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2005.04.02
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カテゴリ: 読書
「日本は、階層社会に向かいつつある。」

この命題について、あなたはどうお考えになるでしょうか?このテーマは、わたしが、最近 特に意識する社会学的なテーマであり、大きな関心があることです。だから、勝ち組に入らなくてはいけない という意識が強くなっていませんか?

立て続けに、以下の本を読みました。

封印される不平等
苅谷 剛彦

脱フリーター社会
橘木 俊詔

希望格差社会
山田 昌弘


まず、封印される不平等は、橘木 俊詔(経済学)、苅谷 剛彦(教育社会学)、斎藤貴男(ジャーナリスト)、佐藤俊樹(社会学)による座談会で、いろんな角度から、昨今の不平等化する社会の側面を指摘してくれて、4冊分読んだかんじでお得感がある。中流社会が崩壊し、貧富の差が拡大しているという話題は論壇を席巻したそうですが、これらの著者は、それぞれの立場から、意見を述べてくれる。時に、結果の平等ではなく、機会の平等自体が失われているという指摘は、ポイントだと思う。たとえば、東大生は圧倒的に、親がお金持ち。教育にお金をかけれる階層じゃないと、なかなか合格できない現実があるようだ。

もうひとつ、大きな関心ごとは、若者に厳しい社会になりつつあるということ。バブル崩壊以降が顕著になったが、ニューエコノミーの元では、少数の中核社員と多数の単純労働者の需要に二極化し、若者の就職難が激化した。中高年の雇用の確保の面でも、若者にしわ寄せが行っている面もある。これに、ゆとり教育で、若者の教育レベルの低下という側面もあり、若者が不良債権化しつつあるといわれている。最近では、ニートという、仕事もしない若者を生み出している。

3冊目の山田昌弘氏は、パラサイトシングルという言葉を作った人で有名だ。パラサイトシングルとフリーターの増加は必ずしも=ではないが、現代の若者像をとく鍵ではある。希望格差社会という言葉も、著者の造語であるが、核心をついた言葉である。現代の若者は希望を抱けない時代なのか。社会が、リスク化、二極化し、将来に明るい希望が抱けないから、晩婚化、少子化がとまらない。これらの本を読んでも、公的に、補助する政策の強化ぐらいしか、解決策が書かれておらず、対策面でおさむい限りである。

こういう時代だから、本田健さんの「きっと、よくなる!」なる本がはやるのだろうか?でも、この本を読む人は、まだ勝ち組、負け組みをさまよっている人が読むのだろう。もう、あきらめの大多数は、本など読まないだろう。いや、この本自体は、それほど、勝ちにこだわった本ではなく、一部スローライフを感じさせる、行き方を垣間見せてくれる。ただ、子育てのためのリタイヤメントなんか、夢のまた夢という人も多かろう。

いずれにしろ、社会は今、大きな転換点に差し掛かっていると感じる今日この頃。子供の子育てをしながら、「きっと、よくなる!」と思いたいもんだ。































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Last updated  2005.04.03 00:15:05
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