ノイマイヤー振付「ロミオとジュリエット」二日目Part2

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2009年05月23日

カテゴリ： BALLET

ノイマイヤー振付「ロミオとジュリエット」
Day2

Part2

※内容を書くのでこれからご覧になる方はご注意ください。

第2幕

街の広場。

ヴェローナの聖人の像？に祈る司祭や教会の人々と、街の人々。

ベンヴォーリオのダンス。
ここはなかなか難しいパが満載なのだが、チャールズ・アナセン君は張り切り過ぎで、完璧とまではいかない踊りだった。

ロミオが上手からやってくる。
シャツはたくしこまれているが上着の留は全部はずしてある。
彼はさっそく親友のロレンスに打ち明ける。
実は…
キャピュレット家のジュリエットと恋に落ちてしまった…
ベンヴォーリオやマキューシオには言わない秘密をロレンスには語るロミオ。

バルコニーに緋色の上着をかけたジュリエットが現れる。
あの人です。
ロレンスに言う。

ベンヴォーリオは納得がいかない。
おいおいロミオ君。

このハンカチは？
あ、それ？　それはお前にやるよ。
首にこうして掛けとけよ。
ベンヴォーリオは満更でもないが立場上怒ってみせる。

いつもの三人でつるんでいると、ロザラインが下手から現れる。

ベンヴォーリオは恭しくひざまづいてハンカチをロザラインに差し出す。
受け取ったロザラインはハートブレイク。恨めしげにロミオを見やる。
ロミオは目をそらしてマキューシオに話しかけている。
（修羅場に慣れきっているかなりのプレイボーイ…）

旅芸人一座がやってくる。
彼らは倒立をやったり側転をやったり。
ベンヴォーリオが倒立するとロミオが倒す。
旅芸人の親玉ヴァランタン（ニコライ・ハンセン）は、フェッテを披露する。
一同の拍手。

さあ次は芝居だよ！
いつの間にかマキューシオは芝居の背景役になっている。
この背景は表が森林の絵（昼間）裏面が夜になっている。
シェークスピアの時代に行われていた芝居のスタイル。
貴族のお姫様がいました。
お姫様の尊大な両親は娘の恋を禁じました。
恋人は死に、貴族のお姫様も死んでしまいました。

芝居が終わって拍手する一同。
ロミオもすごく気に入って役者をほめたたえている。
旅芸人の親玉のひげを自分がつけたりして遊んでいる。
この親玉役のダンサー、ニコライ・ハンセンもすごくかっこよかったです。
きのうのティボルト（マス・ブランストルップ）に似てますが別人でした。

キャピュレット家の小姓がジュリエットの手紙を旅芸人の死んでしまう恋人役を踊った男性に渡す。化粧していて、童顔だが筋肉のすごい男性（アントーニオ役のエリアベ・ダバディア）。
ナニーが怒る。違うでしょ！ロミオ様はあちらですよ！
三人はナニーをからかう。
ナニーもいい男にかまってもらってまんざらでもない。
機嫌よく帰っていく。

ロミオは手紙を開ける。
ジュリエットからのプレゼント、首飾りが入っていた。
掲げて喜ぶ。
そして文面を読んで急いで去っていく。
モンタギュー家の若い衆（バルタザール？）のマントを奪っていく。
待ってよ～

場面転換

教会の外。
ロレンス神父がバスケットを持ってしゃがんでいる。
走ってくるロミオ。
ジュリエットを探す。
まだ着いていませんよ。
さあ！
ロレンスはロミオの手を握り二人で教会の中へ

場面転換

教会に足を踏み入れる二人。
敬虔なムード。
ロミオは祈る。

ジュリエットと抱きつく。
ジュリエットも祈るがまたすぐにロミオに抱きつく

結婚の儀式は3人のパドドウで表現される。
また最後の不思議な決めポーズ。

ロミオとジュリエットのパドドゥ。

二人はすぐに分かれて去る。

すぐにまた街の広場。

踊っているベンヴォーりオとマキューシオ。

旅芸人一座も加わって舞台狭しと踊り狂う。

旅芸人の女の子は実はマキューシオと恋仲。

すると突然酔っぱらったティボルトが倒れこんでくる。
ここがいつも唐突でびっくりする。

ティボルトは娼婦と連れ立っている。相当飲んでいる。
そんなティボルトの千鳥足を真似するマキューシオ。
ティボルトが怒り、険悪なムードになる。

ロミオが帰ってきてティボルトにあいさつする。
いきなり剣を突き付けるティボルト。
おいおい僕は丸腰だよ！
マントを開いて見せる。
けっ！
マキューシオがティボルトの剣を叩く。
ティボルトとの決闘になる。
ここ今日もすごかった～
マキューシオは2回転しながら2回剣を合わせる。
そして戦いながらジュテアントルラセしたり、
お互いにザンレールやピルエットしながら闘ったりして
すごい見ごたえがある。

こういうシーンでモブの動きも計算されつくしていて、
人々が右往左往するのがすごく緊迫感を出す演出になっている。

酔っぱらっているティボルトは途中でもうやめてしまう。
そこにふらふら近づいて行ったマキューシオは誤ってその剣に刺されてしまう。

苦痛。
しかしマキューシオは何事もなかったかのようにまたティボルトに挑む。
なんだ～人々は安堵する。
ティボルトでさえ、
あ、なんでもなかったんだ～と安心している。

マキューシオがもう闘わないの？と何度かティボルトに挑むが
ティボルトは酔っているのでもう面倒臭くなっている。
やめだ…。

しかし実はマキューシオは致命傷を受けていた。
旅一座のマントを体にぐるぐる巻きに巻き付ける。

バランタンはさっそくティボルトを演じてマキューシオを刺す芝居をする。
マキューシオは本当に死ぬ。
人々は喝采する。拍手。
終わったよ、もう起きて。どうしたの、マキューシオ、起きて！
死んでる！
人々がいっせいに取り囲んでマキューシオもロミオも見えなくなる。

ティボルトは一人で輪から外れて上手に去ろうとする。
ロレンス神父が立っている。
いけません。
ばつが悪いティボルト。

ここですがクランコ版ではティボルトは、ロミオを怒らせて自分と闘わせようとして、氷のような瞳で待っていましたからね～このティボルトのキャラとはかなり異なりました。ノイマイヤーの方が演出がより人間臭いんですね。みんなドジだしずるいし間抜けだし好色だし。そういう部分を丁寧に描いている。

人の輪から飛び出してくるロミオ。
激こうしている。
ティボルトと戦う。
ロミオが何度も剣で床をバシッと叩いて怒りを表している。

クランコ版だとロミオに売られたけんかをマキューシオが買って死んだので、いくじなしのロミオのせいでマキューシオは死んだ！という演出があったけど、そういうのはいっさいなし。普通の男の子ならこうだろうという演出です。

ロミオとティボルトはバルコニー上に転戦する。
人々はいよいよ楽しむどころじゃなくなり脅威を感じて逃げだし始める。
残されたのはマキューシオの遺体ととりすがる旅芸人の女性と慰める神父。

ロミオはティボルトの剣を弾き飛ばす。
そして刺す。
ティボルトは両手を上げてロミオに倒れかかる。
そのままバルコニーを進み、手摺のない一部から、ぶら下がり、下に落ちる。
死ぬ。

小さい男の子が覗き込む。
母親があわてて連れに行く。
逃げ出す親子。

もったいぶって現れたキャピュレット夫人は愛人が死んでいるのを見る。
駆け降りる。

ロミオもバルコニーから飛び降りる。

取り乱す夫人。激しく踊る。

ここにいてはやばいとロミオを連れ出す旅芸人一座。

残っているのはマキューシオの遺体と取りすがっているベンヴォーリオだけ。

夫が来てもどうしようもない。
神父が夫人の両肩をつかんで激しく揺さぶり、正気に戻らせる。
夫人は気を失う。

第2幕了

Day2 Part3 へ続く

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