地球温暖化



 蒸発や降雨といった水の循環が激しくなり、その結果、洪水が多発する地域がある一方、渇水や干ばつに苦しむ地域がでるといったように水資源のバランスが崩れると考えられます。

 『大気では』

 対流圏や成層圏といった大気圏の温度構造が変化することなどにより、オゾン層にも複雑な影響が及んだり、光化学スモッグが発生しやすくなったりして、人の健康に影響を及ぼすことが考えられます。


 『海では』

 海水の温度上昇により体積が増えたり、氷河が融けるなどして、海面 がどんどん上昇します。その結果、2100年には海面の水位が、現在より15~95cmも上昇し、その後も上昇し続けると予測され、広大な面 積の砂浜が水没し、国土を失う国や、日本でも海抜ゼロメートル地帯が拡大したり、高潮や津波の影響を受ける地域が増大することが考えられます。
 京都府では、1mの海面上昇により砂浜を完全に失うとされています。

 『動植物は』

 温暖化すると、多くの植物は長い年月をかけて高緯度へ、また山の上の方に生育地を移動させて気候の変化に適応させようとしますが、高山植物や気候の変化にうまく適応できない植物では絶滅するものもあります。また、トナカイやホッキョクグマなどの極地周辺の動物が絶滅するおそれがあるほか、都市や海が障壁となって行き場を失う動物もあります。
 今は入学式の花であるサクラも、温暖化により開花が早まって卒業式の花に変わる、なんてことも考えられます。

 『さらに』

 熱帯産の病害虫が日本にも定着し、農産物への被害が増大したり、国内でもマラリアのような熱帯性の病気にかかる危険性も高まります。
 私達の食卓も一変する可能性があります。例えば、マイワシ、サバなどの暖水性植物プランクトンを好む魚類が増え、ベニザケなどの漁場は北方に移動し、沖取りサケの漁獲量 は減ることが予想されます。米の品種も現在のジャポニカ米から、ピラフなどに向くインディカ米との掛け合わせ品種などに替わることも考えられます。


『地球温暖化はすでに始まっています』

 19世紀末以降、地球全体の平均気温が0.3~0.6℃上昇し、海面は10~25cm上昇していると言われています。
 また、氷河が後退したり、積雪が減少したりしています。
 最近雪が減ったと感じることはありませんか。
 被害が本格的に現れるのは、10年も20年も先のこと…と考えていると、私達の子供や孫たちに大きな負の遺産を残すことになるのです。
 私達のライフスタイルを少し変えることが地球温暖化を防ぐ大きな効果 につながります。













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