◆エッフェル塔

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「新婚旅行でエッフェルデビュー」
時期 :2001年5月  メンバー :テルちゃんとあたし
1.エッフェル塔にのぼるまで

 ヨーロッパに行ってみたい。そうテルちゃんが言うので、新婚旅行はフランスに行くことになった。しかし私はほんとのところ、南米や中東などを2人で巡ってみたかった。なぜってフランスは、これでもう3度目。世界にはまだ行ったことのない国が山とあり、まだ見ぬ新しい文化に2人で同時に触れたかったのである。
 そもそも、どうしてフランスなのか。これにはちゃんと理由があった。テルちゃんのいとこが、パリとモナコに住んでいるからだ。どちらも日本料理屋を営んでいる。ね、ほら、これで食費も浮くし、宿代も安くあがるでしょ?とっても得意げに言うテルちゃん。あまりにも彼がうれしそうなので、私はそれ以上何も言うことができなかった。だが、親戚に世話になるってことはそんなかんたんなことではなかろう。受けた恩は返さねばならんし、うまいことやらねばあっという間に親戚中の鼻つまみ者だ。あそこはおかしなヨメをもらった。そう噂されるのが目に浮かぶ。なんせ、彼の親類縁者は半端じゃないくらいの数なのだ。はあぁ~、テルちゃんそういうのわかってゆってんのかなあ。だめよだめよ、エツコ、気を使いすぎてきっと死んじゃう、新婚旅行で親戚まわりはゴメンだよ~…と出発直前までブルーな気持ちになっていた私。しかしいったん、「フランス」という語を発したが最後、あっという間に私たちの行き先はそれ以外になくなった。「フランス行くんだって?パリにもモナコにもちゃんと泊まっていき。娘のところにも息子のところにも、もう連絡しておいたから。」「はっ、はい~。そうさせていただきます。」ヨメの立場はとても弱い。こうなったらもう、何と言われようが知るもんか。あたしはあたしじゃ、あたし以上のものにはなれん!そう腹をくくって飛行機にのりこみ、機内食をたらふく食べて、追いかけてくる太陽にじりじりやられながらもどうにかフランスに到着した。
 初めの数日はモナコですごした。南仏!うわさには聞いていたが、この明るさはいったいなんなのか!?人も気候も明るくて、なんだか気持ちもいつも軽やか。いとこのヒロアキさん夫婦も想像していた雰囲気と違い、ちょっとやそっとのことじゃ驚かないよ~という穏やかさに満ちている。細かいことも、気にしない上、とっても気さくでなんといっても、家庭の雰囲気が私の実家にとても似ている。ヒロアキさんがO型で、奥さんをはじめ子供たちもみんなB、だからかもしれない。出発前の懸念は取り越し苦労であったことがわかり、心の底からモナコを楽しむことができた。
てるちゃんとたま パリのいとこのユウコさんも、ジョークのわかる楽しい女性で私はすぐにうちとけてしまった。うちの母とほぼ同じ年齢であるのに、「ぷりぷり県」を読んでいるのだ。フランス語で「がちょ~ん」てなんてゆうの?と聞いてみると、しばらく考えた末に「モンデュー」だね!だって。く~、たまらん。レストランでも、ダンナさんが作ってくれる、とろけるようなサーモン丼やおいしいワインをいただいて、お腹もココロも大満足!テルちゃんが出発前に、「どっちの家も、ちっとも気にすることなんてない、えっちゃんなら大丈夫」と言ってた理由がよくわかる。家で飼っているうさぎに「タマ」と名づけたそのセンスにも、かなり私は惚れこんでしまった。トレビアン、フランス!



2.ついに登った、エッフェル塔

これがエッフェル塔 さて、エッフェル塔である。「東京にいる人が東京タワーに登る?登らないでしょ。それといっしょでパリにきてエッフェル塔なんてかっこ悪いじゃん。」パリに来るたび、誰に見られているわけでもないのに、なぜかこれまでそんな思いが邪魔をして、エッフェル塔に登るのはおろか、近づきすらしなかった。しかし、である。ユウコ夫婦に車でパリを走ってもらうと嫌がおうでも目にとびこんでくる。広い庭園に美しくそびえるそのわきを通ったとき、わたしの心は決まってしまった。
エッフェル塔と私 何を気にすることがある?パリに来たならここは素直にエッフェル塔でしょう!

 3日後、わたしとテルちゃんは、その巨大な電波塔の前にいた。

下からみたエッフェル塔
下から見上げたエッフェル塔
エッフェル塔内部からのぞいてみた
上から眺めるセーヌ川
展望室より



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