満天の星の下

満天の星の下

2021.03.15
XML
カテゴリ: 闘病記
初回のボトックス治療の順番を待ちながら、他の患者さんと話す機会があった。言葉を交わしたのは、30代の男性、30代の女性、50代の女性の3人だったと思う。発症時期やボトックスの回数は、皆それぞれだったが、3人とも見た目にはほとんどわからなかった。当時の自分の症状は、明らかに首が右を向いていたので、ボトックス治療の効果に期待が膨らんだことを覚えている。ただし、見た目にはわからなくても、首から肩にかけての異常な緊張がどれほど疲れるかは自分がその状態になって初めてわかった。
3人の共通点がもう一つあった。皆さん、真面目で、他人に思いやりのあるいい人だった。この病気にかかる人は、どちらかと言えば真面目な性格の人が多いのかなとその時そう思った。
痙性斜頸については、本やネットでできる限り調べたが、正確な発症原因はわかっておらず、従い、治療も対症療法にとどまるようである。
ただ、治療に取り掛かるのは早ければ早いほど完治する可能性が高いようである。ブログの最初の方にも書いたが、この病気は、症状が出てから正確な病名に行き着くまでに時間が経過することが多いようである。自分の場合もそうだったが、初期の頃は肩凝りが酷くなったとしか考えなかった。友人のアドバイスで比較的初期の段階で病院に行き、神経内科の医師の診察を受けたことが完治につながったと思う。
症状がかなりはっきり現れてからも、香港の地下街を歩いて通勤していた期間があったが、反対方向に歩いている人が、通りすがりに自分を見て、ある人は驚き、ある人は不思議なものを見るような顔をしていた。もっともこれは自分の思い込みに過ぎないかもしれないが、人に会ったり、写真を撮られたりするのが、億劫になることは間違いない。それが続くと、気持ちが塞ぎ込むことも十分考えられる。自分の場合、販売会社の責任者という仕事柄、人に会わないわけにいかず、そのうちなんと思われてもいいやと開き直れたのがかえって良かったのかもしれない。
それと、一番大事だったと今思うことは、症状がいちばん酷い時も、何故か、この先ずっと治らない自分の姿を想像できなかった。根拠はなかったが、必ず治るはずとなんとなく信じていた。
主治医の先生が、よく、「信じるものは救われる」と口にしていた。ずっと冗談かなと思っていたが、意外と一番大切なことかもしれない。
痙性斜頸は、10000人に2〜3人が発症するらしい。何かの巡り合わせでこの病気にかかった人たちには、少々時間がかかっても、決してあきらめることなく、いつか治ると信じて、病気に打ち勝っていただきたい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.10.15 05:10:12
コメント(4) | コメントを書く
[闘病記] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: