満天の星の下

満天の星の下

2021.03.09
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カテゴリ: 闘病記
痙性斜頸に詳しい日本の医師を紹介してくれたのは、上海から香港に出張で来ていた同僚だった。いや、正確には同僚の親戚だった。近くの日本料理店で一緒に夕食を食べた翌日、彼から私にメールが入った。彼には私の症状が相当酷く思えたらしい。適当な病院を医療関係者の親戚が紹介できるかもしれないので、病状を伝えて相談してもいいか、という内容だった。一も二もなく、痙性斜頸という病名を伝えた上でお願いしたところ、ほどなくして、自宅からアクセスのいい東京の病院を紹介してくれた。
この時、なんとなくそのうち治る気がした。
しかし、現実には、症状は何も変わっていなかった。この頃、よく部屋にあった姿見で自分を見ていた。正面を向いた自分の顔を見るのは一苦労だったが、鏡を見ては、「生死に関わる病気を患ってるわけではなく、食欲もある、睡眠も問題ない。ただ少し顔が横向いているだけ。大丈夫。」とよく自分に言い聞かせていた。
しばらくして、日本に出張で帰った時、ボトックス治療を受けた。最初、私を一目見た医師が「ここまでひどい症状は珍しい」と口にした。続けて、「但し、あなたの場合、旋回だけで、回転はないから治るかもしれない」と言われた。医師の「治る」という一言がどれだけ患者を勇気づけることか、恐らく経験者しか分からないと思う。
電極をつけた注射器をつかった筋電図で収縮が激しい部位を探し出し、部位ごとに薬の量を決めた上で、首、肩周りの筋肉5〜6箇所に打っていく。
打ち終わった後、医師から、「効果が現れるのは3日後から、9日まで徐々に効いてくる。」と言われる。
翌日から注射からの日数を何度も何度も数える日が続く。この医師に鍼、マッサージの効果を聞くと、否定することなく、並行して受ければいいと言われる。この頃、会社を早期退職して指圧学校に通い始めた友人が、腕のいい指圧師を紹介してくれる。以来、今に至るまでお世話になっているK指圧師との出会いはこうして始まった。





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Last updated  2021.03.26 05:07:00
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