Anemaziro～アネマジロ的考察～

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May 7, 2004

旅行ネタで続けてまいりましたが　ここで一息。

不思議シリーズは　「恐怖！ちょっと怖かった出来事」にもありますが、動物シリーズは　このテーマで。

アネマジロは　ムツゴロウ氏を師と仰ぎ、獣医を志したことがあります。
動物大好きなんですね。

生活環境はというと　都市部で　当初はアパートでしたので　小動物しか飼えませんでした。
おいおいページには追加して行こうと思いますが、様々な動物と関わりを持ちました。
それぞれに不思議な出来事がありましたが、今日は　あおちゃんの話を。

あおちゃんは　白い雑種の中型犬でした。
白といっても　やや薄茶。
出会ったときに　青いリボン（実際はグリーンでしたが）をつけていたのであおちゃんということになりました。

当時アネマジロは小学３年生。
家の回りには　住宅の合間に　原っぱがあったり　田んぼがあったり。途中に肥溜めまでありました。
（これでも今は東京に２０分です）

学校までの道のりは　歩いて１５分。
ランドセルを背負って　テクテクと歩いて行くわけです。

とある日の登校の時・・・

ブタクサ（きりん草）の生い茂ったくぼ地から　ピョコンと一匹のワンコが。

びっくりして足を止めたアネマジロ。
しかし　その道を通らないと学校には行けません。

「怖そうじゃないけど　大丈夫かな・・・」

おそるおそる歩を進めます。

すると

１０ｍくらいの間隔で　そのワンコも前を向いて歩き出しました。

「なんだ、行くんじゃん」

安心して歩きましたが、止まってみると　彼も止まって後ろを振り返る。

「来ないの？」

そう言われているような・・・

歩き出すと　また彼も。

止まっては歩き、歩いては止まり・・・
結局アネマジロが先になることなく、学校までついて行くような形で　行きました。

校門で　待っている彼。

おそるおそるその脇を通って「バイバイ」

それで終わったと思っていたのです。

放課後、帰ろうとすると

彼は　校門で待っていました。

また　先導して　帰ろうと促します。

道を間違えることなく　歩いてくれて　朝に出会った場所で消えて行きました。

それから　この登下校風景は　何日続いたのでしょうか。
１週間以上だったと思います。

毎日毎日　同じ場所で　ピョコンと現れます。

仲良くなり　触れるようになると　今度は家の方まで遊びに来るようになりました。

近所の子供とも仲良しに。
そして毎日　アネマジロの送り迎えをしてくれます。

う～～ん。

アネマジロ宅では　飼ってあげられません。このままでは　保健所送りになってしまいます。

子供達で困っているところへ　となりのお姉さんが助船を出してくれました。

そこの家は　庭がありません。
玄関脇の隙間に　彼の家が設置されました。
日もあたらず　じめじめ。

それでも　殺されるよりはまし。

塀の脇にあった自分の小屋を踏み台にして　彼は　１０ｃｍしか幅の無い塀に登り、座って外を眺めるようになりました。

アネマジロの送り迎えは無くなりましたが　毎日そこで待っていてくれます。

お散歩も　子供達で行くことになりました。

近くに江戸川という川があります。
そこで　芝すべりをして遊ぶのですが　弟が滑っていた時のこと。

「あっ　　あぶない！　あおちゃん　助けて！」

アネマジロが言うと　突然　猛ダッシュで滑っている弟の前に出て前足をつっぱります。
下まで一緒におりてしまうと　はーはーしながら「どうだ！助けたぞ！」というような顔で　こちらを見あげます。

弟は　「顔をつっぱるんだよ～」と言っていましたが、必死で止めようとしていたようです。

とにかくやさしいおとなしい犬でした。

何年か過ぎ、そのお宅が引っ越すことになり、彼ともお別れが来ました。
それ以来　会うことはありませんでした。

老衰で死んだと聞いています。

出会った当初、彼のひげは　既に真っ白。

お姉さんは　「どびん　ちゃびん　はげちゃびん」の　びん　と名前をつけ　可愛がっていました。

あおちゃんは　びん　となって　天に召されていきました。

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Last updated May 11, 2004 12:08:50 PM
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