『絆結(ばんゆう)』

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ゆうPAPA

ゆうPAPA

2011.10.04
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カテゴリ: 絆結会


今日の絆結会の講師は、マジシャンのMr.Handyこと、森ゆうきさん。


森さんは、出産時に仮死状態で生まれ、「脳性マヒ」という障害を持っています。

話すにも歩くにも手を使うにも不自由さがあります。

でも、そんな森さんは、たくさんの人の前で、わかりやすい表現で、
笑いを交えながら講演をします。

自分の2本足でしっかりと歩きます。さらに、マラソンもします。

そして、不自由な手でありながらも器用に不思議な楽しいマジックをします。


とても障害を持っているとは思えない、活動的でバイタリティあふれる青年です。



コミュニケーションの大切さを話していただきました。

そして、その後に楽しい愉快なマジックショー。

集まった30人の参加者をくぎ付けにして、楽しませてくれました!!


============

≪お話≫

森さんは、お母さんのお腹の中にいるとき、元気よくあばれすぎて、
へその緒が首に二重に巻き付いて、半分死んだ状態で生まれてきました。

生まれる前から「死んだ」なんておかしいでしょ・・って森さんは笑い飛ばします。


そして、福岡市内で初めて地域の小学校に入った障害者です。

当時の養護学校ではなくて地域の小学校に入るために、
ご両親と何度も教育委員会と学校に足を運んだそうです。


1年・2年生までは担任の先生に恵まれてよかったのですが、
3年生になって担任の先生が変わり、学校生活は180度変わりました。

凄まじい「いじめ」にあうようになったのです。
「ガイジ、ガイジ」と馬鹿にされるように言われ、
悩みに悩むようになってしまいました。




と思い、自殺を試みたこともあるそうです。


森さんは、自殺を試みたことを笑い話のように話してくれるのですが、
そのときの彼の心の中を察すると、涙が出てきそうです。


1回は、道を走っているトラックに飛び込んで死のうとしたそうです。

飛び込もうと思った瞬間に、運転手さんが彼を見つけて、

「足の悪い人が道を渡ろうとしている」と思って親切に停まってくれたそうです。

1回目の自殺は失敗です。


そして、2回目は学校の校舎の屋上から飛び降りようと思ったそうです。

1階から屋上まで、這いながら階段を上がっていきました。

2階に着き、そして3階に着き、そして屋上へ出る扉が見えました。

「やっと着いた。これで僕は楽になれる。。。」

と思って、扉に手をかけた瞬間。

「ガチャッ!!・・・・・・・。」




屋上へ出る扉のカギが閉まっていたのです・・・。

「あ~あ、また、死ねなかった・・・。」

でも、今考えるとそこにも神さまがいたのではないかと思います。
森さん、死ななくてよかった。



高校も地域の高校、沖学園に入り、陸上部に入ったそうです。

障害者の大会の県代表として選ばれ、全国大会も出場。

そして、全国でなんと6位入賞の栄光を!!


でも本当は出場6人で、6人中6位なのでビリ。

でも、しっかりと「全国6位」と、森さんは笑いを誘いながら胸を張って話します。



高校も無事に3年で卒業し、北九州の職業訓練学校に入ったそうです。

試験を受ける前に、お母さんに言われて奮起したことが

今でも心に残っているそうです。

お母さんにこう言われました。


「あんたは、このままやったら鳥かごの中の鳥やけんね。

 自由にしたいんだったら、絶対に受からないかんよ。」


森さんは「絶対に受かって、北九州で一人暮らししてやる!」と頑張ったそうです。


あえて突き放すお母さんとお父さんは、ほんとすごい方ですね。。。

もし私が同じ立場だったら、心配で心配でそんなことが言えるかどうか
わかりません・・・。

19歳で一般企業に就職しましたが、1年で退職。

その後、バンドを組んで音楽活動をしたり、点字名刺を作る仕事をしたり。

そして、21歳のときにマジックと出会ったのです。


あるマジシャンのマジックショーを見て

「マジックは人を笑顔にして、人を心から笑わせるすごいもの。

 僕もできるようになって、人を笑顔にしたい。」

とビビッ!!ときたそうです。


3年間修行し、「Mr.Handy」としてデビューしました。


森さんは、これまでの人生を振り返って、
「コミュニケーションの大切さ」を強く訴えます。

言葉でのコミュニケーション、ふれあいでのコミュニケーション、

マジックを通したコミュニケーションなど、あり方は様々です。


人が元気になれるのも、落ち込むのも人と人とのコミュニケーションのあり方次第。

いろんなことを知ってもらうのもコミュニケーションからの始まりです。


森さんは、自分からいろんな人やいろんなところに積極的に入っていって

コミュニケーションを図ります。


時には面白おかしい話をしたり、時にはすごく真面目な話をしたり、
とてもバランス感覚に富んでいます。


森さんは言います。

「環境で人は変われる。そして、環境で人生は変わる。」

「もし、自分が養護学校に入っていたらここにはいないだいろう。。。」と。

森さんは小さい頃から健常者の中に入って生きてきたので、
周りに合わせようとしてきたことが良かったと語ります。


「自分は、お金はないけど、財産はあるよ。

 その財産は、自分を応援してくれる方々。

 みんな誰でもできないことはあるけど、自分はできないことが多い。

 できないことが目立つのが障害者。

 周りの人の支えがあってはじめて、自分は生かされていると思う。」



最後に森さんはこう言われました。


「『森君にとって障害って何ですか?』って聞かれたこう答えます。


 『 神様からの贈り物


 世の中に障害者は少ない。

 僕が障害者ということは、神様が選んでくれたということ。


 神様が『この人なら、障害を持たせても大丈夫!!』と与えてくれたもの。


 僕はもし生まれ変わっても、脳性マヒで生まれてきたい。


 障害を誇りに思っている。」


とても心が熱くなりました。



≪マジックショー≫


さあ、後半はマジックショーです。


とっておきのマジックをやるとか・・・。


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カッコイイスマイルスマイル Handy!!


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得意のカードマジックびっくり


DSCF2524.JPG

ずっと同じ文字が出てくるぞ。。。


すばらしい!大きな拍手大笑い大笑い



最後にもう少し、歓談です。。。

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最後に、森さんを囲んで記念撮影です。

みんなを楽しませてくれてありがとう!

Handyの掛け声で、みんな笑顔です。

DSCF2532.JPG


森さん、ありがとうございました!!





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Last updated  2011.11.16 18:23:52 コメントを書く


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スーパームーン@ Re:『ありがとう』は、人を幸せにする。(04/20) 嬉しく読ませていただきました。 ありがと…
MIKI@ Re:数学の演奏会【第三章】 ~ わたしの輪郭、世界の輪郭 ~(04/16) 溝口さんのレポート、かなり素晴らしいで…
ゆうPAPA @ Re:後山泰一さん小柳俊郎さんのトーク(03/12) musamejiこと鮫島宗哉さん samaへ ----- …
musamejiこと鮫島宗哉 @ 後山泰一さん小柳俊郎さんのトーク こんばんは 鮫島宗哉です。 一昨日の…
はるの花道@ Re:9月絆結会(09/11) お疲れ様でした(^◇^) 私の方も勉強に…

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