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2006.12.09
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カテゴリ: 読書/小説
短編集です。
ひとつずつ感想を書いてみたいと思います。

「北畠具教」
うーん、これはつまり塚原卜伝はとっても強かったってことでしょーか?
北畠さんはなんかアワレだ…。。
ありゃりゃって感じでした。

「剣魔稲妻刀」
面白かった!!
すごく暗い話なんですけど、淡々としているのでスッと世界に入れましたね。
剣を引き継ぐため、父親の言う通りに、
非情さを学ぶために母を犯し(でも実の母親ではなかったことが後になってわかります)、

そして父を殺すのです。
その父も後から実は実の父親ではないことを知るのですが、それが余計に哀しくて…。。
剣の世界は非情というか、もう異常ですね。。
でもそこに惹かれるものがあったりして
この異常とも思える世界を淡々と書いているからこそ、余計に胸にくるのでしょうね。
上手い!!

「小野次郎右衛門」
この人は実在の人物なんでしょーかね??
剣豪なのですが、何を考えているかよくわからない人でした。。
とゆーか、柴田センセの小説に出てくる剣豪って、みんな何考えているのかよくわかんない。(笑)
剣豪小説のお約束??
ま、そこがクールでいいんですけど。

「丸橋忠弥」

なんとも不憫な人です。
だいたい柴田センセの小説の主人公って、生まれからして暗い運命を背負っているって人が多いですよね。
そこから翳が生まれて魅力的な人物像を作り出したりするのですが、
でもこの人はイマイチ魅力に欠けるかな。
ちょっと雰囲気が陰惨すぎて、あまりカッコよくなかったです。。

あれって本当のことなんでしょうかね??
そしてあの結果(ここでは書きづらいので略)生まれたのが由比正雪だってゆーのが本当だったら、
まーなんともエライ人だわ…。。
忍者っていう存在にも惹かれますね。
徹底的に影として生きる人たち。
異常な世界なんですけど、そこに哀しみがあって何とも魅力的な存在です。

「実説「安兵衛」」
忠臣蔵の頃の話なので、忠臣蔵を知っていれば楽しめたのかも。
私はよく知らないので、あまりわかりませんでした。。

「刺客」
文字通り刺客の話。
と言っても、鼻をそぎ落とすだけの刺客なのですが。
でもこれにはウラがあって、実は藩主が家臣に対して復讐していたのです。
これは最後の最後でオッという感じでした。
柴田センセ、さすがですね。

この本の解説に「柴田錬三郎はプロットやストーリーラインから出発する作家であるよりは、
設定された登場人物の性格や動機づけから出発する作家であった」、
さらにこの短編集は「主人公の体制に対する非順応性」が共通していると書かれてありました。
ふむ、なんだか頷けますね。
柴田センセはそういうのを書くのがお上手ですよね。
暗くなりがちな話を、淡々と描くことによって、人間の真実味を出しているというか深みを出しているというか…。
何て言えばいいのかよくわからないけど、上手いなあといつも思いますです。ハイ。






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最終更新日  2006.12.09 22:45:47
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