再度、アメリカ先住民族から学び直す
■今日の幸せのもと「 再度、アメリカ先住民族から学び直す 」私はあえて、今回のテーマに「再度、学び直す」と書きました。
実は私たちはアメリカ先住民族の教えを一度は誰でも学んでいる
のです。
そのおかげで今の私たちは素晴らしい恩恵を受けています。
それは何だかわかりますか？
ヒントは学校で歴史や社会科で誰でも教わることです。
しかし、起源・ルーツはアメリカ先住民族から来ているという
ことを知っている人はごく稀です。
それは、
民主主義です。
ご存知でしたか？私はこれを聞いたときビックリしました。
私は学校の勉強はあまりしなかったのですが、民主主義が
１８世紀のアメリカ独立革命やフランス革命のときに生み
出されたということは学んだのを少し覚えていました。
この王権主義から自由と平等を勝ち取った民主主義という
人間の大きな意識変革にアメリカ先住民族の人々の叡智が
影響を与えていたのです！（定説は古代ギリシャ／ローマの
民主主義からきているとされています。）
１７世紀、アメリカに渡った多くの西洋人はアメリカ原住民
と接触し、彼らの平等、自由な生き方を見て衝撃を受け、
多くを彼らから学んだのでしょう。
当時の思想家たち、特に啓蒙思想家たちはかなりアメリカ原住
民族の思想に影響を受けたらしいです。
例えば、
「民主主義思想の父」と呼ばれるイギリスの思想家ジョン・ロック
彼は、のちのフランスのモンテスキューやヴォルテールに影響を
与えます。彼はアメリカ原住民族の社会構造を引用しながら自然法、
平等、司法権、立法権などの考え方を打ち出します。
「人間不平等起源論」のジャン・ジャック・ルソーもアメリカ原住
民族から学び、人民主権、自然への回帰を訴えます。
あのベンジャミン・フランクリンもそうです。アメリカ原住民族の
行政官を務めた彼は彼らとの交渉の中から彼らの考え方・生き方を
学びました。
トマス・ペインもそうです。名著「コモンセンス」に影響を与え
ました。
さらには、フランクリンを師としたトマス・ジェファーソンも
かなりアメリカ先住民族を研究したそうです。
そうです。そのジェファーソンからあの偉大なアメリカ独立宣言、
が生まれ、その後のアメリカ合衆国憲法へと帰結します。この二つ
も大分、アメリカ先住民族の思想から影響を受けています。
その後、このアメリカ先住民族の自由と平等の意識はフランス革命
に受け継がれ、あのフェミニズムのルーツにもなり、
マルクス・エンゲルスの社会主義にも影響を与え、世界中の
独立革命に影響を与えていきます。
そして、現在の日本国憲法、国連創設、世界の民主主義に行き着く
わけです。
驚きませんか！これほど私たちにアメリカ先住民族の教えが影響を
与えていたのなんて！
そして今、私たちは再度、彼らから学びなおさないといけない時期
にきています。
私たちは物質的豊かばかりを求めて、自然を破壊し、私たちの心も
貧しくしてしまっています。
彼らから自由と平等の意味をまた学び直さなければなりません。
本当は人だけでなく、動物・植物・虫たちも平等だという意味
だったのです。
民主主義といえどもまだ、差別をしてしまいます。お金を持って
いる人・国が、貧しい人・国を支配しかねません。
私たちは彼らから、自然と共生していく方法、他の人々と平和に
生きていく方法、欲の制御の仕方、正しい考え方、精神的な豊かさ
を重視していく生き方など、まだまだ学ばないといけないことは
あるのです。
私は２１世紀は精神性の時代だと思っています。
２０世紀、私たちはあまりにも利便性、効率性、物資的豊かさ
ばかりを追い求めて来て、自然を破壊し、心を荒廃させてしまい
多くの問題を作ってしまいました。
今、私たちは１８世紀に人々がアメリカ先住民族から民主主義を
学んで大きな意識改革をしたように、もう一度、アメリカ先住民族
などの自然と共生している人々から学びなおして、
物質的豊かさだけを重視する価値観から心を成長させ、
精神的豊かさを求めて自己成長させていく価値観に大きく意識転換
していかなければならない時期に来ているのです。
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