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翠sui.

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2005/06/27
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カテゴリ: 【哀】



・・・と親友から、電話。

虚ろな声と可笑しな言動。




スグに彼女の元へとタクシーを飛ばした。


彼女の元へ向うタクシーの中

例えようもない恐怖と、喪失感、無力さ・・・。

感情が次から次へと廻ってきて自分を支える事すら出来ない。





彼女の自宅へ着きドアを開けて

彼女の名前を叫ぶも返答がない。





彼女の部屋には見知らぬ男が居た。



「アイツなら飲物買いに言ったよ」



全く、状況把握が出来ない。


 「お前は誰だ。

  いや、彼女は無事なのか。」



その男に問いかけるも、上の空の男。



その時、後ろから彼女の声。

「・・・来なくて良かったのに」

そう囁いて彼女は、私を見ずにまっすぐ奥の部屋のベッドへ。




未だ、

状況の把握が出来ないまま呆然と立ち尽くしていると






すぐに、奥の部屋へと向うと彼女は、崩壊していた。

私は、力ずくで彼女を抱きしめながら

「大丈夫、大丈夫だから」と叫び続けた。



どの位の時間そうして居たかは分からないけれど

途中で腕の傷が手首から肘の辺りまで





力ずくで止める私の胸に潜り込み泣き出した彼女は

「翠がする事じゃない、あの男がすべき事なの。」と男を指差した。




男は、そんな状況の中ですら、

虚ろな目でぼんやり空を眺めていた。




私が、

その男に怒りを強く感じ立ち上がった瞬間

その男は立ち上がり、こちらへと向ってきた。


男は、何も話さないまま、彼女の横に座った。



彼女が、その男に罵声を浴びせ続ける中

私は、この現状を把握するために、

頭をフル回転させていた。



そんな中

2人の会話が聞こえた。



「また打ったんでしょ。」

「いつ打ったの。」



・・・・・。


冷静ではない

自分の頭で

冷静さを保とうと必死だった。


いくら、

冷静ではないと言っても

男の虚ろな目、彼女の可笑しな言動

そして、

会話から推測する事は容易だった。



彼女とその男は覚せい剤を使用してた。



私は

知ってしまった事実の重さにただ

どうしていいのか分からず立ち竦んでいた。



そうしているまに

彼女が

私の元へ来た。


「翠、ごめん。

 今日は帰って・・・。」


私は素直に応じ家を出た。



何も出来ない無力さ

事実への怒り




たばこを一服し

冷静に状況を把握する。



すぐに、

幼馴染の友達を2人と彼を呼ぶ。



4人で話し合って

警察にいく事にした。





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Last updated  2005/10/09 02:30:15 AM コメントを書く
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