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砂漠の果て（第27部「濁流」）

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通りすがり@ Re:ブラック・ジャックの優しさ　2005.11.9(11/09) ホットドックを少女におごる場面は最高^_^

王島将春@ Re:ロマノフ王朝の最後　2005.12.2(12/02) はじめまして。福井市在住の王島将春（お…

与太話@ Re:過去と未来で接触し合った飛行機　2009.10.23(10/23) チェロキー（PA-28）は1960年初飛行ですの…

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December 1, 2005

昨夜ネットのニュース速報で、22日に起きた、広島女児殺害事件の容疑者は、「ペルー人」とあったのを見て、私は驚いた。今まで、こういった類の犯罪で、捕まる容疑者は、日本人だったからである。

　容疑者は、「ヤギ・カルロス」と言うらしい。「ヤギ」がつくのは、日系３世だからだそうだ。昔、日本人が、大勢、北米や南米に移住した。私の母方の親戚にも、戦前、カリフォルニアに移住した人がいる。

　カルロス容疑者には、ペルーに３歳と６歳の子供と妻がいるそうだ。しかし、自分にも愛する子供がいながら、よくも、同じ年齢の子供を殺害することができたものだ。

　犯行の動機ははっきりしないが、「日本に来て、仕事をしていたが、途中で怪我をしてやめた。別の木工会社に就職したが、それも辞めたので、仕事がなかった。仕事がないので、イライラして、それで子供を殺した」と、報道されている。

　容疑者は大卒らしい。木工会社で働いている時も、無断欠勤などがよくあったが、月収は２０万円後半程度。ということは、２６～２８万はあったのだろう。

　私はこのニュースで、このことにも驚いた。

「無断欠勤してたり？...なのに月収が２５万以上だって...!信じられないわあ。すごいねえ」

　私がこう言うと、母が、「だからね、大学の非常勤がいかにひどいかって分かるでしょ。あなたみたいなケースは、ホント稀よ。病気で２回休んだだけで、お給料削られるなんて、普通有り得ないのよ」と応じた。

　こうなってくると、大学の非常勤講師という職業は、聞こえはいいかもしれないけれど、職業の中身と、給与が断然ミス・マッチな職業のトップなのではないだろうか...？

「犯人が捕まった、ということよりも、あいりが、もう二度と戻ってこない...そのことの方が、辛く、哀しいばかりです」

一度絶たれた命は、もう永遠に戻らない。

「棺の中のあいりは、眠っているようでした。私は、どうか奇跡が起こって欲しい。あいりが、目を開けてくれないか...そう願いましたが、叶いませんでした。犯人が憎い。本当に憎いです」

　今回の事件は、息子の担任の先生も、朝、クラスのみんなに「容疑者が捕まったそうです。犯人は、ペルー人だそうです」と伝えたそうだ。

　作家の高村薫さんは、今回の事件に関して、警鐘を鳴らした。

「容疑者が外国人だった、ということで、外国人を危険視する動きが、今後起こる可能性があります。ですが、私の申し上げたいことは、このような事件は、どんなに手を尽くしても、今後起こるだろうし、その場合は、外国人でも日本人でも、犯人と成り得る、ということです。ネット社会となり、性情報が蔓延する中、誰がまた事件を起こすか、分からない。ただ、外国人を危険視することは、避けるべきなのです」

　事件がなくならないのなら、せめて、私たちは、自分で自分の身を守るしか手立てがない。登下校中の子供たちの安全を考える。防犯ベルや携帯などで、子供と連絡ができるようにする。校門の鍵を閉めておく。不審者が少なくなるよう、街に街灯を多くする...

　人間だから、いつ何が起こるか分からない。でも、このまま手をこまねいて、オロオロしているよりは、行動する方が得策だろう。

　それにしても、私が幼少の頃は、こんなに頻繁に、誘拐・殺害事件などは起きなかった気がする。たいていは、「身代金欲しさに」とか、犯行にも目的？があった。この頃は、特に理由もなく、小さな虫を殺すように、幼い子供を平気で殺す。何か社会全体が、歪んでいるような気がしてならない。