鷹匠

鷹匠



私が上京したころのこと。
いきなり初対面の女の子から「長野の人ってけちだから嫌い」
と言われてしまった。
少しショックであった。彼女の会社が長野に本社があるから、そう思うことがあったのだろう。

東京で出会った、信州人はおおむね真面目な人が多かった。
理屈っぽく少し暗い感じな人が多い気もした。女の子たちはなんか明るかったが。僕はひょうきんがとりえだから、先ほどの女の子ともじきと親しくなったのだった。

ひとつの県をひっくるめて言うのは、危険かもしれないが、ある傾向はあるかもしれない。

私の持論は信州人は原石みたいなもの、他山の石とまざって磨かれると味が出る。
地元だけにいた人はなんとなく、井の中の蛙になりやすい。

あの知事に不信任をつきつけた議員や、オリンピックが間近にせまっているのに、滑降コースが国立公園だからどうのこうのと反対してた人たちもそう。
オリンピックが終わって、今は皆、国立公園内を滑っている。あの反対した連中はいったいなんなんだろう。
信州人の悪いパターンである。理屈に溺れ目的を見失ったのだろう。

いいパターンは柳家小さん師匠や峰竜太かな。

ただ地元の名誉のために言うと、議論好きであったり、合唱好きであるこの気質は実は、国際性があると思っている。
自己主張の不得手な日本人の中で、貴重であると思う。

合唱が好きなのは、指揮者の小沢征爾氏によれば、森林の民族は合唱がすきなんだそうである。長野オリンピックでもそれを狙ったと言っていた。

議論好きはどこからなんだろう。こたつ文化かな?

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