僕たちは病院にいる。
「ねぇ」
彼女は聞いた。
僕は彼女のお見舞いをしに、病院へ来た。
彼女は事故にあったわけではなかった。
「なに」
「・・・・あのね」
彼女は死にたかったのだ。
本当に、死にたかったという。
彼女は傷ついた。
だって彼女は、手首を切っていたから。
精神的なダメージだった。
彼女は。
「死にたい」
ほら、また呟いた。
俺にまた、呟いた。
【死にたい】って言った。
「そんなこと言わないで」
「やだ」
彼女は手首を切った。
学校の、廊下で思い切り切った。
ボタボタと赤いものが流れ落ちた。
とても赤かった。
「やだ・・死にたい」
「だめだよ」
「駄目・・・もう死にたいの」
僕は彼女の頭を覆った。
彼女は右手を上げて、掌を返した。
「どうしたの」
ときくと、
「・・私」
ぎゅう、と拳を握る。
白い包帯で巻かれた、手。
「なんで死ななかったんだろう」
『ねぇ』
『ねぇ』
いっそ僕が彼女を殺したほうが良かったのかもしれない。
end.
実際に、起きそうなことです。
あまり気になさらないように見てくれれば・・
彼女は、何故死にたかったのでしょう・・・・・。
そして見てくださったかたに心から感謝します。


