考え


リコーダーのテストがあった。500点満点中490点。
1箇所間違えると10点減点で莉沙は1箇所間違えた。
本当は500点取りたかったけど、不覚にも1箇所だけ高いレがでなかった。

その後、合唱祭の自由曲の音取りをした。
莉沙はソプラノ。歌う曲は遥かな時の彼方へと。
音楽室の隣りの視聴覚室でカセットを入れて歌った。
音取りはテストが終わった人から順に加わってやる。
莉沙はテストを1番に受けたから始めは1人で音取りだった。

だだっ広い教室で1人カセットを入れて歌った。
2回くらい歌うと喉も大分慣れてきて良い声が出るようになる。
3回目くらいで自分のある程度納得できるくらいの値まで行く。
そのうち同じパートの子が少しずつ加わってきて歌った。

もっと回数を重ねるにつれてやっぱり喉の調子が良くなってくる。
どんどん気持ちが良くなって1人でもどんどん歌いだす。
カセットを巻き戻している間も隣りでかかっているアルトのカセットに合わせて1人で歌う。
感情も移入して想いっきり声を放つ。少しだけ足でリズムを刻む。
嗚呼・・・何て気持ち良いんだろう。やっぱり歌が好きだと実感する。
勿論5,6限の選択音楽も気持ち良く合唱した。


当たり前のように、今日の音楽の授業もとっても楽しかったんだけど。
それより、4限にあった道徳の授業が今日は印象に残ってる。
ビデオを見たんだ。担任が持ってきたビデオ。
小児病棟のドキュメンタリーを画いたビデオみたいなの。
莉沙より小さい子が難病とかに侵されていて。
それでも前向きに頑張ってたりした。

中でも小児ガンの5歳の男の子の話しが凄い印象的だった。
ガンが頭部に転移しちゃって目が見えなくなってしまった子。
それでも友達を大切にして一生懸命お喋りをしたりして遊んで。
途中、もう治る見込みがないってお医者さんは親に伝えたんだけど、
その子は自分は治るって信じ切って頑張って治療を続けていて。
だから親もこのまま続けて下さいって、言って・・・。

こんな日記とか、莉沙の文章じゃとてもその子の純粋さとか、
一生懸命さとか、素直さとか、全然書き表せないけど。
でも本当に綺麗だったんだ。その子の心が。
結局、6歳になりたてぐらいで亡くなってしまったんだけど。。。

6歳なんて、まだ小学校にも入ってないくらいなのに。
これから、きっとその子にとって良い事も沢山あっただろうに。
まだ幼いのに。人生これからだってのに、難病で亡くなって・・・。
莉沙は上手く言葉を紡げられないけど。。。
莉沙の文才の無さじゃ結局安っぽい言葉になっちゃうし。

でも、その子を少し見習おうって思ったのは言える。
結局何が言いたいんだかわからない日記になっちゃったけど・・・。
兎に角考えさせられたビデオだった。ボロボロに泣きながら見た。

莉沙には何ができるんだろう。


2003/06/11 (Wed)

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