「たそがれ清兵衛」
原作は藤沢周平。監督は山田洋次。藤沢周平の小説は「蝉しぐれ」しか読んだことがないが、「たそがれ清兵衛」との共通点を感じた。
もちろん同じ作家の作品なので、「くせ」のようなものはあるかもしれないが、私が感じたのは主人公の心が、どちらも清閑だということ。
「蝉しぐれ」の文四郎も「たそがれ清兵衛」の清兵衛も、世俗の欲や醜さとは離れた所でつつましく暮らしている。
それが図らずも、藩の騒動の渦中に巻き込まれていく。
そしてひとときの安らぎ。
２作品のラストの印象は異なるが、どちらの物語の中にも貫かれている孤高の精神は、私をなぜか安堵させた。
たそがれ清兵衛公式ＨＰ：http://www.shochiku.co.jp/seibei/
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