パリのいとこのユウコさんも、ジョークのわかる楽しい女性で私はすぐにうちとけてしまった。うちの母とほぼ同じ年齢であるのに、「ぷりぷり県」を読んでいるのだ。フランス語で「がちょ~ん」てなんてゆうの?と聞いてみると、しばらく考えた末に「モンデュー」だね!だって。く~、たまらん。レストランでも、ダンナさんが作ってくれる、とろけるようなサーモン丼やおいしいワインをいただいて、お腹もココロも大満足!テルちゃんが出発前に、「どっちの家も、ちっとも気にすることなんてない、えっちゃんなら大丈夫」と言ってた理由がよくわかる。家で飼っているうさぎに「タマ」と名づけたそのセンスにも、かなり私は惚れこんでしまった。トレビアン、フランス!
さて、エッフェル塔である。「東京にいる人が東京タワーに登る?登らないでしょ。それといっしょでパリにきてエッフェル塔なんてかっこ悪いじゃん。」パリに来るたび、誰に見られているわけでもないのに、なぜかこれまでそんな思いが邪魔をして、エッフェル塔に登るのはおろか、近づきすらしなかった。しかし、である。ユウコ夫婦に車でパリを走ってもらうと嫌がおうでも目にとびこんでくる。広い庭園に美しくそびえるそのわきを通ったとき、わたしの心は決まってしまった。
何を気にすることがある?パリに来たならここは素直にエッフェル塔でしょう!




