蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「ボクらはいつも恋してる! 金枝玉葉2」


先日レンタルした「君さえいれば 金枝玉葉」の続編。
本当に、「君さえ~」のラストシーンから始まるところが、香港映画のちゃめっけを感じさせる。
レスリーとアニタ・ユンの激しいキスシーンに、うらやましいやら、さびしいやら。

売れっ子音楽プロデューサーのサムは、男だと誤解していたウィンが女だとわかり、ほっと一息。晴れてお互いの恋する気持ちを確かめ合うことができた。
しかし同居1日目から、二人はしっくりいかなくなった。
原因はお互いの生きてきた環境の違い。
ウィンの過干渉を防ごうと、サムは再びウィンを男性歌手として売り出す。
たちまちウィンは売れっ子になり、今度はサムがかまってもらえない。
そんな時、二人の住むマンションの下の階に美しい女性フォンが引っ越してきた。
彼女は以前姿をくらませた大スターだった。
ウィンとフォンは意気投合し、始終一緒にいるようになる。
マスコミも二人の仲を書き立てる。
サムも彼女たちの仲を心配するが・・・。

香港のスターって、かっこいいだけでなく、三枚目の部分も惜しげもなくファンに見せてくれるから、親近感がわき、ますますファンになってしまう。
レスリーもそう。
この「ボクらは~」でも、とても素敵な音楽プロデューサーを演じながら、ちょっぴりコミカルな味も出していて、彼が演じるサムというキャラをより魅力的に感じることが出来た。
もちろんレスリー以外の役者も、皆芸達者な人ばかりで、退屈することなく楽しめた。
まるで見ている私まで、彼らと一緒に香港の街でドタバタしながら暮らしているような錯覚を覚えるほど。
それぞれの場面で笑いを誘いながら、それでも万国共通、恋の悩みと相手を想う気持ちは変わらないのだと気付かせてくれる。
ラスト近いシーンで、サムが男前の顔をゆがめながら、ウィン(アニタ・ユン)を追いかける場面には、ちょっぴりホロリときた。

相手を想う気持ち、そう初恋のピュアさを思い出した映画。

1996年 香港


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