月は東に日は西に
月は東に日は西にレビュー
この作品は、「オーガスト」の三作目の作品で、
オーガストの出世作とも言える作品です。
この前までの二作は原画家の「べっかんこう」さんの人気もあり
ある程度の人気作でしたが
この作品で、「オーガスト」が広く知られることになったという作品です。
徐々に前の二作品で人気が出ていたのも大きなポイントですが。
なんか、食べわん個人的には「Leaf」における
「ＴｏＨｅａｒｔ」的な売れ筋の展開だったように思います。
シナリオはいわゆる「よくある学園恋愛物」といったタイプ。
途中で物語が大きく展開をするんですが、
そこまではホントに普通の明るい学園物です。
で、その部分のシナリオの出来がかなり良いです。
食べわんのやったことのあるこういうタイプの作品の中では、
トップクラスに入るぐらい面白かったです。
作品の世界観と、キャラを生かすということに関してはかなりレベルが高いです。
ただ、正直後半そのシナリオの大きい展開の部分で少しアレな部分があるので
そこの部分が惜しかったなぁと。
そこまでの学園物の雰囲気の部分が相当面白かったので
そのまま、突っ走ってもらったほうがいい作品になれたのになぁ。
と、非常に惜しい作品でもあります。
あ、こういう「明るい学園物」作品の割りに
結構Ｈシーンが充実してるのもポイントかも。
スタッフさんのこだわりのため
各キャラクターそれぞれの個性に合った着衣Ｈシーンがあるのですが、
そこでは全脱ぎはしないというこだわりがあります。
音楽は、全体的にもまぁまぁいいレベルで落ち着いていると思います。
オープニング曲のテンポもいいですし。
ただ、「この曲はいい！」というのが無いのがちょっと残念です。
まぁ、ゲームをやる上では充分高いレベルだと思います。
グラフィックは原画家の「べっかんこう」さんの絵ですね。
オーガストといえばこの人という感じなので、前作までのファンも安心です。
一枚絵だけでなく、立ち絵や背景も安定してレベルが高いのも高ポイントです。
あと、何気に制服、私服とも衣替えがあったり、水着、体操服、ウェイトレス服など
キャラクターの衣装が豊富なのもポイントです（笑）
システムは全く問題ありません。
というか、問題になる部分が無いほどしっかりとしたシステム周りになっています。
珍しいシステムとかは特に無いんですが、
安定して、ユーザーが「欲しい」と思うものはちゃんと着いていると思います。
メッセージウィンドウにキャラの顔を乗せることで誰の発言かわかりやすくしたり
全体的に、グラフィカルにこだわっているので、
見ているだけで作品の世界観に溶け込みやすいように気配りされている点も注目したいところです。
セーブ数は８０個（クイックセーブでプラス３個）
何日の、誰との会話かがわかりやすいようにシーンの部分でセーブできるので
ロードする際も迷わなかったです。
これも、ちゃんとレベルの高い仕事をしています。
キャラクターはいいですねー。
どのキャラも個性が生かされてて、
それぞれのキャラが動くのを見ていて楽しかったです。
個人的には、やっぱりほなみんにはまっちゃったわけです。
あとは、茉理と美琴がいいですかね。
というか、嫌いなキャラがいないです。
こんな学園生活、楽しそ～！！
みたいな。
この作品は、名作の雰囲気があちこちに感じられる
非常にレベルの高い作品ではあります。
なので、後半のシナリオの部分が非常に惜しい作品ですね。
ただ、食べわんの中では
最近のこういう作品の中ではトップクラスだと思います。
最近では、ラジオやアニメ、単行本やコンシューマへの移植なんかもあって
色々なメディアに展開されているので
そちらからこの作品に入っていくこともいいと思います。
ＢＡＣＫ
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