優しさに触れて


ドロップスはなかったからストライプだけだったけど。

石田と久々に小山も来てた。石田に逢うのも久々だったかも。


でも莉沙、気分が凹んでて、2人とも楽しく話せなかった。
石田と小山、恋人の話しとかしてたし。

莉沙にはつらい話題だったから。益々落ちた。


今日はストライプと距離を少し置いて聴いていた。
あんまり近いと涙が零れるから。

3人の歌声は凄く心に響いてくる。


泣きそうになるのを必死で堪えながら聴いた。

メンバー、莉沙が泣きそうだって解ってるっぽくて結構気にしながら歌ってたっぽかった。


終わってから、莉沙は石田と小山の話しには入れなくて1人で居た。
そしたらいつもの常連さん達が仲間入れてくれて話したんだけど。

「莉沙今日元気なくない?」
「大丈夫?」

その言葉が痛かった。

『ちょっと今凹んでるんだ~』

皆慰めてくれた。不覚にも涙が溢れたんだ。

『ごめん。ちょっと駄目だ』

そう言って莉沙は離れた。
あまり泣き顔人に見られたくないじゃない。


ベンチに座って暫く1人で泣いた。
その後石田と小山が気付いて来てくれた。

2人に理由を話す気にもなれなくてただ泣いていた。


その後、金丸さんが莉沙のトコ来てくれた。
石田と小山はパンを買いに行くと言って離れた。


「莉沙ちゃん大丈夫?」

そう云って莉沙の頭を撫でる手は温かかった。
また涙が溢れてきて止まらない。

莉沙は何度も何度も謝りながら涙を流した。
金丸さんは莉沙の頭を撫で続けた。


そのうち山﨑さんも来た。

「お~莉沙どうした?」


莉沙の隣りに腰掛ける。
そして肩をポンと叩いた。

「俺達がチアボーイになってやるから元気出せ!」
「そうそう、俺達踊るからさ!ね?莉沙ちゃん」


涙が止まらなくて止まらなくて。
脱水症状起こすんじゃないかと思った。

パン屋から帰って来た2人は門限なので帰ると云った。
莉沙はまだ帰れる状況じゃなかったから先帰って良いよって云った。

常連のみえっちが僕の隣り来て、慰めてくれた。
みえっちは頼りがいのある優しい人で莉沙は好きだ。

みえっちには全て話したんだ。
少しヒントをくれて、莉沙は頑張ろうと思った。


ストライプはこのあと、9時から池袋でも路上するって聞いた。

古山さんが莉沙に
「莉沙ちゃん、池袋で待ってるよ」
なんて云って笑った。

莉沙も笑い返した。

みえっちが、一緒に行こうと云ってくれた。


池袋について、色々プラプラした。

莉沙は大分みんなの優しさに助けて貰って立ち直ってた。


池袋のびゅう前で路上ライヴを始めた。

やっぱり3人はとっても素敵。カッコイイ。


常連さん達も良い人達ばっかりで心が温まる。


終わってからもついつい長居して、終電に乗り遅れた。

友達に迎えに来て貰って帰ったけど家についたのは3時。


母さんに怒られた。まぁ当たり前だよね。


でも今日は皆の優しさに触れれて莉沙は満足だった。


益々皆が大好きになった1日だった。


2003/07/19 (Sat)

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