[HANA-BI」(北野武監督)ストーリー 北野 武監督98年公開の7作目。不治の病に侵された妻を気にかけながらも職務に追われる刑事が、同情した仲間の好意で張り込み捜査の合間を縫って見舞いにいく。だが、そのわずかな時間に発砲事件が発生、1人が殉職し、快く送り出してくれた部下も半身不随の身になってしまう。犯人を殺して警察を辞めた彼は、治療費や遺族へ渡す金を工面するためヤクザにまで借金を重ね、やがて首が回らない状況へと陥っていく…。あたかも夢の情景のような暗く青みがかった映像のなか、挿入される監督自作のシュールな絵の色彩が鮮烈である。同様に乾いた暴力シーンに対して、例えば置き忘れられた三輪車を主人公がそっと横にどける、といったささやかな行為の描写も目に焼きつく。北野作品には多い不器用な男の自己表現を、透徹した視線で描いた静かな傑作である。(武内 誠)
出演 ビートたけし。 岸本加代子 他
この映画にいくら出せますか? 1000円~~1000円
音楽☆☆☆☆☆ ストーリー☆☆☆☆ 映像・演出☆☆☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評☆☆☆☆☆
コメント 北野武監督「HANA-BI」昨日見た。 シリアスなのに所々にリアルでベタなペーソス・ギャグが散りばめられていて、より映画全体のリアリズムを増してるねぇ。 さすが「天才武」だけの事はある。 伊達に「ベネチア国際映画祭金獅子賞」とってないね。
「レオン」的な悲しみのあるストーリーも良かった救われない人生の風景が、良く描かれてる。 見て損は無いよぅ。


![]()