ここ読め本本!!―レビュー&書評―

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人材の3型 ~人財・人在・人罪~



年末ですね。

忘年会や大掃除等、忙しいかとは思いますが
肝心の心を清める時間を忘れずにいたいです。

さてせっかくなので今日は上でも出た、
「人材」について書いてみたいと思います。


■人材の3型

一般に企業において「人材」なるものは
3種類に分かれるようです。

「人財」:いれば財産となる社員  
「人在」:ただいるだけの社員   
「人罪」:いることが罪となる社員 

このうち組織の活力を生み出す「人財」の存在は
どの企業でもおよそ20%程度だといいます。

これは以前紹介した「80:20の法則」にもある

「企業の売り上げの80%は
 20%の社員によって生み出されている」

という事例に見事合致していますね。


■「人罪」を切る??

このほか、ただいるだけの「人在」は60%、
いること自体がマイナスの「人罪」が20%、
というのがおよその比率になるようです。

じゃあ「人罪」なんてすぐに首を切ればいいじゃないか、
と思われるかもしれませんが、そう簡単なものではないよう。

「人罪」を切ると「人在」のほうから必ず、
また20%の「人罪」が現れるらしいのです。(笑)
いわば組織にとって「人罪」は必要悪ということでしょう。


■「人財」だけを抜き取る?

じゃあ上位の「人財」だけを抜き取ってしまおうか、
となると、これまた上手くいかない(笑)

働き者の代名詞として働き蟻がよく弾き合いに出されます。
なんとこの働き蟻も実際にせっせと働いているのは2割程とか。

そしてこの2割だけを抽出して新たなグループを作ると、
不思議とその中で働くのはまた2割程になるといいます。

「人罪」を切っても、「人財」だけを残しても…
結局元に戻ってしまう…よく出来ていますね。


■「人在」⇒「人財」へシフト

じゃあどうすればいいか?
一番の近道が60%でどっちつかずの
「人在」を「人財」にシフトすることだといいます。

この「人在」と「人財」の違いは
一言で言えば「問題発見能力」の違いといえるでしょう。

組織において与えられた課題のみに取り組み解決する人と、
自ら問題を発見し、自分なりの解決プロセスを実行できる人。

21世紀はこの日本においても
「中流階級」のパイがどんどん小さくなっていきます。

いわば「人在」でもそれ相応の
暮らしができた時代は遠い昔になるということ。

企業トップが人材を最大限活用すべく
「人在」を「人財」に変える努力をするのは当然ですが、

僕ら1人1人も「人罪」に落ちぶれることのないよう、
常に新たな問題に取り組む姿勢を忘れずにいたいものです。


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