生きがい


今日は音楽のある日だった。3時間。
授業の音楽は来週リコーダーのテストだから殆どリコーダー練習。
少しだけ合唱祭の自由曲の『遥かな時の彼方へと』を歌った。
莉沙は選択で歌ってたから結構歌えたけど。

選択の時間は始めの20分くらいはリコーダーの練習。
正直莉沙はリコーダーなんかより歌いたい。
歌う事で気分がスッキリするんだ。歌う事が大好き。
あとの時間は合唱したけど。
うちの学年が全部で4クラスあって、それの自由曲を今やってる。


莉沙の居る1組が『遥かな時の彼方へと』
小山の居る2組が『航海』
音楽の先生が担任の3組は『インテッラッパックス』
去年の莉沙の担任が担任の4組は『二十億光年の孤独』


インテッラッパックスは凄く優勝し易い曲だと思う。
盛り上がりの部分が凄いから。莉沙はこれ歌いたかった。

遥かと二十億光年は結構難しい感じ。
でも莉沙は二十億光年は歌詞がイマイチ理解しかねるからあんまり好きじゃない。
どっちかっていうと遥かのが歌詞が好きだし結構歌いやすい。

航海は割と簡単でしかも短めの曲。でもしっかりカッコ良い。
莉沙は歌詞の持ち運び方とか言葉の響きとかが好き。伴奏もカッコ良いし。


課題曲は3年は『流浪の民』
因みに2年は『モルダウ』1年は『マイバラード』

莉沙が1年の時、物凄い合唱に圧倒されたのを覚えてる。
2年のモルダウも綺麗。3年生の流浪の民に至っては言葉がでない。
聴きながら鳥肌が立ったのを今でも鮮明に思い出せる。

綺麗な女性パートの高音を支えるように深くどっしりとした男性パートの低音。
ソロで気持ち良さそうに歌う先輩達の顔。そして歌声。

とても憧れた。莉沙もああなれるのかなってわくわくした。


まさに今、莉沙はその最後の大舞台に向けて石を積み上げている。
合唱祭が最終目的じゃない。その上を目指す。もっと上を。
絶対に逃したくない。優勝。そして市内音楽会。その上にも行きたい。
行きたいじゃなく、行く。行ってやる。

確かに新館(1,2組)より旧館(3,4組)のが歌唱力強い子は居るけど。
旧館には負けてられない。負けたくない。負けたら、駄目だ。
其処で一気に崩れて行く気がする。正直怖い。
でも最初から諦めていたら0.1%でもある可能性が0になってしまうから。
だから前をしっかり向いて、逃げない。莉沙は逃げない。
大袈裟かもしれない。でも莉沙の中ではそれだけ大切な事なんだ。


歌う事は今生きがいとなりつつある。
音楽に関わる事が生きがいとなりつつあるんだ。
音楽は決して裏切らない。莉沙の頑張りを認めてくれる。
ただし、莉沙は満足というものはしないけど。
満足をしたら、きっと其処で終わってしまう。
もっと上を目指さなければ。理想を高く。

音楽に関わって居る以上莉沙はきっと理想を持ちつづける。
生きて居る以上莉沙はきっと音楽に関わりつづける。

高く高く。上り詰めて行く。
今はその準備期間。
石、少しずつでも積み上げて行くよ。

2003/06/04 (Wed)



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