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貰い物R様作 外の世界~Liven~
僕の名前は瀬尾 招嵐。今。時の旅をしているんです。
「招嵐招嵐!!ほらほらお侍さん!!」
コノ子が紅 龍麗通称ディズ・クレイディード君。
僕のパートナーで一緒に時の旅をしている少年です。
この世界は日本という世界みたいで。
「・・・僕・・・これ嫌です・・・」
僕が嫌なのは・・・服装で・・・何処からどう見ても侍という人が着るの服・・・らしいんです。
『こんなんだったらディズ君の着てる方がマシ・・・だッ・・・』
とか言ってるとディズ君の着ている服が女性の着物というものらしくて・・・
時の旅していると色々と辛いんです。
「でー・・・どうするんですか?ディズ君。」
「どうしようもねぇじゃん。此処に明居るとも限んねぇーし。」
「・・・アンタ最初に『此処に居るッ』て言っといてそれですか?」
「それってどれだよ、それに似てないぞオレの真似、まぁいいけどさ・・・何処行く?」
人の話も聞きもしないと。
どうでも良いんですけど・・・ね。
「たッ・・・」
「あ・・・すい・・・ま・・・せ・・・ん・・・・・・・・・?」
トッと女性に肩をぶつけてしまった。
その瞬間に僕は可笑しくなる・・・
可笑しい・・・力が出な・・・い?
何か気も・・・遠く・・・――――――
「しょ・・・ら・・・!しょう・・・ん・・・!!招嵐・・・!!」
「はい!!?何ですか!!?」
ディー・・・ズ君の声・・・ですよね。うん・・・。
此処何処・・・?僕は誰・・・?
いや瀬尾・・・か。
凄く暗くてでも・・・凄い暖かい感じ。
僕は辺りを見渡し喋りかけた。
「ディズ君、一体此処は―――」
「あたしの家さ。」
「・・・!!」
その人は紅い蝶の着物を着て、髪を人括りにし
袖を捲り上げて後ろの壁の所に立っていた
普通に・・・壁に立って・・・いた。
「何だぃ、あたしが出てきて直ぐに驚くなんて。」
普通は驚いて当然だ・・・、周りを見てみてもこの女性は居なかった。
今瞬時に現れて来たかの様にしか見えない。
その場はこの人の事は気にしなかったのだが後々辛い出来事になる事を僕は知る。
「名前・・・は?」
「カリンさ、あんたは瀬尾って言ったっけねぇ。」
「ぁ・・・はい・・・瀬尾 招嵐です。宜しく・・・ですカリンさん。」
まるで誰かに聞いたかの様に言うこれが普通何だけど・・・
僕はディズ君の方を見てみた。
だけどディズ君は首を傾げて頭上にクウェスチョンマークを出している
(そういうのは普通見えないのだが僕には見えるのである)
きっと教えてない・・・ディズ君の顔からしても教えてないとしか・・・
「やだねぇ、カリンでいいよ。」
カリンさんは苦笑いをしながら僕の肩をパシンッと叩く
その仕草が何か凄く『女性』の仕草に見える・・・
でもさっきまでの顔は・・・疑いの・・・
「えっと・・・カリンさん・・・色々お話をお聞きしたいので今日一日・・・」
「あぁ、あたしゃ構わないよ。仕事終わってからでもいいかぃ?」
「あ・・・はい。」
「え?え?何の話すんだ?」
「ディズ君が知らなくてもいい事。をですよ」
「そっ・・・そうなのか・・・?」
いや知ってもいいんですけど。
半分君が居たら聞けないから邪魔かなーて。
「ふぁ・・・あぁ・・・」
僕は大きな欠伸をして隣で寝ているディズ君を見る。
ディズ君は何時も乙女寝入りをして・・・る、なんかこう見ると可愛いなーって。
まぁ・・・今はそんな事その辺に置いといて・・・。
カリンさんの事について少し情報頂きましてね・・・(しかも依頼付)
その依頼はカリンさんの弟を助け出す、っていう依頼。
弟は悪代官やらなんだか知りませんがそんな系な人に捕まったらしく・・・
名前は確か・・・アカリ・・・と言ったかな・・・?アカリってまた女の子みたいだなー・・・て。
で、その捕まえた人の家の設計図とか色々貰って・・・これは依頼としてですけどね。
そして僕たちにとっての本題・・・。
『この世界で『アキラ』という人間が来てからこの世界が少しずつ変わっている・・・。』という話
アキラは僕たちの世界の人間、紅月 明、僕たちが旅をしている理由が明という人物を探す。
と。
明を探している探して捕まえなくてはいけない
いや決して束縛とかしちゃおwとか思ってませんよ?あ、今そう思った?いやいや流石の僕でもそっ・・・そこまでSじゃないですよ・・・
あ・・・いやこっちの話ですけどね。
「瀬尾ー、任務じゃねーけど行くぞー。」
服をビショビショにしてディズ君が近づく
可愛い・・・!!!じゃなくって・・・。
「あっ・・・はいー・・・って何時起きたんですか!!?ていうかそれ何ですか!?」
「んやーかりんに起こされちゃってな。この通りだわ。でも水も滴るいい男って言うじゃね?」
「あー・・・まぁ。」
「『あんたの場合水が滴るいい女だろ』なんて・・・ね。この色女」
背後からまたカリンさんが出てくる。
この人幽霊みたいですねー・・・や猫みたいに・・・やってくるんですよね・・・カリンさん。
「カーリーンー・・・すっごい今・・・落ち込んだぁー・・・」
と言いながらディズ君はカリンに抱きついてる。
こっちから見れば本当に落ち込んでいるのか分からないぐらいだ
「やだねぇ、あたしは本当の事を言っただけさ?」
「もーいいかんな!オレ男だっつっても、どっちゃみち女としか思われねぇもん!!」
「ディズ君は男ですよ。『とても可愛らしい』男性の方です。」
僕は笑顔で言った、まぁ見たとおりディズ君は怒っている・・・これが普通の反応なんですけどね。
「さ、下見に行きましょっか。」
「ん」
町中(って言っていいのでしょうか?)に行くと人がガヤガヤしてたり刀持った侍さんが居たりやら本当怖いったらあらしない!!
「・・・此処ですか。」
「はぁ・・・はぁ・・・しょうらっ・・・早い!!」
「早くなんかないんですけどね・・・」
数時間歩いてついた場所はある家。
屋根格好いい上にえらく土地をとっている、しかも何か裏がすっっっごくありそうな家。
しかも此処時間も場所も違うから・・・凄く昔の家みたいな感じなんですけどね
「いきま―――」
「ですから・・・僕は違いますッ・・・!!」
大きな家から聞こえてきたのは少年の声。
どっかで聞いた事あるんだけど・・・
ディズ君はコンコンと木の門をたたく
「すいませーん。」
「ディズ君!?ちょっぇっ・・・!?」
ぎぃと開いて
「・・・何者だ。」
出てきたのは無表情の侍さん。
少し強めで・・・僕なんか手出しができなさそうな感じの人だ。
「どうしたのかな?」
「部外者のようです。」
「・・・」
侍さんといかにもあるじぃー。な人が出てきた。
そして僕でなくディズ君の顔や身体をじっと見ている。
「何だよ・・・?」
「可愛いね君。」
「はへ・・・?」
ディズ君を見るだけ見て『可愛いね』の一言。
この人もきっとディズ君を女だと思っている
(注意、ディズ君の服装は人から言う女性の格好。)
「あの・・・貴方。コノ子は男ですよ」
「あぁ、知っている・・・。美しい髪、肌理細やかな肌・・・『やはり』君は・・・」
「―――?」
まるでディズ君を知っているかのような口振り。
というか知っているって言いましたよね?しかも『やはり』って何ですか。
「失敬・・・貴方は此処の長とかなんですか?」
「・・・ん・・・えぇ、ヒトイと申します。宜しく御願い致しますね」
ヒトイさんはにっこりと笑ってみせる。
「一つ聞かせて貰って良いでしょうか・・・?『やはり』って・・・どういう事なんですか?何でこの子を知っているんですか?」
「・・・我が友にこの子の事を言っている方が居てね。」
「名は?」
「アキラだよ。」
やはりと言わんばかりの言葉。
此処に・・・居ると、
「あんのさー・・・・・・失礼だと思うけどオレをさっきから『僕ちゃん』扱いしないでくれよ・・・?」
「え?違うの・・・?アキラからは10歳の子供って聞いてるけど・・・」
明さんもやりますね・・・ディズ君を使い慣れてらっしゃる(?)
「17です・・・」
「・・・可愛いね」
誤魔化しながらもヒトイさんはディズ君の頭を撫でる
「此方に少年が居るって聞いたんですけど?」
「はい?」
「いや少年。居るんじゃないんですか?」
「頭に血でも上ったんですか・・・。まぁどうでもいいとして、居ませんよ」
にっこりとまた笑顔で言う
絶対此処に居るんですけどねー・・・まぁ出してくれなくて当然ですよね・・・。
連れ出してきたんですし。
夜。僕とディズ君でまたあの家城(?)に行った。
警戒は浅いのか門番とかは居ない
だけどやっぱり念には念をとか言いますからね。上から入りましたよ(上=家城の塀を飛び越えて。)
「ディズ君大丈夫・・・?」
「お前が大丈夫かよ」
ひょいっとディズ君は塀を軽々と越す
・・・やっぱ差がありすぎですって・・・。
「うり、早く行くぞー。」
「はいはい・・・こういう時だけ男の子なんだから・・・」
「こういう時だけっていうのに喧嘩売りたいなぁー?」
凄い黒いオーラ出てますよー・・・
とりあえず家城内に入れたのですがー・・・流石にこれは・・・
「お兄ちゃん達誰?」
「にゃ!?」
なんていうか・・・ディズ君にも僕にも分からないほどだったんですよ。
瞬時に現れたって感じ。
「まずは自分から名乗るものですよ?・・・キミは・・・誰か教えて下さい。」
「アカリ。」
「!」
まさかこんな所で会うなんて・・・依頼人の捜し求めていた子。
・・・思っていたより普通な気がしないこともない気がー・・・?
「じゃ、行きましょうかアカリさん」
「・・・待って・・・お兄ちゃんの名前教えてよ。」
この頃の子ってこんなにも用心深かったのかななんて。
「ん?あ・・・えぇ、僕は瀬尾 招嵐ですよ」
「紅 龍麗だ宜しくなおちびちゃん。」
「・・・お兄ちゃんは知ってる。」
え・・・?今この子・・・
「え?何でオレの名前知ってるんだ?」
「だって・・・僕・・・。」
クスクスと笑いながら体も服も変わってゆく
変形にしては危ない気もする・・・所々から正気らしきものも出ていていかにも危ない奴みたいな感じ・・・
「だって僕・・・紅月明だもの?」
「「・・・!!」」
僕もディズ君もびっくり、あんな小さい子・・・110cm前後ぐらい?の上に声が凄い可愛かったのに
一気に18歳ーの声ですよ!?身長も僕とまったく同じの170cm!!!何この子!!
そんなスランプを起こしているとカリンさんが此処までやって・・・
あれ・・・?カリンさんはここには入れないんじゃ・・・
「何だぃ、ちゃんと仕事しないと駄目じゃないか!」
「お、カリンーwあり?なんでカリンが居るんだ?」
「やぁディズ。居る理由?それは・・・ねぇ。」
右手の裾から小刀?らしきモノが出てきディズ君の首の近くまで来た瞬間。
「やめなさい。」
明の声が聞こえた。しかも『やめなさい』というするなの一言
おっかしいなぁ・・・ディズ君と僕は明の敵なんだけど・・・
「今この場で殺すのは紅君に相応しくない・・・」
『紅君に相応しくない』っていういい方からいくと・・・僕は殺す気だがディズ君はこの場では殺さない・・・と。
「残念だよ、早く殺っちゃいたいのにねェ。」
カリンさんは最初っから僕もディズ君も殺すつもりみたいで・・・
「ねぇ紅君。此処でさぁ・・・一戦交えないかなぁ?」
「・・・」
ディズ君は無言で相手を睨む。相手と言っても・・・明君ですけどね
「・・・別にさ、オレは構わないんだけど・・・オレ、今刀しか持ってねぇんだよな・・・。」
「刀か、うん。君は刀でもジュウブン殺り合える力があるからいいよ。」
「うっし・・・決定な?」
「えっ!?ちょまって下さいよ!!勝手に決めないで下さい!」
そんな!出来るだけ戦うのを避けたいのに自分から言ってどうするんですか・・・!
それに此処・・・家城内!!!いや完全に忘れてませんか君達!!
「あぁ瀬尾君・・・御心配は無用だよ、此処ではしない。外に出てだよ?」
「えっ・・・ぁ・・・何で・・・わかったんですか・・・?」
「あ?忘れちゃったのかい?明兄さんの能力を。」
明さんの能力は・・・相手の思っている事を見通す能力。
普通の人じゃそんな能力持ってませんけど、この人は特別っていうか・・・なんていうか。
「あぁもういいでしょ?早く殺り合おうよー?楽しくないんだってぇ。」
「・・・刀じゃ怪我するからさ木刀じゃ駄目か?木刀。」
「駄目、黒白はつけなくっちゃ駄目でしょ・・・?」
「・・・へぇへぇ、殺りゃいいんでしょー・・・」
そんな言い取りをしながら二人は刀を取り出す、どちらも真剣での勝負だから僕は手出し出来そうじゃない。
ていうかあっちはあっちでカリンさんが僕と戦いたそうなんですけどねー・・・
「お先にどうぞ紅君。」
「じゃ、やらせてもらーますよ・・・っと!!」
ディズは刀を左手に持ちかえて明の首を狙い右から左へと斬ろうとした。
普通じゃいい切れ味並に斬れる筈なのだが斬れるというよりも『カキンッ』と鉄らしきモノがあたる音がする
鉄の音、でもディズの切った所は首。しかも普通の人間なら斬れる筈の首も?がったままだ。
血が出ていて、ディズの刀は明の首の所で固定されていて、その上鉄の音がする。
「いったいなぁ・・・首は危ないよ?」
「うっわ・・・コイツ首強化しやがった!すっげすっげ!!」
「喜んでどうするんですか。」
思っていたよりも相手は人間離れしているようで・・・普通じゃ勝てないという事が判明。(最初っからわかってるけど)
「次はこっちからいいかなぁ・・・?」
「どっちゃみちすんだろ?いいぜ・・・相手なってやらぁ・・・!」
とディズ君が答えると明君は何の迷いもなく相手に斬りかかる。
さっきまで無心の様な顔が活き活きして満面の笑顔。
本当に・・・戦いが楽しそうな笑顔をして無邪気に人を殺す。
これが明君の凄い所・・・本当に殺すという意味も知らずに生きてきた『アカシ』
ディズ君は避ける事が出来なく左腕をもっていかれる。
「いつッ・・・いったいじゃんか!!」
「いや、戦いに怪我は付物じゃないかな?」
「腕持っていく奴がいるかっての!!左腕返せ!!」
明君は『トトッ』と歩きながら血をディズ君の周りに撒き散らしている。
下は土。水を吸い込むように血が土の中に入ってゆく
夜だからあまり騒動を起こさないようにフィールドを作るつもりなのか。
それとも・・・
時間を掛けずに術を使い殺ってしまうつもりなのか・・・。
「驚いたね、普通の人間じゃ絶対に死んでいる血の量なのに・・・生きている。実に欲しい実験台だよ。」
「実験台って決め付けるなよ!」
「そんな事。言える暇あるのかな・・・ぁ?」
明君はそう言うと術を使うかの様に血の染み込んだ土の部分に更に血を入れる。
瞬殺、で終わらせるつもりなのだろう。
「オレはそんな危ないな術は使わせない。」
ディズ君は明君に近づき刀で明君の心臓の部分を貫く。
と言っても本当には死なない、明君もディズ君も、もちろん僕も心臓はあるが殺すためには違う部分を壊さなければならないからだ
でも心臓貫いちゃえば動けなくしちゃうぐらいは出来るんですけどね。
「・・・チッ・・・強くなっちゃうんだねぇ・・・紅君・・・。腕・・・返すよ・・・」
『ドッ』と落とす、血がもう無いのか腕からは血が滴る事はなくただ血でグロテスクな感じなのになっているだけ。
骨の代わりに機械があるからかそんなにまだ怖くない。
「いっただきましたー・・・っと腕だけはやめろよな、足はまだ大丈夫だけどよ」
とディズ君は腕をつける。
ギシギシと音がなっている事も関係なく・・・普通なら痛みは感じないように設計されているのだが
ディズ君のは零型・・・一番最初に作られた機械みたいでそういうのがないみたいで・・・
「うっし。接着完了」
「何かそういう言い方すると接着剤で付けたみたいですね・・・」
『コォオオオオオオオオオオオオオオ』という凄い音。
僕とディズ君がその音が鳴る方を見て見るとタイムホールが出て凄い力で歪められていた。
「僕は・・・先に未来に言ってこの心臓の修復でもしておくよ・・・紅君も・・・僕を探してごらんよ・・・ね。」
そう言い残すと明君は後ろから倒れる様にタイムホールに入っていく。
未来へ行くつもりなんだろう。
そしてカリンさんも一緒に入った後凄い突風を出しタイムホールは塞がれていく・・・
「こうしちゃいれねぇ・・・行くぞ招嵐!」
「え・・・っ・・・ちょっと・・・何処行ったかまだわかってないでしょう!?」
「片っ端から行きゃわかるだろ?なっ」
何時もこんなアバウトな決め方。でも・・・それも彼の良さなのかもしれない。
今は教える事はしない。
・・・彼が<<聖なる道を歩む者>>だと言う事を
その事実を・・・
教えるのはきっともっと先でしょうね。
「ほら!行くぞ!」
「はっはい・・・ッ!」
行きましょう
次の時間へ。
次の世代へ。
次の
出会いへ。
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