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2013.11.02
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カテゴリ: Jリーグ観戦記
2013年10月12日@埼玉スタジアム 27,197人(45%)
ナビスコカップ準決勝2nd-leg

浦和レッズ 1-0 川崎フロンターレ
【得点者】
後半35分 興梠慎三(浦和)


「いちばん大事なのは、自信です。ゲームに入ったときから自信がなさそうで、消極的でした。残念です」
(風間八宏)


 フットボールはカオスと矛盾の塊だ。9月7日の第1戦(=1st-leg)で、J屈指の攻撃力を誇る川崎は3-2で浦和を破っている。精神的に優位に立ったはずの川崎が、なぜ「自信」を失っていたのか。
おそらくは、目標の定め方のちがいだろう。川崎をホームで迎え撃つ浦和のメルクマールは明確だった。このカップ戦では、アウェイゴールが優先される。したがって1-0、もしくは2-1で勝利すれば、浦和の逆転勝ちとなる。
ここまでのリーグ戦・計28試合で、彼らが積み重ねてきたゴール数は、川崎とならぶ「55」と、やはりリーグトップを走る。平川忠亮と宇賀神友弥の両サイドハーフに脅威をもたせ、阿部勇樹と鈴木啓太の両ボランチがチームのエンジンとなり、奪い取ったボールを素早く前線へとつないでゆく。そんな、いつも通りの攻撃サッカーを展開できれば、03年以来、10年ぶりのタイトルが見えてくる。  

崖っぷちに立っていたのは浦和ではなく、ホームで先勝した川崎だった。「失点を許さない」という意識が過剰に強くなり、今季21ゴールで得点ランキングを独走する大久保嘉人、11ゴールで同10位のレナトら、得点に飢える彼らの喉をますます渇かせるだけだった。腰痛に悩むパサー・中村憲剛がハーフタイムで退いてからは、さらにその傾向を強めてゆく。結果、前線の危険人物たちは焦燥感だけを溜めていった1点を守ろうとする“攻撃型チーム”は、おおいなる矛盾を抱えていたのだ。


1分後だった。阿部からのフィードを受けた関口が、左アウトサイドからゴール前へ低く、速いボールを送る。これに後方から食らいついた興梠が身体を張って押し込み、川崎には絶望的な終了10分前のゴールが決まる。ロスタイムは4分も与えられたが、バランスを失った川崎が最後まで復活することはなかった。

「終盤、きわどいシーンを作られ、同点にされる可能性もありました。だけど、もしそうなったとしても、私は同じことを言うよ。今日は今シーズンで最高に美しく、レベルの高いサッカーができたとね」
(ミハイロ・ペトロビッチ)


 優勝賞金1億円を手にするチームが決まる決勝は、11月2日の国立競技場である。もう一方のブロックからは、横浜F・マリノスに0-2で敗退しながら、第1戦を4-0で完勝した柏レイソルが駒を進めた。ACL敗退、監督の辞任騒動など、昨今の柏のドタバタぶりを見ると、チームの勢いは浦和のほうが明らかに上だ。だが、ここにもまた、フットボールのカオスと矛盾が顔を出すのだろうか。

(この項おわり)





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最終更新日  2013.11.06 18:08:02
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