Anemaziro～アネマジロ的考察～

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March 19, 2004

重い話題が続きましたので　ちと　一息。どちらも波乱万丈に書かねばならない所ですが　第一回目のさわりをば。

ｱﾈﾏｼﾞﾛの第一回目は　かなり正式に挙式させて頂いた。寅さんでお馴染みの柴又　川甚にて結納をして　南柏の式場で。
よくある話題からだが　まずは　引き出物。
どちらかというと　演出に凝るｱﾈﾏｼﾞﾛは　小さくてお洒落な物に執着したのだが　先方の両親の意向が強く、ヤマサフレーブのおまけに出てくるような安っぽいお皿の大皿、とり皿、とり箸のセットにされてしまった・・・
しかも　お菓子に　紅白饅頭をつけなければならないという・・・
しかも　箱に入ったでかいやつ！運動会じゃないんだからｻｧ、そんなみっともないもの嫌ﾀﾞｧ！というﾜｹで上用まんのような小振りの数個の綺麗な器に入ったセットにしてもらった。もちろん　ウェディングｹｰｷ替わりのｹｰｷは　おいしそうなバームクーヘンにｼﾀｻ。

衣装ﾊﾈｪ、赤・白の打ち掛けそれぞれと　白とピンクのｶｸﾃﾙﾄﾞﾚｽﾃﾞｽ。これは　かなり選びﾏｼﾀﾈｪ。何しろ　コダワリのＢﾃﾞｽｶﾗ。

演出も自分でｼﾏｼﾀｧ。但し　最初の入場は　じじばばが　長持唄にしろってんで　数枚を聞き比べて決めマシタ。これは　気分が悪かった。一回目の退場は　弟にｱｳﾞｪ･ﾏﾘｱを吹いてもらいました。
そして二回目の入場は　キャンドル・サービスがありますから　南こうせつの曲を。そして　次の入場は　その頃ＣＭで流れていた「マルコ・ポーロ」。
まあ　これだけは　表面的な話ﾃﾞｽﾈ。

当日のｱﾈﾏｼﾞﾛは　ずっと風邪を引いておりまして、咳が出ないようにｺﾝﾀｯｸの咳止めのみまくりで　今にも眠りそうな状態。
そして　着慣れない和服を着るとあって　緊張の極み。変な話　緊張しすぎて便秘にﾅｯﾃﾏｼﾀ。

支度が始まり、母がご祝儀を美容室の先生に渡して。ところが　これがいけなかった。先生が張り切っちゃって　他の人が手が出せない。その頃のｱﾈﾏｼﾞﾛは　細身でとりあえずでこぼこもあったので　着物には向いていない体形。それをバスタオルを入れるものの　ｷﾞｭｰｷﾞｭｰと締め付けられる。

「ｳｯ　苦しい・・・」

まあ　こんなものか・・・と諦めていたところに　他の美容部員さんのひそひそ声。「かわいそうねぇ、なんとかならないの？」「だめよ、先生がやってるから・・・」「ああ　そうかぁ。可哀想にﾈｪ・・・」

「エッ？　そういう状態？？」

それは　時間の経過とともに　序々に明らかになり始める・・・

「気持ち悪い。。。」

そうはしてても　化粧は進み、「あらら　これが私？」みたいな不思議な感覚に陥ります。
良い悪いというよりも普段の化粧とは　まったく違う。おてもやんにはならないように、またすぐ洋装なので　ナチュラルにお願いしてましたが　ほぉほぉ　こうなりましたｶｧ。

皆さん　写真だけでも　和装はやってみると良いですﾖｫ。おもろいです。

不調のまま　ｶﾂﾗが乗せられて。これもまた　重くならないように　近代的なのにしたわけです。一番高価なのは　鼈甲のかんざしですが　これは高いし重いらしい。そして　長尾などというかつらになると　モダンですが　めちゃ重い。
まあ　そんなﾜｹで　ごくごく普通のにしたので　安心していたのですが・・・甘かった・・・

ｶﾂﾗが乗った　これまでは　ｵｯｹ。

「なんだ　重くないじゃん。」

そこへ　横から　「グサッ」

えっ？　めちゃめちゃ痛いﾝﾃﾞｽﾄﾞ・・・

どうやら　何かでかつらがずれないように止めているらしい。
しかし　それが頭に確実に当たっている。

「あの～　当たって痛いﾝﾃﾞｽｹﾄﾞ」

思いきって言ってみた。「そんなはずﾅｲﾝﾀﾞｹﾄﾞﾈｪ」
この先生　すごい自信。んで　また　グサッ

あ～あ・・・　変わるどころか　もっとまずくない？？
もうかつら全体の重さが　その一本にかかっている。しかも、それは　ｱﾈﾏｼﾞﾛの百会の真上、つまり　頭蓋骨があわさっている真上になってｼﾏｯﾀ。

「だめだ　こりゃ～」

あきらめた　ｱﾈﾏｼﾞﾛはそのまま　支度部屋を出る事に。

親族の待つ部屋へ。伯父伯母達が勢ぞろいしている。その中に両親の姿も　弟の姿もない・・・
何気に一人で身動きがとれないまま　仕切るｱﾈﾏｼﾞﾛ。
「ながいあいだ～云々」は　こういうときに時間をとるものと思っていたので　前日は何も言わずに出てきてしまっている。
付き添いさんが　それをしようと「ご両親は～？」と言う。内心　ｼﾙｶｧと思いつつ、廊下をふらついている弟を大きな声で呼び寄せて探しに行かせる。次々と来る親戚に挨拶しつつ、席を勧めつつ・・・
結局　親族紹介の時間まで　両親は行方不明。挨拶できずじまいであった。

式は滞り無く、白無垢で。
その後　写真を撮り、普通の人は撮らない掛下も。打掛をはずした白い着物だけの姿ﾃﾞｽﾈ。
ｱﾈﾏｼﾞﾛは　自分の写真は嫌いでｱﾙ。しかし　その日は衣装の写真が欲しかったんだﾓﾝﾈ。掛下は母の要望ﾃﾞｼﾀ。

入場は　赤の打掛。後ろに鶴が舞っている綺麗な刺繍ﾀﾞｯﾀ。
んで　主賓挨拶と乾杯が終わる頃、、、

「あ～～～　気持ち悪い・・・」

あの　かつらぐっさり棒が　ｱﾈﾏｼﾞﾛの頭をｸﾞｲｸﾞｲと押し捲ってｲﾀﾉﾃﾞｼﾀ。頭蓋骨がﾊﾟｯｶﾘ割れるんじゃないかと・・・
予定外で　早めに出してもらう事にした。
退場の用意をしてくれる弟。ｽﾏﾅｲｹﾄﾞもう少し早くしてｸﾚ～～。
いつまでも聴いていたい音楽だが　すまないねぇ　弟よ。今にも白黒反転しそうな状態なので　そそくさと退場。あぁ～～　先生を恨みﾏｼﾀﾈｪ。

控え室に行き、帯をといてもらい　ちょっと休憩。その瞬間　ﾄｲﾚに行くと　なるほど　その緊張は和服のせいだったとﾜｶﾘﾏｼﾀ。
すっきり爽やかになったｱﾈﾏｼﾞﾛの後半は　目の前のご馳走との格闘ﾃﾞｽ。
ちょっと余興で　一口ずつ食べさせっこするってのをやってくれた方がいましたが、あれは酷デス。どうせなら　出てる茶碗蒸全部とかにしてﾎｼｲ！！
結局　ｱﾈﾏｼﾞﾛが食べたのは　その時に食べさせてもらった穴のあいたきゅうりの薄切り（見通しがいいようにと縁起かつぎで穴がｱｲﾃｲﾙﾉﾃﾞｽ）一枚ﾀﾞｹﾃﾞｼﾀ。

余興のフリータイムの時間になると悪友達がやってくる。
「飲めないでしょ～」「この中味何か知ってる？？」

「う～　悔しい・・・」

まずいご飯は嫌だという事で　ランクを上げてあるだけに　悔しい。私の残り物は　誰かが包んで持って帰ったはずである。

そんなこんなで　好評なうちに終了した披露宴。１時間オーバーだったかなぁ？料金も割増。呼んでたハイヤーも割増。何でもお金ﾅﾉﾈ。
その後も皆で撮影をしたりしていたが　友人の一人が何を思ったか胸をツンツンして「ほんものだぁ」だと。わしゃ　偽物嫌いなの！
それなりにｻﾏになってたから　作り物だと思ったﾗｼｲ。（ちなみに　この結婚が破局して戻った時に弟が発した言葉は　「ねぇちゃん、胸なくなったな・・・」だった。寂しげな声ﾀﾞｯﾀﾈｪ。１５キロくらい痩せてたｶﾗﾈｪ）

その日は一度　新居（彼の実家）に行き、すぐ成田へ。
そして　約一週間後の戻った時のこと。

ついたのは夜。なぜか　彼の同僚が数人来ていて重い空気・・・

「実はサァ。。。」

結婚式に出席までしてくれていた社長は　今は失踪中。会社が不渡りをつかまされて　倒産したと・・・

「ええぇ～～～～！！」

不渡りが出るのは３時。その３時には　もう８９３の方々が事務所前で待機していたとか。
手形を割ってあげるともちかけられた相手に社長は騙されてしまったのであった。

結婚早々　失業ｶﾖｫ？？

まあ仕方ないと数日が過ぎると　今度は　「あれぇ？？」
二人で確認して置いたはずの印鑑やお金が無い！！

泥棒でした。それで　深夜の鑑識作業とﾅﾘﾏｼﾀ。
翌日は　私達家族全員も指紋取り。朱肉でぺったんなんてもんじゃありません。黒いインクをぐる～っとつけて　一本一本を側面から側面という感じで取るﾜｹﾃﾞｽ。お手手真っ黒け。

翌日には　盗まれた通帳から７０マン降ろされてて。
これは　別々に保管してたってことで　郵政省から調査の方が来て返してｸﾚﾏｼﾀ。
結局　その泥棒は　別件で捕まりました。
お気に入りのｱﾈﾏｼﾞﾛの印鑑は他の盗品と共に手が沼に投げ捨てられておりました。そして　その泥棒、かなり何件も盗みに入っていたようですが、一軒だけ手が出せなかったところがあるとか。

押し入れをあけたら　何段もの札束が剥き出しで並べてあったとか。どんなお金なんでしょう。それには手が出せなかったｿｳﾃﾞｽ。

その騒動の１週間後、祖父が他界。
ｱﾈﾏｼﾞﾛの波乱万丈の結婚生活第一幕は　こうして開いたﾉﾃﾞｼﾀ。

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Last updated March 25, 2004 11:06:46 PM コメント(8) | コメントを書く

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