いきいき宋休記

いきいき宋休記

2007年05月17日
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カテゴリ: エッセイ・詩画



 もうひとつは沢づたいに、多少の危険があっても、流れる水の音を聞き、足元を確認しながら一歩一歩登っていくルートがあります。こちらは足元をよく見ないと危険です。でも変化に富んでいます。

 人それぞれだと思うのですが、私は沢コースを登っていくのが性に合っているようです。自然の水の流れは曲がりくねっています。登ろうとする先が見えませんので、かえって現在に集中することができます。氣がつくと、ずいぶん高い所に来ているものです。

 人生でも同じようなルートを歩んでいるのかもしれません。先が見えなくても、確実にゆっくり進んでいく生き方を、私は好んでいるようです。

 できるだけ休まずに、とりあえずあそこまでは登ろうと歩きます。急な坂道で息切れするときは、休めばいいのです。自分の体調に合わせ、休みを増やしながらでも進んで行けば、やがて目的地に着きます。

 岩から足をすべらすと落下しますので、集中力も必要とされます。ものごとに集中しているとき、自然に心も洗われてゆくようです。汗を流した後は、心地よい疲れを味わうこともできます。

 私たちは毎日、死に一歩近づいているともいえます。いつまでも生きている訳ではありません。先を急ぐ生き方は、そろそろ卒業してもいいのかもしれません。沢のぼりのように、ゆっくり歩いて、現在の変化を楽しんでみようと思います。頂上間近から流れ出ている水は、格別の味です。







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最終更新日  2008年02月18日 16時29分43秒
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