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びーずうさぎ
惹力ーinryoku-
恋は盲目。
愛は人を変える。
良くも悪くも、必ず人は変わる。
大学に受かった。
書類の名前を確認してみる。
宮瀬一晴・・・。
「み・や・せ・い・ち・は・・・」
間違いなく、私の合格通知だ。
推薦だったが、その前に受けた一校の推薦は落ちた。
教師の一人が言うには、私が落ちたその大学はこの辺では珍しく、入り辛さを保っているところなのだそうだ。
先に言って欲しかった・・・とは思いつつ、受かった東京の大学の方が第一志望だったので、もうそれでいい。
私の頭の中は、夢のキャンパスライフでもう一杯だった。
サークルに入って、たくさんの友人をつくって、コンパをして、彼氏をつくろう!
高校時代を一つの恋愛もなく、何となく過ごしていた私は、大学合格という節目に浮かれまくっていた。
そうだ、バイトしよう。
推薦で早々に進路が決まったということは、これから卒業までそこそこの時間を得ることになる。
まして、家には有り余る金などない。
そもそも私が大学に行こうと思うこと自体がおかしい程だ。
年子の兄も大学生。
ふたつ下には弟。
そして田舎の高校に通う私は、マジメにノーバイトでここまできた。
高校生にできるバイトなど限られている・・・上に、担任と行動範囲が相当かぶっている私にできるバイトなどなかったとも言えるが。
とにかく、大学が決まり、家計を助けるためにもバイトをしたいという私に、一体誰がどんなケチをつけられるだろう。
そうと決めたら、まずはバイトを探さなければならない。
名物ともいえる冬の暴風の中、私は有り得ない軽やかさで自転車をこいだ。
吹きっさらしの田んぼ道、横風を受けて本屋へ向かう。
大学に行けば、こうしてこの道を通ることもなくなるのかもしれない。
東京にはこんな田んぼだらけの光景はないだろう。
そんなことを考えていた。
本屋に着くと、一応店内も物色する。
立ち読みと、新刊のチェック。
いつもは充実のその時間も、どうも今は私の心はここにないらしい。
早々に切り上げて、目的の情報誌を手に取った。
二種類の無料バイト情報誌。
いいバイトがあるといいな。
二冊をバッグの中に押し込み、今さっき来た道を家路にかえた。
家に帰ると、階段を一段とばしに駆け上がり、ベッドの上で情報誌を開いた。
いろんなバイト募集。
自分がもしそのバイトをやったら・・・という想像をしながら、一枚一枚ページをめくる。
高校生の定番はコンビニとファーストフード、もしくはウエイトレスのようだけど、どうも自分には向いているとは思えない。
と、いうかやりたくない。
昔から、親も周りもあきれ返るほどの人見知りだった私。
バイトなんてすれば、間違いなく見知らぬ人とのやりとりは避けられない。
けど、何とかそういうやりとりを最小限に抑えた仕事はないものか。
それこそ他人が聞いたら笑われそうな話だが、これは私にとっては非常に深刻な、重要なポイントだ。
しかし、やりたいこと(やりたくないこと)と金銭面が折り合う仕事というのもなかなか難しい。
大型スーパーのレジ・・・レジだと接客・・・舌が回らないような気もする・・・。
惣菜・・・接客機会は少なそうだけど、あのニオイの中で働き続けることには少々の不安がある。
スーパーの品出し・・・ちょっといいかもしれない。
さすがに大型店の方が、時給はいい。
時給を取るか、あくまでも自分のやりたいことをやるか。
・・・うん、品出しにしとこっと。
早速電話をかけてみる。
高校生はNGだって。
でも、もう進路も決まったしってことで何とかOK。
ま、まだ面接にこぎつけたっていうだけなんだけど。
元々こういう電話も好きじゃない。
面接となれば、もっと全然好きじゃない。
推薦入試につきものの面接だって、本当は嫌で仕方なかった。
嫌だけど、それでもこれから何ヶ月も勉強するよりは楽かなっていう・・・そんな選び方。
ハッタリで、そこそこ好印象を与えられることは自分でもわかってる。
だから何となく、バイトも大丈夫なんじゃないかなって思ってる。
ただ、本当に面接が嫌いなだけ・・・。
緊張しながらも、人の良さそうな店長(もっとも、彼が店長だという事実に気付いたのは後日だったが)との談笑に近い面接を終えた。
翌日、自宅に電話があり、採用の結果が伝えられた。
ヨシ、これでバイトができる。
東京に行ったら、下手な格好もしてられない。
バイトして、服やバッグや靴や・・・いっぱい買おう!
とは思ったものの、初出勤の日に実際行くまでの間、嫌で嫌でたまらなかった。
何かが不安で、何かが憂鬱だった。
新しい環境に飛び込むとき、必ず襲われる感覚。
このストレスを感じなくなればいいのに。
そうしたら、新生活への希望とかポジティブな思考だけを持って楽しく過ごせるのに。
採用後、いつからでも大丈夫ですと言ったけど・・・。
本当に「すぐ」だった。
採用決定の電話の後、翌日から出勤。
一応主要な正社員の方々は紹介してもらったけど、当然まだ顔と名前が一致しない。
私が配属されたのは、加工食品の商品出しをする部門。
上司は妹尾さんという。
第一印象は・・・コワイ・・・。
いかついとかではないけど、目が鋭い感じ。
色黒で、切れ味が良さそう・・・そんな印象。
他はパート・バイトのおばさま方。
もしかしたら、私はかなり場違いなんじゃないだろうか。
おばちゃん達はさておき、よくよく考えたら若い女がそういう仕事はあまりしていないような。
男子学生の仕事??
でも、力ならあるからいいか。
自慢じゃないけど、中学のときは部活で散々鍛え上げられた。
そこらの普通の女子学生とは全然違うことだけはわかる。
可愛くないといえば可愛くないような気も・・・しないでもないけれど・・・。
仕事は商品出しだけど、今日は店内の商品整理をしていればいいらしい。
「お客様に、商品の位置を聞かれることがよくあるから、商品の大体の位置を覚えるつもりでやってね。
もし、今からやってて聞かれたら、わからないときはすぐ他の社員に聞いて」
そう言われて、ようやくちょっと責任を実感・・・。
私が仕事を覚えていてもいなくても、客側には関係ないんだ。
私に仕事を覚えさせるためだからと言って、自分で解決させるわけでもない。
大事なのは『お客様』なのだ。
失敗したらどうしよう。
敬語だって間違わず使えるかわからない。
ああ、どうか誰にも何も聞かれませんように!
「あ、コレ持ってって掃除しながらよろしく☆」
真剣に緊張し始めた私に、妹尾さんが『ハタキ』を渡す。
その渡し方が、カワイラシイというか・・・ちょっとビックリしてしまった。
そんなにコワイ人ではないのかも知れない。
妹尾さんの豹変(別に妹尾さんは私を威嚇していたわけでも何でもないんだけど)に気を取られ、少し緊張が和らいだような気がする。
何とかなるかもしれない。
1日バイトが終わって、4時間だけだというのに妙に疲れてしまった。
何度かお客さんに場所とか聞かれたけど・・・その時点で自分が通り過ぎたところはわかっても、それ以上はわかるはずもなく。
今までこの店で買い物したことがないというわけでもないのに、いざ聞かれるとサッパリわからない。
社員の人を見てると、担当外の部門のことでも大体わかってて、やっぱり違うなぁ・・・なんて思っていた。
妹尾さんは特に、本当に何でもわかってるんじゃないかって思うくらいだった。
たまに店長が絡んでて、接客時とは全く違う顔を見せる。
私には気を遣ってるのがよくわかるけど、どれが本当の顔なんだろう?
ただ、きっと妹尾さんの私に対する印象は良くないんだろうな・・・。
せっかく話しかけてもらっても、全然うまく返せない。
返事するだけで終わっちゃうなんて・・・もっと気の利いたことのひとつも言えたらいいのに。
こんな性格、早く何とかしたい。
誰とでも、普通に同じように喋れるような大人になりたい・・・!
「お疲れさん。明日もまた、同じ時間によろしくね」
「あ、ハイ・・・。お先に失礼します・・・」
きっと、他の人ならこんなときうまく喋れるんだろうな・・・。
私ときたら、間がわからなくなって事務所までの道を走ってる。
こんな間の抜けた返事だけして帰って行く後ろ姿を見られるのが、こんなに気まずいなんて。
愛想のない女だと思われてるかな。
子供でもないくせに、情けないやつだと思われてるかもしれない。
平野店長なら、そんなこと思わないような気がする。
でも何となく、妹尾さんにはそう思われたくない。
直接一緒に仕事をする相手に、どうしようもないやつだなんて思われたくない。
この感覚は、負けず嫌いな性格と何か関係あるんだろうか。
何か不思議な感覚にとらわれそうになる。
すっかり暗くなった帰り道、自転車をこぎながら今日あったことを振り返る。
あっという間だったような、長かったような・・・。
人の顔と名前が一致しない状態で、愛想笑いを作りまくった。
「疲れたなぁ・・・」
多分仕事らしい仕事なんてしていないのに。
初出勤の緊張をこれでもかというほど味わっていたせいに違いない。
「早く車の免許、欲しいなぁ」
何となく落ち着かない気分を紛らわすかのように、次から次へと独り言が飛び出してくる。
どうせこんな時間、車以外はそうそう通らない帰り道。
何でもかんでも口にしてやれ。
「あ~早くゴロゴロしたい!」
「明日もバイトかぁー」
視界を遮る物がない夜空の下で、声がすごく響いてくような気がした。
「・・・妹尾さんて、いくつなのかな・・・」
失敗しながら、オドオドしながら、徐々にバイトにも慣れてきたかもしれない。
同じ部門で、良くしてくれる人もいる。
宮地さん。
大分昔から会社にいるらしく、社員の中でも一目置かれている人だ。
宮地さんとは、案外何でも話せるようになってきた。
少しでも心を許せる人がいると、やっぱりそれだけでかなり気が楽になる。
でも、妹尾さんとはどうしても会話が成り立たない。
妹尾さんが話しかけてくることに、私が一度返答して終了。
話が膨らまないにも程があるといった感じ。
妹尾さんもいい加減飽き飽きしてるんじゃないか・・・苛立つんじゃないか・・・そう思うのに。
そう思えば思うほど、会話が成り立たなくなってしまう。
ただ本人とは喋れないけど、宮地さんとはよく妹尾さんの話をする。
「そういえば、妹尾さんていくつなんですか?」
「確か32~3だと思ったけど」
「へぇ・・・納得するけど、若く言われたら言われたで結構納得しちゃうかも」
「そうねぇ。まだ独身だから、若いっていうのはあるかもしれないわね」
「あ、独身なんですね」
「そうなのよ。まぁ最近は男の人ならそんなもんかしらねぇ」
「じゃあ、彼女とかいるんですかね?」
「あ~どうかしらね。あんまりそういう話は聞いたことないから、いないんじゃないかしら。宮瀬さんのお友達でも、紹介してあげて(笑)」
「いやー紹介するより先に、まず私に彼氏いないんで・・・」
「宮瀬さんならカワイイから、いいわね。もったいないくらい!」
こんなやりとりをしてれば、私が妹尾さんのことを好きだと解釈されるんだろうか。
宮地さんが休みの日は、妹尾さんと二人になる。
二人きり・・・。
でも、それが嬉しいのかと聞かれれば、答えはNOだ。
二人にされると、どうしていいのかわからなくなる。
話し掛けられてもうまく答えられず、落ち着かない・・・。
何となく居心地が悪いような、逃げ出したい気分になる。
売り場に出て仕事をしてる方がどんなに楽か。
売り場を歩いていても、妹尾さんを見かけると進路を変えてしまう。
「その人のこと、嫌いなの?」
ちょっと話をした友達に、このまえ聞かれた。
確かに、そこまで避けるっていうことは嫌いなのかもしれない。
でも、嫌いかと聞かれると、そうでもないと思う。
妹尾さんが休みの日は、それはそれで何となく落ち着かない。
ホッとしている反面、何か物足りないような、寂しいような・・・。
「それってさ、一晴、その人のこと好きなんじゃないの?」
「・・・はい・・・?」
自分でも薄々感づいていた・・・と、いうか、そうでもないと説明がつかない現状。
でも、でもそれは認めたくないことだった。
私はもうすぐ、地元を離れる。
夢見た大学生活。
ここで妹尾さんへの恋愛感情が生まれてしまったら、東京での大学生活が苦痛でしかなくなってしまう。
好きだとしても、どうせもうすぐ離れ離れになるのに。
そんなこと耐えられない。
あんなに待ち望んでいた生活が苦痛でしかなくなるなんて、あってはいけない。
「まぁ、それは確かにそうだけど。忘れられるくらいならいいけど、そうでもないんだったら告っちゃえば?」
「え゛っ」
「そんなに驚くことでもないんじゃん。スッキリさせたら?」
・・・晴天の霹靂でもないけど・・・考えてもいなかった。
まだ、好きだって納得できないのに、そんなことできないよ・・・。
相変わらず、妹尾さんとはまともに会話できない日々が続く。
むしろ、悪化の一途を辿っているような気さえする。
好き。
なのかも知れない。
好き。
なんだと思う・・・。
それを自覚すればするほど、どうしても目を逸らしてしまう。
そのくせ、バイトが休みの日でも、何だかんだ理由をつけて店に行く。
妹尾さんの姿を見つけて、顔が綻ぶのがわかる。
顔が熱い。
でも、話し掛けるまではいかない。
他の女の人と喋ってるのを見ると、泣きたくなる。
きっと、私といるより全然楽しいんだろうな・・・。
まともに喋らないんだから、そんなのは当たり前のことだ。
不毛。
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