ずっとそばで。



友情から恋ゴコロへ。


家で二人きりだと、いろいろ話をするようになって。

いちごは純粋にそばにいたいと思うようになって・・・。
これはまだ恋心とは自覚なんてしてないけれど。

過ちは二人の罪。
身体の関係はなくてもそれに近いものがあれば、ココロは
どんどん変わってく。

優しくされることは今までなくて、
勘違いするには十分のやさしさをもらってた。

彼女がいることを知っていても、話したいって思う気持ちは
とめられなかった。

卑怯な私はその彼女とも友達で、普通にメッセもしてた。
彼女が遠距離で不安そうにしてたら、大丈夫だって励ましてた。

二つの顔をもつ自分。

それがすごくイヤだったんだ。

ココロでは割り切っていたつもりだった。
彼女のいるカレといるのは、お互いの寂しさを埋めるため。
それ以上でも以下でもない。

そうやって自分に予防線を張って、傷つかない最善の道を歩こうとしてた。

いつかそれには綻びがでてくる。

どんな道を選んでも結局たどり着く先はカレを思う自分。

カレは私にはなにも望んでなかった。

知っていた知りたくない現実。いちごはわかっていてその道を選んだ。


「ねぇ、あの夏過ごした日々がすべてを変えてしまった。

 逃げたくても逃げられなかった日々で、

 激しい太陽の日差しの中で決めたこと。

 これは二人の秘密。

 感情の伴わない、ただのゲーム。

 ねぇ、ゲームにはいつか終りがくるんだよ。

 楽しいだけのはずなのに、

 なんでこんなに痛みが突き刺すのかな?

 好きだなんて言わない。

 だってこれはゲーム。

 私が選んだあなたのそばにいるための最高の嘘。

 見破れなかったあなたが負け。

 けれど、

 この嘘はいつまで続くのかな?

 ただ会いたい。

 そばにいたい。

 素直に抱かれていたかった。」


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