鷹匠

鷹匠

平家物語 木曽殿


2チャンネルを見ていると、平家物語の好きな人は多いようだ。

木曽の野生児として育った義仲。
命の恩人を戦いの末、殺してしまい泣く場面。
京都にはいっての後白河上皇との確執。
猫間という貴族が来たのに、「猫がどうやってきたのだ?」
と大喜び。
死が近いとき、格好悪いからと巴御前を返す。
最後乳兄弟の今井兼平との出会いと死。

とても人間的な魅力を感じる。

今では京都で乱暴狼藉をしたというのが、通説になってしまっている。

だが他の貴族の日記などによると、後白河上皇を批判して、義仲に同情する人も少なくなかったようだ。

常に敗者は悪者にされてしまう。
だが平家物語から読む限り、彼が悪人でないことは明らかである。だからこそ芭蕉は墓まで一緒にしたと思う。

今井兼平についても江戸時代にその生き様に感銘した侍が、碑を建てている。

今井兼平の死に様こそ東国武士の真骨頂であろう。

この二人を見るとき、身内を殺した源頼朝の魅力は足元にも及ばない。


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