてしまいました。私の仮面は強くて頭が良く図太くて明るいそんな

人間を演じなければいけなくなっていました。甘える事なんて一切許されません。

少々のことでは挫けない傷つかない強い人間でなければならなかった。本当は傷つ

いていても、寂しくても甘えられる人はいませんでした。

　そうやって高校を卒業するまで仮面を外すことはありませんでした。

　　　　　彼に出会うまでは。

彼に出会って初めて自分の弱さを曝け出すことができました。本当の弱い

私を見ても彼は逃げたり嫌がったりしませんでした。それも私の一部だと、受け入

れてくれたのです。すごく嬉しかった。それからは本当に幸せでした。私の全てを

見ても彼は平気だったし、プロポーズまでしてくれました。それまでにも大変な事

があったり結婚してからもありましたが、そんな苦労をしてもなお、彼が横にいて

くれるだけで私は幸福でした。弱い私が出てきた時に彼が一言「大丈夫、大丈

夫。」と頭をゴシゴシ撫でてくれるだけで乗り越えよう！頑張ろう！と思えたもの

でした。彼はもう、私の魂の半分になっていました。

　その彼が２７歳という若さで亡くなってしまうなんて、いったい誰が考えたでし

ょう。この幸福がずっと続くものだと思っていた私には耐えられないことでした。

やっと見つけた私の魂の片割れがいきなり消えてしまったのです。目の前が真っ暗

になりました。そして、その瞬間からまた私は仮面を被り続けました。もう、取る

事が出来なくなってしまったのです。哀しくて哀しくてどうにかなってしまいそう

でしたが、もう一人の仮面の私がそれを許しませんでした。泣き叫ぶ事も出来なか

った。皆からは強い人だと言われました。本当は強くなんてないのに。心の中では

哀しみの嵐が吹き荒れていましたが、それを面に出す事はできませんでした。お腹

に赤ちゃんもいたし、私が半狂乱になったら皆が心配する…そう、仮面の私は私に

言い聞かせました。赤ちゃんの為、赤ちゃんの為、と自分に言い聞かせるしかあり

ませんでした。それでも主人が倒れ、亡くなった夜の時間はとても怖くて電気を消

して寝る事が出来ませんでした。テレビも消せません。静かになると…怖いので

す。しかし、私の母にはなかなか理解してもらえませんでした。辛くて哀しくて寂

しくて死んでしまいたかった。だけど、子供を道連れにするわけにはいきません。

精神科、心療内科にも行って診てもらいたかった。でも、言い出せませんでした。

　彼の夢を見てはうなされました。見る夢はいつも彼が倒れて死んでしまう場面ば

かりでした。いつも泣きながら目を覚ましていました。…そうしてずっとずっと心

の奥底に押し込めて溜め込んでいました。しばらくはそれでどうにか誤魔化せまし

た。だけれども、とうとう、無理に溜め込み押し込めてきたものが噴き出す時が来

たのです。もう、ボロボロでした。その時の事をあまり憶えてないくらい私はおか

しくなってました。死んでしまいたくて死んでしまいたくて、とうとう自殺を図っ

てしまったのです。幼い娘がいるのに…です。未遂で終りましたが、しばらくは死

ぬ事しか考えられなくて身も心も辛かったです。死んだように、抜け殻のようにな

ってしまいました。

それからやっと心療内科に行きました。親もほっておくと自殺されそうなので怖か

ったんでしょう。病院に入院することになりました。目を離すと危ないので個室に

入れられてしまいました。まるで牢屋みたいな所です。逃げ出さないように厳重に

鍵がかけられました。

生きる屍のようになっていたので、ただ転がっていました。

食事もとる気がしなくて、食べていなかったら、無理矢理チューブで流動食を流し

込まれました。これはかなり苦しいので、我慢して少しづつ食べるようになりまし

た。私が大人しくなったので、今度は普通の３人部屋に移りました。

特に問題なく過ごしたので、短い時間で退院しました。

病院生活は私にはかなり辛かったです。

それからは二週間に１回通院しました。薬の副作用で生理が止まってしまったり、

吐き気がひどくなったり。だけど、先生に薬が合わないことを告げると、また別の

薬を出してきてくれ、だんだんと自分に合う薬が出てくるようになりました。

それからは時間はかかりましたが、少しづつ回復にむかいました。

　ですが、私を快方に向わせたのは薬のせいもありますが、スピリチュアルな世界

の本に出会えたからです。たくさんの種類の本を読みました。

どれも私の心に心地良く響いてきました。瞑想や音楽も私を助けてくれました。

そして、レイキです。レイキに出会ってこれまで以上に自分の内面のことなど考え

始めました。前向きに物事をとらえるようになりました。

今まで辛かった事もこの瞬間のためにあったのではないかと思えるようになりまし

た。辛い事にも学びがあるんだ、と思うようになりました。

いまではずいぶん心穏やかです。

そして、私のように苦しんでいる人を明るい光のある方へ進ませるお手伝いをした

い！と思うようになった今現在があります。

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