たこたこのまったりライフ

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人質カノン



終電帰りに寄ったコンビニでピストル強盗に遭遇した。
男は赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。

表題の「人質カノン」を初めとする7話の短編集。
いじめの被害にあう子供が出てくる3作品は子供の苦悩が伝わってくる。
宮部みゆきは子供の描写が巧みだと読書感想のサイトに書いてあるのは納得できる。
不公平な世の中を嘆く子供が新たな一歩を踏み出すシーンにほっとさせられる。

一番印象に残った作品は、自分を裏切った男を殺すために
運転免許を取った女性との会話で語られる「十年計画」
男の理不尽な行動に怒りを覚えた女性の長い殺人計画の果てにあるものは・・・。

すべて50ページ前後で読みやすい作品である。


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