たこたこのまったりライフ

たこたこのまったりライフ

クロスファイア



深夜の廃工場で若者達が拉致した男を水槽に投げ込もうとしていた。
それを目撃した青木淳子は念力放火能力(パイロキネシス)を使い、
火炎を放ち若者を焼殺した。
瀕死の被害者に恋人の救出を頼まれた淳子。
逃走した犯人の行方を捜す。
刑事の石津ちか子は不可解な焼殺の手口に疑問を持ち捜査を開始するのだが、
また新たな火炎焼殺事件が起こる。

自分達の欲求を満たすために簡単に命を奪う人々。
だが彼らはその罪に見合った裁きを受けず、のうのうと生きている。
パイロキネシスという能力を行使し、
罰を与えるのだが自分のやっていることが正しいのか苦悩する。
そんな時に出会った自警組織「ガーディアン」の木戸浩一が
淳子を「装填された銃」から「人間」に変えたのだが、
ラストの出来事はあまりに辛くてやるせない気持ちになった。

「人殺しを続け、他人の生殺与奪を握ることを覚えてしまうと、
 たとえその殺戮の目的が何であったにしろ、人は自分勝手な生き物へと成り下がるのだ」
どんな人にも平等に訪れる死。
できれば心安らかに迎えたいものだけど、毎日多くの人の命が奪われるニュースがテレビでは流れ、
無念の死を遂げている人が何と多いことだろうと思う。
人の命を自由にする権利は誰にもないのだと改めて感じた。

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