大悪司
大悪司レビュー
アリスソフトのお得意って言っても過言じゃないＳＬＧジャンルの作品です。
とにかくまぁ、この作品の紹介記事を雑誌で初めて見たときは驚きましたね。
なんだ、この作品は！って。
食べわんがこれまでやってきたような、一般のエロゲとは確実に違う作品でしたから。
とにかくもう、圧倒的なインパクトと、ボリュームと、面白いゲームの匂いがプンプンしてました。
この作品を評価する場合、『鬼畜王ランス』辺りがよく引き合いに出されているんですが、
「ランスシリーズ」をやったことがない（２００６年５月頭現在）食べわんとしては
それはもう、衝撃でした。
「こんな一般ゲームみたいな大作ＳＬＧがエロゲの世界で出来るのか！！」
って感じで。
シナリオは、ＳＬＧパートがメインの作品なので
少し物足りないところがあったかもしれないです。
でも、サブイベントの大さや適度にバカらしい展開など
見所は多かったと思います。
もうちょっと、シナリオ部分が長ければ（というか、１イベントをもう少し練りこめれば）
もっと凄い作品になれたのになぁ。
という気がします。
後は、音声ですね。
これがついたら、もっと評価は高くなったと思います。
まぁ、でも熱い展開が多くて個人的には満足です。
あ、Ｈシーンはやや薄な印象。
数は多いんですが、どのキャラも単体シナリオが短いので
キャラに入れ込む前にＨが始まってしまったせいでしょうか。
音楽はアリスソフトさんですし、文句は特にないです。
相変わらずいい仕事をされてますね。
グラフィックに関しては、
さすがアリスさんです。
複数の原画家さんがやっているんですが
軒並みレベル高いです。
これが、こういう作品をアリスソフトが作れる強みだと思います。
レベルが高い原画家さんを何人も所属させているソフトハウスって、
数えるぐらいしかありませんから。
システムは、この作品の一番の売りどころですね。
とにかくやれることが多いですし、
キャラも多いので、お気に入りのキャラを育てて使ったり
いろいろなことで遊べる自由度の高い作品だと思います。
戦闘の難しさ等も慣れてくればちょうどいい感じで、
「あと１ターン、あと１ターン」と繰り返しているうちに いつの間にか朝に。
なんてことも多い、いつの間にかはまらせてくれる作品だと思います。
ただ、やれることは多いですが１ターンに出来ることというと結構制限がありますし
全体的な時間の制限もあります。
（最高で１００ターン）
また、最初に慣れていない状況でやると絶対に資金的な面で苦労しますし、
セーブとロードがターンが終わった状態でしか出来なく、
セーブ数も１２個とこのような大作のわりには少なかったりと
色々と、問題点というかそういう部分も存在します。
まぁ、「経験値引継ぎ」とかはないですが
繰り返しプレイすることによって新たに出来ることも増えますし
ある程度の繰り返しプレイには対応していると思いますので
どちらかというと、長くゆっくりとプレイするタイプの作品ですね。
（当たり前ですが）
キャラは
個人的にはとにかく喜久子と不動明、長崎旗男辺りが好きですね。
っていうか、各キャラの設定をかなりこってるおかげで、キャラが皆立ってます。
いやもう、魅力たっぷりのキャラが目白押しですよ。
だからもう、これでもっとシナリオを書いてくれたなら・・・！
と、悔しい思いでいっぱいです（笑）
この作品は決して、短期間で一気にクリアするというのではなく、
腰を据えてゆっくりと攻略していく。
で、思い出しては又チョコチョコと朝までやって。
というのを、かなり繰り返させる作品ですね。
僕の友人のマイカルなんかも、かなりの回数を狂ったようにやってるプレイヤーの一人です。
なんか、ちょっと暇な時に改めてやると、また面白いみたいな感じです。
っていうか、ここまで作りこまれたエロゲ作品っていうのも珍しいですね。
この作品は後に、同じような系統のシステムを組み込んだ『大番長』という作品も出てるので
そっちも合わせて楽しめるんじゃないかと思います。
ＢＡＣＫ
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